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ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

カメラマンがやってきた  HOVERAir X1 smart

2025-04-06 18:56:35 | カメラのこと
 カメラマンが我が家にやってきました。といっても人がやってきたわけではありません。自撮りドローン、HOVERAir X1 smartというのがやってきました。

 操縦技術がなくても勝手に飛んで撮影してくれるというので、この一年ほどずっと気になっていたのですが、99gしかないこのドローン、利口なだけあって目方の割に高い。自分のポケットでは相当勇気が必要だとあきらめていました。長男にこんなドローンがあって孫(長男の子供)を撮影するのにとてもいいと思うと伝えたら、彼からプレゼントしてもらうことになってしまいました。父親としては嬉しいような情けないような気持ちと一緒に開封したのでありました。

 高いだけあって工夫の詰まったドローンです。最初はベーシックモードしか使えないようになっています。使用回数が増えていけばアドバンスモードやプロフェッショナルモードが使えるようになるという仕組みがあります。フォローといって、動く被写体(自分)の後ろを追いかけながら撮影するモードはベーシックモード、つまり開封時から使えます。その被写体を前から、カメラマン(ドローン)が後退しながら撮影をするフロントフォローはアドバンスモードに入っていますから、ある程度の飛行回数をこなさなければ使えないという仕組みです。私は今、バッテリーを10本ちょっと使用したくらいの撮影回数があります。フロントフォローの飛行が許されたところのようです。まだこのモードの経験はありませんが。


 一方、同じアドバンスモードでもサイドトラック(進む被写体の横から撮影しながらついていくモード)はまだ許されていません。インテリジェント制御というプロフェッショナルモードにはまだ近寄らせてさえもらえません。道中はまだ長いようです。キャリアがないと難しい撮影はさせてもらえないという、お利口なドローンなのです。そのお利口さんのお陰で、私はまだ一度も墜落させたことがありません。


 機嫌よく遊ばせてもらっているわけですが、それもこれもYou Tubeのおかげだと思います。先人たちが動画で、「こんなふうに使うのだ」「こんなに便利なのだ」と教えてくれた結果だと思っています。みなさん、本当にプロが作るみたいに上手に番組を作り、紹介してくださる。自分は同じことはできないなと思います。
 ところが先日、妙なことが気になりだしました。あなたも一度やってみられたらよいと思うのですが、You Tubeでこの製品を検索してみてください。たくさん番組がひっかかるのですが、その公開時期がだいたい1年前とか11か月前とかの番組が多いのはなぜなのだろう。コンスタントに売れている製品のはずですから、半年前やひと月前に公開された、このドローンの紹介があってもいいはずなのに、番組公開のピークはおよそ1年前とか10か月前くらいになるように思います。なんで?もっと新しい動画を見たいのに。また、どの動画マニュアル代わりになるほどに、使用方法の説明はされているのに、その続編としてもこんな使い方ができたというレポートがほとんど見当たらないのはなぜだろう?


 つまりこういうことか。いわゆるPR案件とか、企業案件とかいうものではないのだろうか。ギフティングという用語もあるらしい。番組中コメントのどこかに「メーカーさんからご提供いただきまして…」とか「メーカーから送っていただいたので…」というものもあります。さらに画面を注意深く見てみると「プロモーションを含みます」という文字が入っているケースもある。つまり、1年ほど前に作られたこの製品の紹介番組の多くは、企業から製品を紹介するという命を帯びて作られているということなのでしょう。だから、メーカーの側としては順調に製品が売れだすと、わざわざ宣伝をしてもらう必要がなくなる。インフルエンサーを頼る必要がない。つまりは、紹介番組も作られなくなるということなのですね。
 そこで次に、登山系ユーチューバーと思われる女性の方の番組を確認してみる。この方は約1年前にHOVERAir X1 smartの紹介をしています。一人で登山する場合、自分でアクションカメラを使って撮影するより、自分について飛んできてくれるこのドローンのほうが便利だと話していました。私もアクションカメラと自撮りドローンをうまく使うと、楽だろうなと思いました。自分が山を登っている動画を撮影するために、三脚やカメラをセットして、撮影状態にして登る動画を撮る。ひとカットが撮影できたら、またカメラまで戻って、機材を回収する。この手間が、追跡して撮影してくれるカメラなら不要ですから。便利なはずです。そこでその方のHOVERAir X1 smart紹介番組以降の登山番組を何本か確認したのですが、HOVERAir X1 smartを使ったと思われるシーンが出てきません。遠くまで飛んで遠景を撮影するドローンが使われているのを何か所か確認しましたが、この自撮りドローンを使っていると思われるシーンを確認することはできませんでした。なるほどこの方も企業案件なのだなと思いました。改めて、この自撮りドローンを紹介している番組に戻ると、「プロモーションを含みます」と書かれていました。
 なるほど、世の中うまくできています。上手なプロモーションのお陰で私たちは製品を知り購入する。

