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Hina Sagami ' s

沙神 妃梛の赤裸々プライベート日記(*^ч^*)   

ミュンヘン

2006-03-08 02:33:46 | 映画・芝居
観て来ました!
スピルバーグ監督の最新作『ミュンヘン』
「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」に続く、歴史の裏に隠された真実に迫る衝撃作。歴史的的背景を踏襲しながら、監督の「平和への祈り」を込めたシリアスドラマだ。
公開前からオスカー候補の呼び声も高く、今シーズン最大の注目株である。
また『ミュンヘン』は最優秀作品を含むアカデミー4部門にノミネートされている。

事実に基づいて作られたこの映画は、「描写が不正確である」という指摘も受けているが、「暴力こそ無意味なものだ」というテーマを最大限に表現できていたと私は思う。

物語は1972年のミュンヘンオリンピックで起きたテロ事件を題材にしている。
「黒い9月」と名乗るパレスチナゲリラがオリンピック出場のイスラエル選手団11人を襲撃し、人質にとったあと惨殺してしまう。
この事件に激怒したイスラエル政府は、首謀者11人の暗殺を企て秘密裏に情報機関「モサド」が「暗殺チーム」を結成した。
今作品の主人公アブナーはその暗殺チームのリーダーとして登場する。
自分の国を愛し、家族を愛し、平和を望んでいるはずの一人の青年が、国への忠誠心のために、苦悩の中ターゲットである人物を次々と暗殺していくのだ。
最初の暗殺の時には、銃を持つ手が振るえ、恐怖におののいている姿であったのに、冷徹に『仕事』をこなしていくうちに「殺人」への罪の重さを「愛国精神」へと転嫁させていく。しかし、任務を遂行していくうちに、自分たちも狙われ始め、ついには1人、二人と仲間が殺されていってしまうのだ。
自分の仲間が殺されていく中で、「次は自分か?」という恐怖が眠れぬ夜を襲う。
そして「自分は本当に正しいのか・・・?」と、疑問を抱き始めるのだ。


興味深い作品ではあるけど、正直なところ、彼らが「殺人」をおかしてまで守りたいものというものが、私には実感が湧かない。。。
宗教?思想?領土?資源?愛国精神???
信じるものが違うというだけで、同じ人間同士が何故あんな風に残酷に殺しあうことができるのだろうか??
そう、私は日本人で、彼らほど信じている宗教もないし、毎食事どきにお祈りを捧げる神様もいない。テロに脅かされる環境下にもいないし、家族や大事な人をテロ事件で失ったこともない。
だから、そんなお気楽で幼稚なことを言っているのかもしれない。。。
任務遂行中に、ある隠れ家でパレスチナ側のアリという青年に会う。
「今でもオリーブの木が恋しいか?」
「国を持たない我々の気持ちはわかるまい!」という台詞がある。
そう、確かに、国を持たない彼らの気持ちは、私たちにはやっぱりわからないのかもしれない・・・。

この映画はイスラエル側から描かれているので、敵方のパレスチナはどうしても残酷で過激な集団として映ってしまう。
だけど、本当にそれが真実なのだろうか??と疑問を抱いてしまう。
敵方側を有利に描いた作品には仕上げられない、「アメリカ映画」が守らなければいけない政治的圧力があるのだろうと、少し穿った見方をしてしまったのは私だけだろうか??

実のところ、私は政治にはめちゃくちゃ疎い・・・。
世界でどんな事件が起こっているのかも、どんな戦争がおこっているのかも、国のお偉方が何を企んで何をしたいのかもよくわからない・・・。
連日ニュースで取り上げられている、政権問題や国交問題もよくわからん・・・。

だけど、こんな私でもこの映画を観て感じることがひとつだけある。
それは、「憎しみは憎しみしか生まないし、復讐からは何も生まれない」ということだ。
「闘う」ことよりも「共存」の道を選ぶことはできないのだろうか?
何十年も血塗られた闘争を終わらせる術はないのだろうか???
「殺人」は決して「正義」には変らないのに・・・。

おも~~くて、切ないこんな映画を観たあとは、もっと明るい映画が観たいと思う。
今、私が一番観たい映画はファンタジーの王道をいく「ナルニア国物語」とコミカルタッチな「有頂天ホテル」!!
次回はもっと明るく楽しいおしゃべりがしたいと思います。


悪魔の棲む家

2006-01-30 14:24:55 | 映画・芝居
すっごい昔にTVで「悪魔の棲む家」という映画を見たことがあるのね。
小学生だった私にとっては、衝撃の映像の連続だったような気がする。
翌日学校へ行くと友達の間でもその話題は盛り上がっていた。
そしてその日からしばらくは、悪魔のケケケッって不気味に笑う仕草を真似しあったりして、気味悪がっては楽しんでいたことを今でも記憶している。

「悪魔の棲む家」の宣伝をTVで見たときには、あ~、これって、あのときのリメイク版かしら?!と期待に胸が膨らんだ。
機会があったらもう一度観てみたいと思っていたこの作品に私は興味津々!!
封切り当日に映画館に飛び込んで、早速鑑賞!!
んが!!
記憶していた映画とは、全然別物だった。
私はもっとオカルチィーなストーリーを期待していたのに、正直言って期待はずれもイイとこだった・・・・。
Σ( ̄口 ̄*)とほほ・・・。

私は大抵映画を観るときは、前売りを買うか、チケットセンターへ行って安いチケットをゲットするようにしている。
映画は大好きだけど、¥1800ってのはちょっと高い気がするからだ。
今回もそのつもりでチケットセンターへ足を運んだのだけど!!
(▼▼#)がぁぁ~~ん(▼▼#)
どこも入荷していないというのだ。
「なんでですか??」って訊いたら、
「さあ??配給会社の都合じゃないですか??」っと店員さんに冷たくあしらわれてしまった・・・。

(ー'`ー;) ウーン。。。
レギュラープライスで観るのはちょこっと納得できない気もしたんだけど、「入荷」してないってんじゃしょうがない・・・。
直接劇場窓口でチケットを購入して、いざ映画館へ。

封切り当日っていうこともあってか、観客は前から3列目までを除いてはほぼ満席の状態。へえ~~。結構話題になっているのかしら??
最近「本格ホラー」ってなかったしな。
ホラーファンからしたら、久々の待望ホラー映画ってとこなのかしら??

なのになのに!!

冒頭シーンは、ロニーという青年が悪魔の囁く声を聴き、家族を惨殺してしまうという衝撃映像から始まる。
そして、それから一年後に、ある一家がその家に越してくるというストーリー展開。
うんうん、ここまではよくあるパターンだわよね。
あまりの格安料金に、主人公の夫婦は何故かと問うと、不動産会社の人は「殺人事件があったんです」と事実を正直に言っている。
もし、これが私だったら絶対、どんなに安くても、どんなにステキな御屋敷でも、絶対絶対そんな家を購入することはない。ありえないでしょおおお~~!!

