
私の“Target setting”は、いつも高い。
私の会社の代表と真剣に話をする機会がありました。本質をよく見てくれています。普段から話しは良くしますが、いち個人の深い話をする機会は時間的にも状況的にもタイミングがありませんでした。
話をして、代表と出会う事が出来て、この会社に入社することができて本当に良かったと心から思いました。話を聞いている様子は、私が代表を取り上げる情熱大陸の取材をしているような感じでした。33歳の代表の今を作り上げているものは何か?とか。代表の思想だとか。
やりたいことに向かって1歩を踏み出した結果した転職。それは、間違いなく私にとって大きな1歩であって、自分の中で“何かを変えたい”という気持ちから踏み出した。そして今は、その1歩が間違えではなかったと思っています。
勇気を持って踏み出した1歩。
やりたいことが仕事で、こんなに好きなことに時間を費やしていいのだろうか?と疑問を持つくらい幸福だなと思った時期もありました。そこから先、私は成長できているのか、更なる1歩2歩を踏み出せているのか?立ち止まっていないか?と思った時にハッキリと自分自身にうなずく事ができません。
メインカメラマンに挑戦して、やりたいことなんだけれども、のしかかるプレッシャーに押しつぶされたこの夏。自分の理想にまだまだ到達できていないのに、メインカメラマンをやって、クレームに発展したミスや残念な思いをお客様にさせることは形上ではなかったけれど、自分に納得がいかず、自分に腹をたて、責めて、プレッシャーを掛けて自爆。
いつも自分に課す目標は、高くて大きくて、それを達成できることは少なくて、満足感を得る事は、ほとんどない。自分に求めるものは、完璧主義で、常に「まだまだ足りない。今の自分はダメだ」と思っています。
自分でも分かっていました。しかし、その考え方を変えようという発想はありませんでした。
代表に、そこを衝かれました。
「それでは、自分に自信がつかない。小学生が持つくらいのレベルの小さな低い目標を持って、小さなことを1つずつクリアして確実性を身につけて行くことが大切」
「その目標以外で、出来なかったことを指摘されたら、謝る。しかし、自分の中では、そこは、まだ出来なくていい部分だから仕方ないと思うようにする。いっぺんに全部を出来るようになることは無理。欲張らないこと。」
「人に弱みを見せない。頼らない」私の本質を見抜いている代表。これは私自身も自覚している事で、前の会社にいたときから人に「頑張りすぎる。少し人に頼りなさい」と言われ続けて来ていました。
分かっていても、心がけるようにしていても、育って来た環境が作り出したものを変えて行く事は、時間がかかります。
昨日、会社の先輩が個人的な友人の結婚式で余興用のスライドショーを作成したくて、私を頼って休みの日にわざわざ事務所まで来てくれました。私より先輩にはできることがたくさんあって、私の方がもちろん後輩なんですが、先輩は私を頼って聞きに来てくれたのです。それを私は嬉しく思います。
人に頼られることは、嬉しいです。だったら、頼られた人は嬉しいはず。知らないことを知っている人に聞いたら、聞かれた人は、興味を持ってくれているんだなと嬉しく思い教えてくれるはず。そうやって、人間関係を築いて行くのはどう?と提案されました。
「自分が分からない事は、素直に聞く」
「頼られるだけではなく、頼る」
そうして人との信頼関係を築いていくこと。
私の持っている角度からとは違う目線でアドバイスを暮れる代表。そのルーツを探るべく私が質問すると、情熱大陸の取材のようになったのでした。