切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

京都府綴喜郡宇治田原町・宇治田原町贄田辻の神社~城陽市・豊成大明神

2021-06-13 23:46:25 | 撮影
宇治田原町贄田辻の神社

  

 撮影地を決めたり確認したりするのに普段、Google マップを使っている。宇治田原町を調べていた時にたまたま「神社」という表記を見つけた。本来ならば神社の前に名前がついているはずだ。これは一体どういうことかということで、色々と調べてみた。各社から発行されている地図も調べてみたが、他社のものには神社の記号すらない。唯一この Google マップに掲載されているだけだった。当然現地に行くしかない。
 城陽市方面から国道307号線を走って宇治田原町に入る。すぐに東へ曲がり、少し走ると小山が道路沿いに迫る。その小山の中にある。下から階段が伸びているので一歩ずつ上がって行くと、真っ赤な鳥居がすぐに現れる。さらに何本もの鳥居が重なる。新たに寄進されたものだ。そういう意味では地元においても、かなり親しまれている神社だろうと思われる。何本もの鳥居をくぐってすぐに小ぶりな祠が現れる。鳥居や石灯籠などを、そして本殿のいろんなところを見てみたが、この神社の名前はどこにもない。石灯篭の上部は比較的新しいが、石柱はそこそこ古い。名前が彫られているのかと思ったが、全くなし。ということで名前は分からなかった。
 この神社について分かったことはひとつだけ。祠の中に狐の像が置かれていたので、「稲荷神社」ということになる。名前がないことに何らかの理由があるんだろうか。お寺にしろ小さな祠にしろ名前がないというのは、今まで1000件を超える寺社仏閣を撮影しに行った中で、全く初めてだった。このすぐ近くの地元の人に聞くしかないと思ったが、残念ながら近くに人は見えず、横の国道を車がかなりなスピードで走り去るばかり。
 まぁ今の段階ではこういう神社もあるのだ、と思って納得することとした。神社そのものは全体的にあまり古さを感じさせない。狭い境内にあった中で一番古そうなものは、石灯籠の石柱の部分だけだ。それでもせいぜい江戸時代くらいだろう。何らかの情報をお持ちの方がこのブログを見られた場合、是非ともお教え願いたいと思います。
    


豊成大明神

   

 城陽市を走る国道24号線バイパス。その道沿いにジョーシン電機の店舗があり、北側の信号を西へ行き当たりまで走ると豊成大明神がある。木津川の堤防のすぐ下にあたる。
 この神社に関わる情報は全く見つけることができなかった。堤防沿いは田畑が広がっており、住居はずっと北の方になる。この辺りにも一部住宅が建っているが、それらに挟まれる形で小さな敷地に建つのがこの神社だ。三つの鳥居が並び、奥に小さな祠がある。大明神を名乗っているので、かつてはもっと大きな格式のある神社だったのかもしれない。ただ場所柄、木津川のすぐ横なので、昔から何度も洪水を引き起こしている場所でもある。そういった意味では川の氾濫を防ぐように、付近の住民の願いのもとに建てられた神社なのかもしれない。
 小さな本殿には狐の像があった。ということで稲荷大明神となる。また石灯籠には「愛宕山」と彫られていた。愛宕山の頂上にある愛宕神社の民間信仰が、愛宕信仰として広まっていったものが、ここにも見られる。本来は火伏せの神の信仰となる。

    
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