そして予想通り、その家では次々と怪奇現象が起こり始める。
ん~~。。。怪奇現象??っていうのは言いすぎだな。
少なくとも私が期待していたような怪奇現象ではない。
その家に越してきてから、ダンナの様子がおかしくなり、凶暴になっていくのだ。
それから、ホラー映画をさらに盛りたてる役として「子供」が登場することが多い。
大人には見えないものが見えてしまう子供の目が恐怖を誘うのだ。
誰もいないのに、会話をしているような独り言をつぶやいていたり、「友達」といって見えない誰かと遊んだりする。
う~~恐い・・・。
この作品でも例にもれず、家族の中の一番下の少女がその役を演じている。


恐い、という印象をあたえたのはこれくらいなもので、特に新しい感覚を取り入れている映画ではなかった。。。
クライマックスでも、ヒエ~~っとかギャア~~とかって、思わず悲鳴をあげてしまうシーンもひとつもなかった。。。
ちょっと(だいぶ)期待はずれで、映画が終わったあともいまいちスッキリした気持ちを味わえなかったのが残念・・・。
それに、レギュラープライスで観てるから、なんだか損した気分までした。

結局、犠牲者はハリーという名前のかっこいいボーダーコリー。。。
私の一番苦手な展開となってしまった。
ホラー映画に動物がでてくると、いや~~な予感がする。
今回はそのいやあ~~な予感がピタリとはまってしまったのだ。。。
はああ~~。。。。。
(ヤバイっと思ったその瞬間は目をつぶっていた)

「本格ホラー」を観たかったのになああ・・・って映画が終わったあとに一言つぶやいたら、一緒に見ていた友達に「だったら邦画の方がいいんじゃない?」といわれてしまった。
そだね・・・。

ま、今回の教訓は、『安い家には何か憑いてる』ってことかしらね。




あらしのよるに<本編>3

2005-12-23 03:04:04 | 映画・芝居
結局、2回では書ききれなかった。。。(*^ч^*)ぷぷっ。。(*^ч^*)
ブログって、記事を長く書いているとだんだんと文字入力のスピードがおちてくるんだよね。タイプしているスピードと文字表示に若干のタイムラグがでる。
ブログって、もともとは日記のカテゴリーだから、そんなに長く書ける様には設定されていないのかもしれない・・・。

さてさて、いよいよクライマックスの突入だあ!!

「緑の森」が山の向こうにあると信じて二人は歩き始めた。
オオカミの群れが二人を追ってきている、グズグズしてはいられない。
岩陰に身を潜めながら、また小川を辿って足跡を消し、臭いを消しながらの道のりなので、なかなか前に進めない。
それでも二人は、その逃避行をピクニックのように楽しんでいた。
いつもは、群れに戻らなければいけないという気持ちがあり、別れ際は寂しい思いをしていた。けど、これからはずっと一緒にいられる。
朝起きると目の前には、ガブが、メイが。
眠るときにも目を閉じる前にはお互いがいる。
そんな安心感や嬉しさがあって、辛い道のりも二人にとっては楽しいものだったのだ。

しかし山が近くなってくると気温はグンと下がり、食べるものもなくなってきた。
寒さに弱いヤギのメイはだんだんと身体が弱ってきた。
後ろには追手のオオカミが。目の前には雪山が・・・。
二人は逆境の中、前へ前へ進むしかない。

夜はメイを洞窟に匿い、ガブは1人で外へ出る。
ガブは外で食事をすませ、メイのために草を取って来てから洞窟へ帰る。
そんな日々の中、ある日二人の仲が険悪なムードになってきてしまう。
映画では、「今日は何匹殺してきたんですか?」というメイの問いかけに
ガブは「ねずみを3匹ほど」っと言いながら、肉食動物である自分に不信感を抱いているメイに戸惑ってしまう。
「じゃあ、どうすりゃああイイっていうんっすか?!」
珍しく声を荒げるガブ。
それでも「わかっているけど、いやなものはいやなんです」っと、メイはガブのオオカミとしての特性を受け入れられなくなってしまった。

原作では、ここのところももう少し、細かく描写してある。
メイがガブに不信感を抱く理由として、彼が肉食だから、というだけではなく、母親を殺したのがガブの親分のギロだということを知ってしまうからだ。
ガブはそんな過去があったことを知らずに、「ギロさんはリーダーとして最高です」なんて、自分たちをおってきている相手を褒めたりしちゃう。
そのうえで、昔ヤギに片耳を食いちぎられたことがあって、っと言ってしまうのだ。

メイは自分はなにをしているんだろう??っとふと疑問にかられてしまう。
仲間を捨て、母親を殺したオオカミの子分と旅をしているなんて・・・。
そして、仲良しだと信じている相手は毎晩生き物を殺して、血の臭いをさせながら洞窟に戻ってくるのだ・・・。

それでもガブは自分に嫌悪感を抱いているメイに対してもずっと優しかった。
仲良くおしゃべりができなくなってしまっても、相変わらずガブはメイをかばいながら、気を配りながら旅を続けていた。
そんなとき、ウサギを追いかけるキツネに遭遇する。
キツネは足を怪我しているらしく、ウサギを捕まえる事が出来なかった。
エサを持って帰れずに巣穴に戻ると、そこにはお腹を空かせた子供たちが・・・。
「お父さん、お腹が空いたよおお~~」っとやせこけた仔狐たちがそのキツネに泣きすがる。そしてお父さんキツネはまた狩りに出かけるのだ。
メイはその光景を見て、何かを悟ったようだ。
動物を殺してエサにするということもまた、肉食動物たちにとっては大変なことで、そして生きていくうえで必要なことだということを。

洞窟でひとり身を隠しているメイは、
『ガブが生きていくのはわたしよりずっとずっと大変なことなんだ。それなのに、わたしを食べずにいてくれる。空腹のときはどんなに辛い事だろう・・・』
ガブに対する嫌悪感が少し薄れた気がした。
そして、ガブがいつも背中に背負っている「逃亡セット」の中身をこっそり見てみると、その中には、平らな石に押し花のように挟まれた四葉のクローバーが!!!
嵐の翌日に再会したときに交換し合った、あの四つ葉のクローバーだ!
あのとき自分はすぐに食べてしまったけど、ガブはずっと持っていてくれたんだ!!
そして、洞窟に帰ってきたガブにメイは自分から「おかえり」と言ってみた。

