滋賀県高島市(旧マキノ町)、マキノ高原からさらに5kmほど入り込んだところに在原という集落があって、茅葺屋根のなつかしい民家が点在するというので、見にいきました。
マキノといえばメタセコイアの並木が有名で、近頃は観光バスで大挙して見学者が訪れますが、在原へ行くには道路も狭く、見学者といってもそんなに多くはありません。
行って驚いたのは、茅葺の家には半透明のトタン板が立ててあって、縁側や裏口から家の中が覗けないようにしてあることです。住民のプライバシーの確保なんでしょうね。 私たちは自分の興味や懐かしさで、「いい雰囲気の集落がある」なんて気楽なものですが、日々生活をする側は、入れ替わり立ち代り見ず知らずの者が、カメラを提げてやってくるなんてのは脅威以外のなにものでもありません。洗濯物もおちおち干せませんし、いい加減なものも表から見えるところには置けない。夫婦喧嘩も子どもをしかる声も、生活の中では当たり前にあることなのですが、家のすぐ近くに何人ものカメラを持っているよそ者がウロウロしているとしたら。
いっそのこと、集落に入る前に、大きな看板でも立てて、「観光客お断り」とか、「これより先、カメラの使用は住民代表の許可を得ること」とか書けばいいのに、在原の人たちはきっと優しいのでしょうね。自分たちの家の周りだけに目隠しをすることで対処しています。
私は少し恥ずかしい気持ちになってしまいした。数枚だけ摂って、早々と在原を去ったのでした。
マキノといえばメタセコイアの並木が有名で、近頃は観光バスで大挙して見学者が訪れますが、在原へ行くには道路も狭く、見学者といってもそんなに多くはありません。
行って驚いたのは、茅葺の家には半透明のトタン板が立ててあって、縁側や裏口から家の中が覗けないようにしてあることです。住民のプライバシーの確保なんでしょうね。 私たちは自分の興味や懐かしさで、「いい雰囲気の集落がある」なんて気楽なものですが、日々生活をする側は、入れ替わり立ち代り見ず知らずの者が、カメラを提げてやってくるなんてのは脅威以外のなにものでもありません。洗濯物もおちおち干せませんし、いい加減なものも表から見えるところには置けない。夫婦喧嘩も子どもをしかる声も、生活の中では当たり前にあることなのですが、家のすぐ近くに何人ものカメラを持っているよそ者がウロウロしているとしたら。
いっそのこと、集落に入る前に、大きな看板でも立てて、「観光客お断り」とか、「これより先、カメラの使用は住民代表の許可を得ること」とか書けばいいのに、在原の人たちはきっと優しいのでしょうね。自分たちの家の周りだけに目隠しをすることで対処しています。
私は少し恥ずかしい気持ちになってしまいした。数枚だけ摂って、早々と在原を去ったのでした。
でもそういうのって県とか村とかから、保存援助金みたいなのって出てるのかな?
茅葺屋根そのものが村おこしっていうか、観光客我慢費用みたいなのを貰ってたら仕方ないかとも思えますが、お金を落とすところがないならたぶん何もないんでしょうね。
そうなるとやっぱりちょっと気の毒です。
旧マキノ町、今は高島市にあるんですが、市のwebページ上にもここは特に記されていないんですよ。決して観光や金儲けの側面があるとは考えにくいです。むしろわざと避けているのではないかと思われます。たまたま懐かしい民家があって、またしきたりからか新築時も茅葺で作るんでしょうね。
私たちが集落に入り込むこと、風景としての写真を撮ることには問題はないとは思うのですが、生活を脅かさないような配慮をしたいものだと思います。
「郷愁小路」というサイトでも在原について、同じような論調のコメントがあります。
http://www8.ocn.ne.jp/~kyosyu/
在原は、雪の多いところで、今年なんかは、どけてもどけても、屋根につながる程の雪でした。
その雪重みで、窓のサッシや外壁等がいたんでしまうので雪囲いをしているのです。
結構、雪の季節が終わってもそのまま、ということもありますが…。
雪囲い、するのも片づけるのも一手間かかるので。
見かけだけでわかったもりになり、判断してはいけないと反省します。
なるほど、目隠しではなかったのですね。また少し気が楽になりました。
自分はまた訪れてもいいんだと思えるようになりました。
ありがとうございました。