LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

フェラーリ250GTO(11)

2008年11月14日 10時16分41秒 | モデルカー製作記
ついにボディ塗装に取りかかりました。例によって、まずはサフェーサー。

おっとその前に、ボディに最後に加工した部分を書き忘れていましたね。
ルーフとリアクォーターを繋ぐ部分、ちょうどドア窓の後上の角から、リアウィンドウの前角にかけて、スジ彫りを追加しました。実車の写真では割と目立たないんですが、ここには実はパネルの継ぎ目があるんですね。
それから、ドアの下に丸い小さな凹みが左右に2つずつありますが、これはフレームのパイプに貫通しているジャッキ穴らしく、個体によって穴が開きっぱなしか、もしくはメッキのキャップで塞がれています。ここには虫ピンの頭を取り付ける予定なので、下穴をあけておきました。これでボディの加工は終了。

さて、サフ吹きです。
その前にボディ全体を1000番のペーパーでよく研いでおいたので、面のうねりはほぼ無くなっていましたが、ダックテールの前側にヒケを発見。ここは肉が厚いので仕方ないんですね。パテ盛りするほどではなかったので、800番のペーパーで削り込んで処理しました。
フロントのこはぜの周辺では、パーティング・ラインが単なる段差ではなく、細い溝状になっている箇所があったので、これはグレーパテで埋めました。あと、スジ彫りの時にウッカリつけてしまった傷も修復。

塗装を始める前にちょっと迷ったのが、リアフェンダーのホールアーチ後方のアウトレット。内側の凹面が別パーツになっているんですが、これを一体化しておくべきかどうか。
実車はここは溶接されているようですが、ボディ外板とキレイに繋がっているのは後端の一部分だけです。凹面のフチが外板の穴のフチとキレイに繋がってはいないんですね。カーブした輪郭の一部分は折れ線で、一部分は内側に食い込んだ谷になっていて、不規則な形状です。
模型のスケールだと、形状自体が不自然な感じになりかねないし、塗装の吹き込みで凹面がざらついてしまう可能性があります。こういう引っ込んだ部分を磨くのって難しいし面倒ですよね。それに、外板から引っ込んで食い込んでいる下側の部分には、均等に色がつかないかもしれない。
むしろここは、凹面の塗装のノリを優先した方が、完成したときキレイなんじゃないか、と思えます。

で、結局別パーツのまま。塗装後に取り付けることにしました。アウトレットの内部を覗き込むようにすると、後側に合わせ目が見えちゃうわけですが、全体を俯瞰した時には角度的に気にならない箇所ですから、多分大丈夫でしょう。

最近は、サフェーサーも気持ち薄めに希釈してます。それを3回くらい吹いて仕上げます。その方がブツブツやザラザラが出にくいですからね。キレイな発色やなめらかな表面を求めると、どうしても塗膜が厚くなっちゃいますが、塗装全体としては薄い方がシャープな感じに仕上がります。
クリアーコートの段階で否応無く厚みが必要になるわけですから、下塗りの工程ではなるべく厚みにならないようにする。最近は常にこれを心がけてます。今回も、その点はまあ上手く行ってる感じかな。
サフが終わってみると、こはぜのスジ彫りがやけに目立っていて、ちょっとイヤミだったかなとも思いましたが、まあ赤くなれば印象も変わるでしょう。このまま行きます。





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