このエピソードは小説の中でも、郡を抜いて心を打たれるシーンだ。
これが映画では描かれていなかったのが、本当に残念。。。

逃亡の日々の中、メイは不安や疲れから、その苛立ちをガブに当たっていたのだ。
それでもガブはいつもメイに優しい。
原作ではこんなこともあった。
メイが洞窟で休んでいるときに、ガブはメイのために草を探して歩く。
やっと見つけた草をメイの元にもっていくとメイは食べようとしない。
「どうしたんっすか?お腹の具合でも悪いんっすか?」
「これじゃない・・・」
「え?」
「この草は食べられない草なんです。。。」
「あ・・・」
「タプ(メイの友達)なら間違わないのに・・・」
あ~~~!!!メイ!!!そんなこと言っちゃダメだよおお!!
本を読みながら私は思わず心の中で叫んでしまった。
逃亡の日々の中、ガブの優しさに気が付かなくなってる。。。
(ー'‘ー;) ウーン、でもこういうことって、確かにあるよね。
私も自分の苦い経験をいくつか思い出した。

さて、先へ進むほど吹雪はどんどんひどくなっていく。
もうメイは先に進む事ができなくなってしまった。

ガブは雪を掻き分け、小さな穴を掘り、そこにメイを非難させる。
すっかり衰弱しきってしまったメイは
「わたしを食べてあなただけ生き残ってください」と言い出した。
そ、そんなことできるわけないじゃないっすかあ!!
それでもガブのお腹はグ~グ~鳴ってしまう。


「鳴るな~鳴るな~!!!」
「どうしてオイラはオオカミになんか生まれてきちゃったんだろう!!」
ガブの悲痛の叫びだ!
映画でも小説でもこのシーンでは号泣!!・゜゜・(≧◯≦)・゜゜え~ん!!!
切ない・・・。苦しい・・・。全身やるせない気持ちでいっぱいだ。

そして、メイに説得されてガブはメイを食べる事に・・・?!

「わかりやした」
「じゃ、洞窟に入ってくるところからやりやす」
「さよなら、ガブ」

吹雪の中を歩きながら、「いまさらメイを食べられるわけないじゃないっすか・・・」
とぼとぼと歩きながら、ガブは雪を掘ってメイの食べられる草を懸命に探していた。
「ご飯を食べればメイも元気になるはず!!」
あ~~、どこまでもガブは優しい。。。

すると、オオカミの追手が近くまで迫っていることに気がつく。
闘わなければ、っとガブはここで命をかけてメイを救うことを決意する。




激しい戦闘の末、大雪崩がおきて・・・、そして!!!
ガブは仲間のオカミもろとも谷底へ落ちていってしまった!
「メ~~~イ!!!」
最期の最期までガブはメイを思っていたのだ。

嵐は吹き止み、小さな穴からメイが這い出してきた。
そして眼前に見えるのは、二人が夢見て、目指してきた緑の森だ。
しかし、いくら待ってもガブは現れない。。。
「わたしがあんなことを言わなければ・・・」
「きっとあの雪崩に飲み込まれてしまったんだ・・・」
「あ~~、ガブ・・・」
緑の森についてもメイの心の中は吹雪の夜のままだった。
メイは食べ物もろくに食べず、どんどん衰弱していってしまう。
そんなある日、森にオオカミが現れたという噂が!
「ガブだ!ガブは生きていたんだ!!」
ガブを見つけ、走りよっていくと!!


ガッツウウ~~ン!!
ガブと衝突してしまいメイは気を失ってしまう。
目が覚めるとそこには、恋焦がれたガブの姿がある。が!!なんだか様子がおかしい。
ガブは雪崩のショックで記憶を失っていて、メイのことを覚えていない。
っとなると、ガブにとってメイはただのエサだ!

涙ながらに「わたしはメイです」と訴えるのだが、記憶を失ってしまっているガブにはなんのことだかさっぱり。
「ごちゃごちゃうるせええんだよ」っと一蹴されてしまう。

ガブになら食べられてもイイと思っていたメイだけど、ただのオオカミになってしまったガブに食べれるなんてイヤダ!!!

「こんなことならあらしのよるに出会わなければよかった・・・」


すると!!!『あらしのよるに』そのメイの台詞でガブの記憶が蘇えったのだ!


「メイ、こんなとこでなにしてるんっすか??」
「ずっとあなたを待っていたんですよおおお~~~~」

あ~~!!よかった!
そして二人は「二人で満月をみる」という約束を新しい緑の森でかなえることが出来たのです。



映画では、このシーンでハッピーエンドとして幕を閉じている。
が!!小説では切ないラストを迎えているのだ。
二人で丘の上から満月を見上げながら、メイはガブの胸の中でひっそりと息絶え、ほどなくしてガブの命の炎も人知れず燃え尽きた。

たくさんの試練、困難を乗り越えて二人は一体何を手に入れたんだろう??

「命をかけてもいいと思える相手に出会えた幸せ」なのかな。。。

信じたことを突き進むことの素晴らしさ、貫くことの素晴らしさ。
禁断の友情、究極の愛に身を投じ、最期まで相手を信じ、いたわりあうことの素晴らしさをガブとメイは教えてくれた気がしました。

ここまで書いて言うのもなんですが・・・、まだご覧になっていない方は
是非是非、小説を読んで劇場へ足を運んでみてね♪

あらしのよるに<本編>2

2005-12-22 23:57:13 | 映画・芝居
わたしにとって12月は、一年の中でも最も忙しい月なのです。
忘年会・クリスマス会などなど、世の中は宴会、パーティームードになっていてあちこちで賑やかに人々が集まりお祭り気分を楽しんでいるからです。
そんなわけで、「マジックショー」のご依頼も12月が一番多く、わたしにとっては掻き入れ時とでもいうのかしら、おかげさまで毎日楽しく、忙しく全国各地を飛び回っています。

「あらしのよるに」も一気に書き上げてしまいたかったのだけど、ま、そんなわけで2回に渡ってブログ更新をすることになってしまいました。
前回は、え~っと、そうそう、ガブの群れがポロポロヶ丘にヤギ狩りへ出掛けることになり、ガブ大慌てってところまで書いたんですよね。
では、続きで~~す!!

