昔、昔。
四季がハッキリしていた頃。
今ほどに天気が詳細にはわからなかったけれど、身近の自然が明日のお天気を教えてくれた。
夜空に星が瞬いていれば、翌日は晴れだった。
月が笠を被る朧月なら翌日は雨が降る。
朝雨が降っていても、西の山脈が見えていればその雨はあがる。
軒下で雀がさえずりだすとやがて雨が止む。
尾長鳥が里に飛んで来ると雨が降りだす、などなど。
夏はほぼ毎日夕方に雷が鳴って雨が降り、涼しさを運んで来た。
シンプルで分かりやすかった。
今、その昔の天気にまつわる話はあてにならない。
夜星が出ていても、翌日雨だったりする。
「暑さ、寒さも彼岸まで」だったけれど、急に初夏の陽気になったりする。
そもそも、関東の桜は入学式の頃に咲いていたじゃないの🤨
卒業式の答辞の出だしはだいたい「桜の花の咲く頃」だったよねぇ。
毎日温かくて、当地方の桜はもうすぐ散ってしまいそうだ。