ラタトゥイーユでスパゲティ

これまたむちゃくちゃ暑かったころの話なのですが。うちのご主人様は茄子の処分に困るとラタトゥイーユとかいうものを作ります。西洋のほうの野菜のごった煮のことらしいのですが、最初はおいしくいただくのです。ただ、どうやら我が家では私くらいしか食べないみたいで、幾晩も続けてこいつの姿を見ることもあるし、そのうち冷蔵庫の隅でラップをかけられたままのさびしそうなこいつを見ることもあります。

ある休日、例によって早起きは私一人。スパゲティでも食べようかなと思って冷蔵庫を開けると、あのかわいそうなごった煮がラップをかけられて冷たくなっています。よし、こいつをスパゲティの上にぶっかけて食ってやろうと思ったのでした。
まず、スパゲティをゆでる。その間に、表に出てプランターからバジルの葉を摘んできて刻む。ゆで上がったスパゲティは水道の水でよく締めて冷たいスパゲティを作る。お皿に盛ったら冷蔵庫のかわいそうなヤツを取り出してスパゲティの上に乗せる。このままでは色目もあまりシャキッとしませんので、一番上に刻んだバジルを乗せる。blog用の写真を撮る。食べる、ごちそうさん。やはり、この時期はなんであっても冷たいものがいいですねぇ。野菜もいっぱい食べられるし。

ところで、映画「レミーの美味しいレストラン」って原題は「RATATOUILLE」なんですってね。珍しいですね。近頃は何でもかんでも原題のまま公開というのが多いのにねぇ。そういや話はむちゃくちゃ飛びますが、今でも効果音的によく使われるサンタナの「哀愁のヨーロッパ」　中学生ころ、あの曲でヨーロッパというところにあこがれたもの(結局、この年になってもヨーロッパというところに行ったことはありません)ですが、あの原題が「Europe」だと知ってげんなりした記憶があります。邦題を考えた人の才覚を思います。