ガブは群れとともにポロポロヶ丘に行くことになりましたが、気持ちはメイを救わなければって思いでいっぱい。
一方メイは、霧の中をガブに会うためにやってきていた。
ガブがメイをポロポロヶ丘に誘ったのには、ある理由があります。
それは、ポロポロヶ丘から見える満月をメイと一緒に見たかったから。
「満月を一緒にみたい」というガブのこの思いは、感動のラストシーンの大きな伏線になっています。
思いが強ければ、どんな困難、試練が待ち受けていても、それを乗り越えたときにはきっと夢は叶うんだ、というメッセージがこめられている感動のラストシーンだ。
ポロポロヶ丘から見ようと思った満月のその日は、あいにくの空模様で霧が立ち込めている。
霧はどんどん深くなり、だんだん不安になってきたメイは大きな声でガブを呼んでみた。
「ガブ~~!!」そう呼んだあとすぐに、『あ、別なオオカミに見つかってしまうかも・・・』とメイの不安は一気に増していく。
ガブはといえば、仲間に感づかれないようにメイを探し、群れの掟に逆らって別行動を始めている。
仲間にウソをつきながらやり過ごしていたガブは、やっとメイを見つけた!!「メ~~イ!」駆け寄ろうとしたそのとき、メイの後ろには大きな口を開けたバリー(オオカミ族の仲間)の姿が!!
その時、崖の上から大きな岩がゴロゴロと大きな音を轟かせながら転がってきた。
もちろんそれは、ガブがメイを救うために転がした岩だ。
あわや!ってところでバリーは身をかわしたが、やっと見つけた獲物(メイ)には逃げられてしまった。
メイの手を引きながらガブは懸命に走る走る、そして、誰もいないところまでメイを非難させてあげることに成功した。
しかし、この事件がもとで、二人は極寒の地へと逃避行することになってしまうのだ。

その二人の姿は、逃げ帰ってきたヤギのおばさん、森の住人たち(ウサギやリスや小鳥たち)に目撃されていて、またたく間に森中の噂になってしまった。
もちろん、メイの群れとガブの群れにもその噂は行き渡ってしまう・・・。
メイの群れでは、長老ヤギや仲間のヤギたちに問い詰められる。
ガブの群れでも、ギロを先頭に仲間たちに追い詰められてしまう。
そして、二人はとうとう「秘密の友達」のことを白状しなくてはいけなくなってしまった。
メイのおばあさんは、オオカミと仲良くしているメイを嘆き悲しみ、そして、母親がオオカミに襲われ食べられてしまったことを告白する。そのときに、オオカミの耳を食いちぎったことも。
そう、このヤギに耳を食いちぎられたオオカミこそ、ガブの群れのリーダー「ギロ」なのだ。
その話を聞いて、メイは複雑な気持ちになる・・・。
お母さんは、オオカミに殺されたんだ・・・。
そして、メイが仲間たちに受け入れてもらうために課せられた使命は、ガブを裏切り、オオカミたちの動向を聞き出せ!というものだった。
一方ガブも追い詰められていた。オオカミ族が決めたガブの処分は「死刑」
!!!
しかし、こちらもメイを裏切ってヤギたちの餌場や弱ったヤギの情報を聞き出せば、死刑は取りやめるというものだった。

またまたここでも、「現実」の厳しさを痛感させられてしまう出来事が起きた。
種族存続=生き残ること=は生き物にとっては、最大の使命だ。
野生で生きているものたちにとっては、なおさらだ。
敵から身を守り子孫繁栄していく、獲物を追い生き抜いていく。
これは、捕食、被捕食動物に限らずあらゆる動物に当てはまる。
二つの群れが二人に出した「指令」はある意味からは、グットアイデアとも言えるのかもしれない。
弱肉強食、過当競争、それぞれ生きぬいていくために知恵を絞り、厳しい現実に立ち向かっていかなくてはいけないのだ。
お互い「群れ存続」のためにスパイを仕立て、友達を裏切らせることを命令した「群れ」のやり方は、決してキレイなやり方ではないけど、こうしたことは、わたしたちが生きている社会の中でもありえる出来事だ。悲しいかな・・・。
だからこそ、「食べる者」=ガブと「食べられる者」=メイの『秘密の関係』は禁断の友情なのだろう。
そして「禁断の」という関係は、多くの場合苦境に立たされ、悲劇を招く事が多いというのも、これもまた事実なのかもしれない。。。

二人は、お互いの群れや森中の監視のもと再び会うことになり、ぎこちない会話の中で、「友達を裏切る」という気持ちと葛藤していた。
そんなとき、川を渡ろうとしたメイが足を滑らしてしまう。
激流に飲みこまれそうなメイの手をしっかりと握ったガブの足元も滑りやすく、無理な体勢だ。
ガブは懸命に踏ん張り、ようやく川からメイを救いだし、二人はお互いを支えあうように抱き合った。
「ガブ・・・、ごめん・・・わたしは、あなたを裏切ろうと・・・」
「オイラも同じっすよ。メイから色々聞き出そうと・・・」
「これからどうします?」
「わたしを食べておしまいってっていうのもありますよ」
「ははっは、それが出来れば簡単っすよ・・・」
そして二人は互いを信じあうように見つめあい、「行けるとこまでいきやすか・・・」
「はい、必ず生きて会いましょう」
そう言って、ふたりは激流の中に飛び込んだのです!!!




このお話しは二人とも男の子として描かれているけど、恋愛や不倫を題材にしたメロドラマにはよくありそうだな。。。なんて思ってしまった。
二人の会話や行動の端々に、メイが女の子でガブが男の子っという設定だったら、「あるある、そういうこと!」って共感できてしまうような場面がいくつもある。
映画ではなかなか描ききれていなかったけど、少し自分勝手で可愛いわがままを言うメイにたいして、ガブは、「守ってあげたい」「可愛いヤツ」っていう思いでそのわがままをグっとこらえるというエピソードがある。
また、そんなガブをわたしは男の中の男だなああ!!と思い、こんな人が彼氏だったらなああ!!なんて、またもや物語の登場キャラに恋している自分に苦笑いをしちゃったりもした・・・。(苦笑)

最初に岸に上がってきたのはガブ。
周りを見渡してもメイの姿がない・・・。
「メ~~イ!!メ~~イ!!」
もしかしたら、あのまま濁流に飲まれて死んでしまったのかも・・・。
そう思うとガブの目から涙が溢れてくる。
「こんなことになるならオイラと出会わなければよかったのに・・・」
そういうと、後ろから「わたしは出会えてよかったですよ」
という声が聞こえてきた!
メイだ!生きていたんだ~~!!
二人はお互いを確かめ合うようにずっとずっと抱き合っていた。

さあ、これからどうしよう。。。
もう群れには帰れない。
それにオオカミの群れは裏切り者を許さない、きっと追いかけてきてくるだろう。
遠くをみると、そこには大きくそびえたつ雪山があった。
「あの山のむこうには、オオカミとヤギが暮せる緑の森があるかもしれない」
そして二人は、誰も超えたことのないその山を越えて行こうと決心するのでした。



「てっぺんは凍えるような寒さっすよ。だから誰も超えたことがないし、むこうからも誰もやってこないんっすよ」
「だからこそ、わたしたちはそこに行くんですよ!」



仲間を捨てて、二人だけで生きていくことを決心したガブとメイ。
社会から逸脱してしまった二人だったが、そこには「奇跡の愛」と呼ぶのにふさわしい、温かく、強い絆があった。




あらしのよるに<本編>1

2005-12-19 14:30:40 | 映画・芝居
映画を観に行く度に、何度も予告編を目にしてきた作品「あらしのよるに」。
前日に原作者きむらゆういち氏の出会いから完結編までを収録した長編小説を読み終えて、映画館へ!!

