
さてその3種の泡盛の飲み比べです。どんなにがんばっても、私には味を云々というだけの力量がありません。香りや味を言葉にするだけの力がありません。
でも、ふたつのものを比べると違いは感じることができます。飲み比べの印象を書いてみようと思います。
まずは、「久米島の久米仙」香ばしくてちょっと華やかな香りです。辛口です。安いお酒だと思うのですが、結構輪郭がはっきりした印象。水割りにすると、シャープな飲み口はそのままに、飲みやすくなります。こればかり6本買ってもいいよと思えるくらいです。
続いて、「残波」。30度の「残波」をザンクロというそうです。10年以上前に、「今、大阪の飲み屋さんでは『残波』がおいしいといって流行っている」と聞いたことがあります。そんなことを聞いたものですから、これまでわざと近寄らなかったのですが、これも悪くはありません。香りは、「久米島の久米仙」と比べると大人しい。でも味はそれよりドーンとヘビーです。やや酸味を感じます。どっしりとした感じは「久米島の久米仙」より強いです。
最後は「菊乃露」。宮古のお酒。ザンクロよりもハードで、ヘビーで、香りも華やかです。辛口の印象です。キリッとした厚みが感じられます。宮古はオトーリの習慣があるので、口当たりのよいお酒が作られるのだと、どこかで読んだのですが、この「菊乃露」には少なくとも当てはまらないように思います。
「菊乃露」は今まで何度か飲んでいます。しかし、私のような者には、飲み比べしてしか感じられないものがあります。「菊乃露」がこんなにも味わいのあるお酒だとは、これまで思わなかったのです。
泡盛の中では安いお酒3種だと思います。しかし、比べてみるとそれぞれに特徴があって、楽しいものですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます