ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

大人のための文章教室

2007-12-15 23:25:10 | 読んだ本
  以前に『すぐ稼げる文章術』なんて本のことを記しましたが、同じ傾向は続くのでしょうか。今回は作家、清水義範の『大人のための文章教室』。この手の本は好きかと見えて、『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』という本も、以前に記事として載せているし、本棚を探したら、『清水義範の作文教室』という文庫本もありました。そんなに作文教室を読んでいるのなら、もう少し文章が上手でもいいのではないかなんて言わないでください。誰もが本を読んだくらいで上手になるのなら、この国は作家だらけになってしまいます。
  まだ学生だった頃、友人が清水義範なんて作家を教えてくれたのでした。『国語入試問題必勝法』も『金鯱の夢』や『虚構市立不条理中学校』も記憶にあるということは、この人の書く文章の温度やリズムが自分に合うのかもしれません。
  本論に入ります。文句なしに面白い。時折笑いが漏れてしまいます。あとがきで著者はこう記します。
この本は『文章読本』ではない。著述業を職業としているのではない一般の大人が、少しでも文章がうまく書けるようになるための、心構えや、作法や、コツや、裏技を指南する『文章教室』である。
 テンの打ち方というのは誰でも難しいと思うのですが、「テンは読む人のために打て」という説明もあります。接続詞については、「頭の中で使い、実際には使い過ぎない」とか、「文の長さでリズムを」など、すぐ役立つテクニックが満載です。 「心構えや日常の修練の重要さを説くより、具体的なコツを教えるほうがいい指南書だ」と筆者は考えています。
  そしてもう一点、「面白く読めるように、ということを何より心がけて書いた」のだそうです。 文章を書く上での具体的なコツを一つでもふたつでもほしい人にも、そんなんどうでもええさかい面白い文章を楽しみたいという人にもステキな本です。

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2 コメント

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Unknown (ini)
2007-12-16 13:20:07
タイトルと本の装丁の堅さを見ると、絶対に手に取らないような本ですが(笑)、きすけぐみさんのレビュー?を読んでいると読んでみたくなりました。

ブログとか書いていると所詮は自己満足には違いないものの、やっぱり他の人にも読んで欲しくて公開していますからちょっとは考えないとって反省したりします(反省だけですが ^^;)
かと言ってそのためにわざわざ文章教室で習おうって前向きな考えは微塵もないだけに(笑)、楽しみながらプラスになるなら、きすけぐみさんを見習って私も読んでみようかな。
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Unknown (きすけぐみ)
2007-12-16 15:51:29
iniさま、いつも励ましていただいてありがとうございます。

作文がうまくなれるようになんて遠大な(?)ことを考えないで、面白い本を読んで、たったひとつでも作文の智恵がついたらいいなくらいの気持ちでお読みになったら損はないと思いますよ。
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