小説では大感動&大感涙でした!!
読み始めたときから、ほんのりと温かい感情がこみ上げてきて、電車やバスの中で読んでいてもこっそりくすくすと笑ったり、涙ぐんだりしてしまいました。
そして、クライマックスでは号泣!!
「止まらな~い!」勢いだったので仕事の時以外はずっと読み続けていて、衝撃のラストシーンの時には夜食のカレーパンを食べていた・・・。
ポロポロと無意識のうちに流れてしまった涙で、カレーパンがしょっぱい味になっちゃいました・・・。Σ( ̄口 ̄*)
(カレーパンを食べながらグスグスと泣いている自分を客観的に眺めてみると、妙におかしくもなっちゃったりもしたけど)

映画を観終えたあとの感想は、まず、「原作を超える映画ってのは難しいんだな」ということ。小説の中で自分の作り上げたイメージと映画がピッタリはまるということは殆どない。小説では文字、言葉の描写を追いながら、自分の好きなように想像できるけど、映画はそうはいかないからだ。
「あらしのよるに」も例外ではなかったけど、それでもこの作品は私にとって、今後印象に深く残る作品のひとつになると思う。
登場キャラたちが全て動物だということも、私にとっては大きな魅力になっている。
(〃∇〃) えへへ☆彡  


<★要注意★ ネタばれあります。まだご覧になっていない方は気を付けて!>

嵐の夜、群れからはぐれた一匹のヤギ(メイ)と足をくじいたオオカミ(ガブ)が、真っ暗闇の小屋の中でお互いの顔が分からないまま友達になる、というところからお話しは始まります。



映画の冒頭シーンは、ヤギの親子がオオカミに襲われ、仔ヤギ(幼い頃のメイ)を救うために母ヤギが果敢にもオオカミに立ち向かいオオカミの耳を食いちぎるのですが、食べられてしまうという、衝撃的なシーンから始まります。
この事件でメイは母ヤギを失い、おばあちゃんに育てられることとなり、後にガブと逃避行の旅へ出かけたときに、二人の間に確執が生まれる原因となります。
なので、このシーンを一番最初にもってきたという意図がすぐにわかったけど、映画のストーリーの中では、その大事なことがあまり表に出ていなかった気がしました。

嵐の小屋の中では、お互い心細い思いからおしゃべりを始めます。
足をくじいたガブが杖をついて入ってきたのでメイはそれを蹄の音と勘違いして、入ってきたのは「ヤギ」だと思い、話し掛けてしまったのです。
「すごい嵐ですね・・・」
「おや、誰かいたのですか。真っ暗闇で気がつきやせんでした」
まさか、ヤギが話し掛けてくるわけはない。ガブもてっきり相手はオオカミの仲間だと思ってしまった。
お互い雨に打たれて鼻が利かないので、それぞれの相手の臭いを嗅ぎわける事ができなかったのだ。
そして雷が嫌いなこと、好きな歌が同じこと。
「わたしたちなんだか似ていますね!」と、すっかり意気投合してしまったというわけだ。


「明日一緒にお昼ご飯を食べませんか?」
誘っているのはヤギのメイだ!!
うわあ~、お昼ごはんがお昼ご飯を誘っている・・・。
なんだか妙に可笑しな構図に思わず笑みがこぼれる。
「でも、お互い顔がわかりませんよ」
「じゃあ、合言葉は『あらしのよるに』にしましょう」
そんな約束をして雨が止んだ夜の中、それぞれの群れに戻っていったのです。

翌日は晴天!
二匹ともウキウキとした足取りで約束の場所へと向かい、いよいよ対面!!

わははははっはは!!

映画では驚いたシーンの後、
「まさかあなたがオオカミだとは思わなかったですよ」
「オイラも、まさかヤギだとは思わなかったっすよ。ははは」
「食欲より、友情を大事にするたちなんです。」
なんて仲良くピクニックに行くシーンに移ってしまったけど、
原作では、もう少しそこのところが細かく描かれている。

オオカミと対面してしまったメイは、もちろん身体は震えるしすぐにでもその場を走り去りたい衝動にかられる。
そりゃ当然だわよね。だって相手は自分たちをエサにしているこわああ~いオオカミなんだもの。
でも、メイが選択した行動は「仲良くする」ことだった。
「ここで逃げたら、本当にエサにしか見えない」
「昨日の夜仲良くなったのに、わたしが逃げたら傷つくかもしれない」
って気持ちだ。
勇気を振り絞ってオオカミのガブに笑いかける。
ガブのほうももちろん面食らってしまっているけど、メイの気持ちを察したようだった。
そして二匹は仲良くピクニックに出掛ける。

優しさって、思いやりって、こういうことなんじゃないだろうか?!
相手を信じて自分も心を開けば、その気持ちはお互いを結びつける見えない絆の糸となって、かけがえないのない友情や愛情を築いていけるんじゃないかしら。
メイはガブの気持ちを!ガブはメイの気持ちを力いっぱい信じることで、二匹の奇跡の絆がしっかりと結びついた印象深いシーンだ。

さてさて、ピクニックに出掛けることになった二匹だったけど、途中でガブはお弁当を谷底に落っことしてしまう。
見晴らしのいい丘までたどり着き、さあ、お弁当を!と思ってもガブにはお弁当がない。
「オイラに遠慮しないでどうぞ食べてください」
「じゃ、遠慮なく」
っとお弁当を広げてムシャムシャモグモグ。
『オイラだって、昼飯は目の前にあるのに』なんて心の中で呟いたりしているガブだけど、はっと気が付き、フルフルと首を振りながら『いやいや、これは友達でエサじゃない!』っと自分に一生懸命言い聞かせる。

友達だけど、美味しそう!!
口からはよだれがタラタラとたれているけど、オイラを信じてくれているメイを食べることはできない。

ここではガブの優しさだけではなく、ガブの強さも大きく象徴されている。
食べたいけど、食べてはいけない。
友情を大事にしたい!友達でいたい!もっともっと一緒にいっぱいおしゃべりをしたい。
本来の本能を押しのけ、相手を思いやり信じている相手を裏切らない心の強さだ。

