
万博が開幕しました。初日は14万人の入場予定と聞いています。
前評判が芳しくなく、開幕までにパビリオンが完成するのかとか、チケットの買い方がとても難しいとかいわれていたように記憶します。開幕までの前売りチケットの販売状況もよくなかったようです。結局開幕時に五つの海外パビリオンの完成が間に合わなかったとか。
前評判が芳しくなく、開幕までにパビリオンが完成するのかとか、チケットの買い方がとても難しいとかいわれていたように記憶します。開幕までの前売りチケットの販売状況もよくなかったようです。結局開幕時に五つの海外パビリオンの完成が間に合わなかったとか。
しかし、博覧会については結構厳しい論調だった(ような気がする)マスコミもここ数日はお祭り騒ぎで、スタートを切れたことを祝福する様子に見えます。
私はというと、「人類の進歩と調和」の70年大阪万博のときに小学生で、かなり「ばんぱく」というものをわくわくしながら見ていた者ですから、今回の万博にはあまり期待をしていませんでした。(これからの)暑い季節に高い入場料を払って人混みに混じって楽しめるのだろうか。そもそも、万博を楽しむ余裕が自分にあるのだろうか。これからの半年、大阪に出ていく用事がどれくらいあるのかわかりませんが、電車が混んだら困るなぁくらいの認識でした。
私はというと、「人類の進歩と調和」の70年大阪万博のときに小学生で、かなり「ばんぱく」というものをわくわくしながら見ていた者ですから、今回の万博にはあまり期待をしていませんでした。(これからの)暑い季節に高い入場料を払って人混みに混じって楽しめるのだろうか。そもそも、万博を楽しむ余裕が自分にあるのだろうか。これからの半年、大阪に出ていく用事がどれくらいあるのかわかりませんが、電車が混んだら困るなぁくらいの認識でした。

ところが、テストランに協力することになった。それも前夜になってから行く決心をした。まったく準備とか下調べなしに、指定された時刻だけを情報にもって、電車に乗ったのでした。テストランは3日間。初日から順に1万人、3万人、5万人と人数を増やしていったそうです。私は2日目。約3万人が、ゲートをくぐり入場した日ということになります。11時の入場と指定されていたので、10時30分少し前に東ゲートに前に着きました。すでに多くの人が並んでいます。後になってわかったのはすでに並んでいる一群は10時入場の人らしいということ。4月上旬とはいえ日差しがあると暑い。並んでいる間、日傘を差す人も多くいるのですが、おそらく背の高いグループに入るであろう当方には、目の前の傘が危なっかしい。結局手荷物検査を終え、チケットのQRコードを読み取ってもらい、ゲートの中に入れたのが12時15分くらい。私の周りの人たちは行儀よく2時間弱並んだことになります。私の周りでは、お店やパビリオンの予約ができているのに、間に合う時間に入場できないと困っている人たちが何組もありました。それに会話から学校の先生方の下見と思われるグループもいくつもありました。おぉそうか。まだ春休み中でした。


私たちは試験運営の協力をするために出向いたわけですが、入場できた時点で自分の仕事は終わったような気になりました。適度な疲労と満足感。

もう帰ろうか。とはいえ、このまま帰るのも気が引けて、大屋根リングを歩いてみることにしました。これはすばらしいです。見晴らしも気持ちもいい。一周約2kmあるそうです。「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマですから、歩くだけでも健康的で値打ちがあると思います。ただし、夏場は暑いでしょうね。太陽光を遮るものが一切ありません。リングの下は、日除け雨除けになると思いましたが、リングの下だけで一周することはできません。約半分は車道として使われているようです。小一時間かけて一周したので、地上に降りてあちこちを歩いてみました。

各パビリオンには並びもなくすっきりした印象。だって開館に至っていないパビリオンだらけですから、人だかりもできようがない。ほかには予約の人だけが入れるパビリオンや、2時間以上並ばねばならないパビリオン。


十分に並び疲れた体と、事前の知識も持ち合わせていない頭脳では歩き回るしかありません。入れたのは「いのちを守る」というテーマの河瀨直美さんプロデュースのfビリオンと、EXPOアリーナ「Matsuri」。

アリーナでは流鏑馬・笠懸をしていました。休憩代わりにアリーナの一番後ろで腰を下ろして休憩しました。この前、丘みどりさんの公演に行きましたが、7月に万博会場で歌うことになっていると言ってましたよ。このアリーナのことかな。それから、人間洗濯機の大阪ヘルスケアパビリオンには入りました。実演は見ていないけれどモノだけは見ましたよ。

飲食は確かに高そうでした。私の愛する「えきそば」もありましたが、メニューは見慣れたものとはずいぶん違う。外国からのお客さま向けの印象を受けました。一方でコンビニもあって、入店のために人々が並んでいました。コンビニの前にあるテーブルではカップ麺を食べている人を何人か見ました。コンビニで売っているのでしょうね。ちょっと不思議な感覚。テーマパークは、日常からの脱出が大きなテーマでしょうから、コンビニだのカップ麺だのという日常生活をイメージさせるものは遠ざけておくのでしょうが、「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマの万博は日常性も大切な意味を持っているということでしょうか。飲料の自販機はあちらこちらにあります。価格もそんなに高くない。熱中症対策という意味合いもあるのでしょう。ただし現金は使えません。私はPayPayでお茶を買えましたが、現金が何の役にも立たない会場で不便を感じる人も多くあることでしょう。給水機も見かけました。噴水状に吹き上げる水に口を近づけて飲むのではなく、ペットボトルを入れると給水できるというもの。無料みたいです。トイレはあちらこちらにあります。ただトイレの意匠が統一されていない(むしろ統一していないのでしょう)ので、トイレを探す「力」が必要だと感じました。

主催者側は期間中に2800万人ほどの入場者を想定しているそうです。184日間だそうですから、割り算をすると1日あたり15万2000人ほどの入場者となります。私のテストランの日が3万人。東ゲートだけを開き、開いていたゲートは半分。本番には西ゲートも開きますから、単純な計算で全体の入場ゲートの4分の1が稼働していたことになります。本番中は午前9時から午後10時まで、暗くなってすら入場する人もあるというものの、3万人で2時間弱の並びが入るようで大丈夫かと心配をします。

テストランに協力して、交通費のほかに使ったのは180円(分のPayPay)の自販機のお茶代だけ。安上がりな万博見物に終わりました。
秋になって、万博が終わるころ、この文章を読み返してみようと思います。自分の中で万博に向き合う気持ちがどれくらい変化しているでしょうか。
秋になって、万博が終わるころ、この文章を読み返してみようと思います。自分の中で万博に向き合う気持ちがどれくらい変化しているでしょうか。
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