 もうひとつ、自分で製品を触るまで知らなかったことがあります。HOVERAir X1 smartは本体だけで飛行させることができます。例えば、俯瞰撮影モードの高度(何メートルまで上昇するか)の設定はスマホ側で行うことになっています。スマホで設定してBluetoothでドローンに命令を送るようです。しかし、飛ぶ際にスマホが必要ではありません。ドローンが自分で指令を受けたとおりに飛ぶ。撮影した動画、静止画データはドローン本体に納められるので、Wi-Fi経由でスマホに取り込むか、USBケーブルを介して(つまりスマホを経由しないで)パソコンに取り込むことになります。前述のように、アドバンスモードやプロフェッショナルモードが使えるように飛行記録を伸ばすためには、スマホに接続して、スマホ側に飛行データを送らなければならない。ここで不思議なことが起こります。ドローン本体とスマホの接続をするには、Wi-FiとBluetoothの両方で接続されていて、なおかつスマホの位置情報をオンにしておかなければならないのです。何のために位置情報を明らかにする必要があるのか私にはわかりません。もしかしてこれって、中国の国家情報法にかかわるもの?「いかなる組織および国民も、国家の諜報活動を支持し、これに協力し、知り得た国家諜報活動の秘密を守らねばならない」そう、このドローンも中国生まれです。私は触ったことがないけれども、あの偉大なDJIの製品も同じような仕組みになっているのだろうか。私個人としてはどこで動画を撮ったものか、他人に知られても困らないと思っているクチですが、こういうことが気になる方は近寄らないほうがいいかも知れません。そして、あれだけ開封動画だとか、使い方や性能までも細かく説明するインフルエンサーたちが、このことに誰も触れないのはどういうわけなのだろう。
 私はHOVERCareというサービスに入っています。製品故障交換権や、新規本体半額購入権のサービスです。水没や飛行紛失で機体が使えなくなった場合、半額で新品を買えるというのですが、その際ユーザーがズルをしないように、もとの機体はロックされると書かれています。つまり、メーカー側からスマホに遠隔操作が可能であるということです。スマホにインストールした操縦用アプリを通して何らかの情報を収集することは可能ではありますね。そうしているかどうかはわかりませんが。

3/26 Makuake(マクアケ)で先行販売開始! スマホを拡張する空撮デバイス【LEVIO】

 今、Makuake(マクアケ)で、ドローンが一機、飛行を待っています。ジーフォースが作った「スマホを拡張する空撮デバイス」だそうで、【LEVIO】という名です。重量95g、HOVERAir X1 smartとよく似たコンセプトのドローン。スマホの拡張デバイスという括りです。しかも価格はHOVERAir X1 smartの約半値。価格としてはとても魅力的ですが、現在のところメーカーが作った動画クリップが一本あるだけで、実際のところどれくらいの性能なのか、動画や静止画の写り具合はどうなのかはわかりません。しかし、そのうちきっと、「プロモーションを含みます」という動画がYou Tubeにも登場するはずです。楽しみに待っていようと思います。



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