「食べる者」と「食べられる者」。
「理想」と「現実」
このお話しの一番のベースになっているテーマだ。
実に切実なテーマだけど、それをこんな心温まる形で世の中に訴えているのも、この物語の魅力のひとつだ。

そんなガブの葛藤には無頓着なメイったら、ガブの目の前でお尻をフリフリ。
フカフカしていて、マルマルしていて、本当に美味しそう。



そしてピクニックの別れ際、ガブはメイに走りより、
「こ、今度はいつ会うっす?」と少し照れながら次に会う約束を申し出たのです。


ガブはすっかりメイが大好きになっていたのです。
一緒にいると安心できるっていうか、オオカミ仲間にも話せないことをなんでもおしゃべりできてしまう気がしていたのだ。
メイはといえば、すっかり安心しきってガブの目の前で昼寝をしてしまうなど、のんきでお気楽な性格を存分に発揮していた。
メイのそんな一身から醸し出す優しさや温かさは、今まで出会ったこともなかったし、ガブの仲間にもいなかったので、メイのことを大好きになってしまったのかもしれないな。
またガブもオオカミとしては優しすぎる面を持っていたし、オオカミ仲間の中では少し劣等性的存在だったからメイとの時間を大事に感じてしまったのだろう。

映画では描かれていなかったけど、ガブの優しさを象徴するエピソードとして、巣から落ちてしまった小鳥を巣へ返してあげるという出来事がある。それを見た仲間たちはもちろん、そんなガブを大笑いしてしまったのだ。

また映画では、ピクニックに行ったのは2回だけだけど、原作では何度も行っていて、その度にお互いの絆を深め合っている。
メイがオオカミ役を、ガブがヤギ役を演じて「食べちゃうぞおおお~~!」なんて、草むらでじゃれあっているシーンが映画になかったのはとても残念。
それから!!
初めて対面したときに、お互い四葉のクローバーをプレゼントしあうのだけど、ヤギのメイはそれを「パクッ」と食べてしまう。それを見たガブはちょっとビックリして、そして少しガッカリするシーンがある。原作では、この四つ葉のクローバーはとっても大事なアイテム=友達の証=として扱われ、後々の二匹の間に不信感のような確執が生まれた時にもその四つ葉のクローバーが登場し、友達の大事さ、をアピールするんだけど、このエピソードも残念ながら映画では描かれていなかった。。。

しかし、その「秘密の関係」が終わりを告げる危機的事件が起きる。
二人だけの秘密の合図をしてポロポロヶ丘で会う約束をしたあと、ガブの群れのリーダーギロが「明日はポロポロヶ丘でヤギ狩りをするぞ」と言い出した。


さああ、大変!!!!
もうメイに連絡をとることが出来なくなってしまったガブは、メイだけでも助けなくちゃっと、群れから離れ、仲間たちを裏切ることになってしまった。
でもでも、どうしようもない!!!

だってだって、このままじゃメイが食べられちゃう・・・。

っと、ここまで書いたら、時、時間がなくなってしまった・・・。
続きはまた今度!!
仕事行きま~す!

あらしのよるに

2005-12-17 01:08:02 | 映画・芝居
きむらゆういち氏書下ろしの長編小説を読み終えて、映画も観てきちゃいました!!
感想は、時間のあるときにゆっくり書きます!!
だって、だって、「感動しました」なんて、そんな簡単な一言では片付けられないんですもの!!!
小説を読み終えたときには号泣だったし、映画を観ながらも年甲斐もなくボロボロと泣いてしまいました!
と、とにかく今度ゆっくりと!!
明日は朝6時おき・・・。
今日は早めに寝ます!って、言っても、もう1時過ぎちゃったんですけど・・・。
(*^ч^*)ぷぷっ。。(*^ч^*)

コープスブライド

2005-11-28 11:00:13 | 映画・芝居
遅ればせながら、観て来ました観て来ました!!

土曜の夜に「明日は映画を観に行こう」と突然思いたち、気になっていた作品「ゴープスブライド」をネットでチェック。
んが?!┌(>_<)┐いやぁ~~ん┌(>_<)┐
今週の金曜日で殆どの劇場公開が終わっているじゃありませんか?!
ここのところ、ゆっくりと映画を観に行ってる暇がなく、毎日の生活に追われていて、はっと気がつくと・・・?わお!もう11月も終わりに近かったのねええ・・。なんて干渉に浸っている場合じゃなあああい!
お財布の中の前売りで買ったチケットは他のレシートに紛れ込んでヨレヨレになっていた。
チケットを無駄にするなんてもったいない!
どこか他の劇場でやっていないかしら・?・?・?っと劇場検索をする。
すると!あるある!!おおお!!
大宮でやってるじゃありませんか!
OK!OK!!
たまには下るのもいいかなってな気持ちで大宮MOVIXで観ることに決定!
でも、終映間近ということもあってか、一日に2回しか上映していなく字幕スーパー版は19時45分の回のみ。
おそ・・・。
でもしかたがないわ・・・。これを見逃したら本当にチケットは無駄になっちゃうし、映画館で「コープスブライド」を観るチャンスを逃しちゃうものね。

京浜東北線で大宮まで一直線。
大宮の街を歩くのはすごく久しぶり。
もしかしたら、高校卒業以来かしら??
街並みの変りっぷりに愕然。びっくりするくらい大きくなっている。
都会だ都会だ。それに人がやたらと多い。
新宿や池袋とさして変りがない。
へええ。。。大宮ってこんなに大きくちゃッタんだああ・・・。
またもや、時の流れを痛感してしまった。

ま、いいや!
さてさて、さいたまMOVIXってどこ??
駅周辺を探索しても、それらしい建物や看板がみあたらない。
住所確認すると・・・、吉敷町??んんん??きいたことないなあ・・・。
しょうがないから交番できこっと。
すると、「それって、さいたま新都心じゃないの?」という。
あれ??それじゃあ、駅は大宮じゃないのね・・・。
(*^ч^*)ぷぷっ。。(*^ч^*)
んじゃ、また電車に乗って、一つ駅を逆戻りだわ。

早めの夕食を「神楽食堂串揚げや」さんですまして、頃合いをみてさいたま新都心へ向かう。
この駅に降りるのは初めて!
私が東京にでてきてからできた新しい街だ。
へえ!!すっかり観光地化していて、若いカップルがやたらと目立つ。
チェ・・・。(* ̄- ̄)
お台場やエクスピリアと雰囲気がよく似ているなあっ。

o(〃^▽^〃)oあははっ♪
やたらと前置きが長くなってしまった。
大宮を散策したり、食事をしたりとしたけど
さああ、いよいよ本日のメインイベント「コープスブライド」

鬼才ティムバートンと名優ジョニー・デップのゴールデンコンビが織り成す「ストップモーション・アニメ」。
「ナイトメアー~」以来、10年の歳月を経て発表されたファン待望のアニメーションだ。

<<★要注意★ネタバレありますよ>>

舞台は19世紀、ヨーロッパの片隅にある小さい村。
成り上がりの金持ちの息子ビクターと没落貴族の娘ビクトリアの政略結婚からスタートする。でも、内気なビクターと愛する人との結婚を夢みていたビクトリアの間には、出会ったときからなにやらイイ雰囲気が・・・。
でも、結婚式のリハーサルでビクターは誓いの言葉が覚えられない・・・。
神父さんは恐ろしい形相でビクターを叱りつけ、ビクターはさらにオドオドとしてしまう。しまいには、結婚指輪は落とすわ、花嫁の母親(生者の世界の悪の根源みたいな人)のドレスに火をつけてしまうなどして、もう散々。
神父さんに「誓いの言葉を覚えるまで結婚は延期だ」と言い渡されてしまい、ビクターはトボトボと森へさ迷い歩き始める。
暗い森を奥深く入り、そこで1人、誓いの言葉を練習し小枝にリングをはめる。
っと!!!!!

ぐわ~~!!小枝だと思っていたその枝は骨の手に変り、地中からおぞましい花嫁姿の幽霊が這い出してきた。そしてその幽霊がひとこと「お受けします。」と慎ましやかに宣言したのだ。
そう、この花嫁こそ、このお話しの主人公「コープスブライド」=「死体の花嫁」だ。
体のあちこちは朽ち果てているものの、どこか愛らしく、またティムバートン独特の寂しげな雰囲気を醸し出している。


そしてそして、ビクターは地中深く存在する「死者の国」へと連れ去られてしまったのだ。けど、そこは、恨みや恩讐などという世界とはかけ離れているカラフルで明るい世界だった。

恋に一途に生きて、そして殺されてしまったゴープスブライドのエミリーと初めて恋心を抱いたビクターとビクトリア。三者三様の愛を描いたお話しだ。
また、生者の世界はグレーにモノトーンに描かれている反面、死者の国はカラフルに賑やかに描かれている。
こちらの世界のほうが、悲哀に満ちているという皮肉めいたメッセージが含まれているような気がした。

さあ、奇妙な三角関係になってしまった恋はどうやって成就していくのかしら??
それぞれ個性的で愛すべきキャラたちだ。みんなを応援してあげたい!!
そして、私的に今回の一押しはこの子!


骨だけになってしまっているのに、なんとも可愛らしい!!
昔ビクターが飼っていた犬らしく、元気に彼の腕の中に飛び込んでいった。
犬の名前は忘れちゃったんだよなああ・・・。残念。
また、「ナイトメアー~」のビデオの最後にもう一つ映画が入っていて、こちらの題名も忘れちゃったけど、死んでしまった犬を悲しんだ少年が、フランケンシュタインの要領で飼い犬を生き返らせるってお話しがあって、それをちょこっと思い出した。
死んでしまっても、それらを愛した人間の心は永遠だっていう気がするな。

この映画のテーマは<限りない永遠の愛>なのです!!!



ファンタジックで悲しくて、ロマンチックで幻想的なステキな映画でした。

今後気になっているのは!!
「あらしのよるに」。。。。
種族を超えた友情を描きだす物語らしい。
原作は絵本らしいので、こちらもチェックしておかなくちゃな!!











妖怪大戦争

2005-09-13 19:18:24 | 映画・芝居
観てきましたよおお!!!!(^0^)!!/

この夏、気になる映画ランキングで(私的に)常に上位にランキングされていた映画「妖怪大戦争」
愉快な妖怪はたくさんでてくるし、神木くんはめちゃくちゃかわいいし、豪華キャストに彩られた迫力満点の映像が次々と展開するこの映画は、とっても面白かったと思うんだけど、けど・・・。実は前日の寝不足がたたって、半分以上寝ちゃったのです・・・。Σ( ̄口 ̄*)とほほ・・・m(o・ω・o)mスイマセン・・・。

「妖怪大戦争」をより一層楽しむために、前もって「日本妖怪大事典」購入して、妖怪の種類や出身地、特徴なども事前に調べて行って、観る気マンマンだったのに・・・・。
幽霊でもない、怪物でもない、悪魔でもなければ天使でもない、日本の古から現在まで語り継がれている、特異な姿をした彼らに私はとても興味をもっているの。
一度お目にかかりたいと思い続けて、未だに接触する機会がないので、妖怪を実写版で描いてくれるこの映画をとても楽しみにしていたのに・・・。《>_<》》
で、でも、要所要所は観ていたし、ストーリーはとっても簡単なので、多少の疑問は残ったものの、半分以上寝ていたわりには、それなりに楽しんだような気がします。。。(〃∇〃)

ストーリーは、主人公神木隆之介くん扮する、いじめられっこで泣き虫のタダシ(10歳)が、ひょうんなことから「麒麟送子」に選ばれ、120万の妖怪と共に、魔人ー加藤保憲ー率いる、機怪人(妖怪と怨念が合体した怪物)と人類存亡をかけた戦いを挑むというお話し。

映画館に入って、予告が始まったあたりから眠気が!!・・・や、やばい・・・。
ちゃんと観なくちゃっと気持ちはしっかりしているものの、冒頭の東京壊滅の夢のシーンと田舎暮らしを始めたタダシとお母さんとおじいちゃんを見たっきり、ウトウトとしてしまった。
は、早・・・。《>_<》》
目が覚めると、タダシがおかしなぬいぐるみの帽子をかぶって街を歩いている。
ん??なになに??その冗談みたいなセンスの帽子は??っと思っていたら、どうやらそれは、「すねこすり」という妖怪らしく、タダシにしかみえない。(ΦωΦ)。
それは、ハムスターと小型犬を足して2で割ったような面白い姿をした妖怪だ。
キューキューと鳴いて(ったっっけ?)、愛らしさを出したいのはわかるけど、どうみてもぬいぐるみ。ポケモンのピカチューをイメージできるけど、やっぱ、どう見てもぬいぐるみだなあ・・・。
(=´m`)クスクス♪
ほかの妖怪たちのSFXが見事だっただけに、「すねこすり」だけが浮いてしまっているようで残念だったな・・・。

★「すねこすり」==岡山県小田郡でいう妖怪。通行人の足の間をこすって通る犬ような形をしたもの。雨が降っている晩に現れるという。

敵の黒幕は豊川悦司扮する、加藤保憲。
人間に捨てられた機械などの廃棄物の怨霊と日本古来の妖怪を大怨霊ヨモツモノ(溶鉱炉みたいなとこ)の力で混ぜ合わせ、新種の怪物ー機怪人ーを作り上げ、世界滅亡を企んでいる。
この加藤保憲ってのは、古代先住民の怨霊が蘇えった魔人ということらしいが、人類滅亡の目的はなんだったんだ??
物の溢れている21世紀、次々と大量生産しては物が大事にされていないこの時代の人間たちに復讐しようっていうことかしら・・??
ちゃんと観ていればわかったのかもしれないけど、(ー'‘ー;) ウーン疑問が残ります。

ひょんなことから「麒麟送子」に選ばれたタダシ。
ここも寝ていたので、どうしてタダシが選ばれたのかは、わからないまま・・・。
一緒に観に行った友達によると、お祭りで獅子舞にかまれて選ばれたって言っていたけど、本当??
どうしてタダシだったのかしら??
何か「選ばれし勇者」的な才能がタダシの中にあったの??
獅子舞にかまれただけってことは、誰でもよかったってことかしら??
o(〃^▽^〃)oあははっ♪やっぱ、これも疑問です。。。

事典によると妖怪の種類に、「麒麟送子」という生き物はいない。
「麒麟」っていうのはあった。
★「麒麟」==本来は中国の霊獣。鹿の身体に牛の尾、脚には馬の蹄、頭には一本角を有している。腹の下は黄色である。群れて行動することはなく、常に単独であり、生きた虫や草を決して踏まずに移動する。王者の政が正しければその姿を現すといわれている。

「麒麟送子」に選ばれたタダシは、度胸試しというか、資格試験というか、力量を試されることになる。
妖怪の猩猩(しょうじょう)の企てで、ちょっとボケの始まった爺ちゃんを助けるために森深く出かけるという試練だ。
猩猩とは、この映画の中では妖怪の総大将的存でタダシの先導役を担っている。

★猩猩(猩猩)==岩手、山梨、富山、兵庫、和歌山、山口などの昔話や伝説に見る妖怪。髪の毛が赤く、酒を好むといわれている。山に住む人に似た猿のような姿をしている。また、鳥取市周辺には、「麒麟獅子舞」という伝統芸能があり、その先払い役として猩猩が登場している。
(なるほどなるほど、この麒麟獅子舞というお祭りでタダシと猩猩が出会うことなったのかな)

そして、「麒麟送子」を正義の味方につけた妖怪たちは、魔人ー加藤保憲ーの野望を食い止めるべく立ち上がった。
ここで、お馴染みの妖怪たちが登場してくる。(もっと前にもでてたかもだけど)
一本だたら、砂かけ婆、ロクロ首、小豆洗い、塗り壁、ぬらりひょん、一端木綿などなどなどなど!代表妖怪たちが会議をしている。
でも、みんなそんな危険な戦いに挑む気になれず、一人、また1人と去っていってしまう。
足がしびれて帰り損ねた小豆洗い(ナイナイ岡村)を含めて、勇気リンリンで戦おうとしている仲間は猩猩(近藤正臣)、川太郎(カッパだなこいつは)(阿部サダヲ)、川姫(高橋真唯)、油すまし(竹中直人)、ぬらりひょん(忌野清志郎)たち他と、少数になってしまった。

タダシのほかにも人間がひとり、この戦いに加わってくる。
妖怪雑誌記者、佐田(雨上がり・宮迫博之)。
彼は、子供の頃川で溺れたときに、妖怪にあったことがあることをタダシに告白する。
最後のシーンで大人になったタダシは「すねこすり」が見えなくなってしまうという、ちょっと寂しい場面があったけど、妖怪はやっぱり子供にしか見えないってことなのかぁ~~??

さあ、いよいよ全面戦争が始まることになるんだけど、集まった120万の妖怪たちは、戦うために集結したわけではなさそう・・・・。(*^ч^*)ぷぷっ。。(*^ч^*)
なんだか楽しそうなお祭り気分で、わいのわいのとやってきた。
実際に機怪人と戦っているのは、主人公の脇をかためる妖怪連だけで、他の妖怪たちは嬉々と騒ぎ立てているだけのような気がした。
o(〃^▽^〃)oあははっ♪
妖怪たちの世界には、一致団結とか一糸乱れぬとか、そういう言葉はないのかもしれないな。

タダシたちは、黒幕、加藤のもとに行き、最後の決戦が始まる。
加藤はヨモツモノの溶鉱炉みたいなところに身を投げてるのだけど、その時に、小豆洗いがさがしていた最後の一粒が一緒に入ってしまう。
っと!!!大爆発が起こった。

(ー'‘ー;) ウーン、やっぱ、ここもちょっと寝ていたのでわからないんだけど、なんのために溶鉱炉へ身を投げたのだ??
なんで小豆が一粒混じって大爆発が起こったのだ??
ここも疑問????だらけだなあ・・・。
ま、いいっか。あんまり深い意味はないのかもしれない!って、ここが一番大事なところだったりして??

そんなこんなで、妖怪大戦争も終結を迎えた。

大爆発で東京は壊滅。
冒頭でタダシが夢にみた場面とそっくりだ。

いつか川姫に会いたいと思っていた佐田(宮迫)が、タダシにあることを聞く。
「オレのことなんか言ってた?」
すこし考えてから、「あえて嬉しかったって、言ってたよ」。
<僕は、生まれて初めて真っ白な嘘をついた>

真っ赤な嘘は自分のためにつく嘘で、真っ白な嘘は他人のためにつく嘘なんだそうだ。
そして、タダシはまたひとつ大人になっていったという結末だった。

子供ではなくなって妖怪がみえなくなってしまったけど、大人になるって、自分だけじゃなく他人のことや気持ちも大事にしなくちゃいけないってことなんだな・・・。

私は子供の頃、「垢舐め」っていう妖怪と友達になりたいと思っていた。
「垢舐め」っていうのは、夜な夜お風呂場にやってきて、湯船の垢を舐めてくれるという妖怪なの。母親にお風呂掃除を言いつけられたときには、いつもその妖怪「垢舐め」がやってきてくれて、私のお風呂掃除を手伝ってくれればイイのになあ、って思っていたわ。
今でもその願いを諦めたわけじゃないんだけど、大人になると妖怪はみえなくなってしまうっていうし・・・。もう、会うことは叶わないのかああ・・・。

痛快無比!!愛と平和の大冒険ファンタジー「妖怪大戦争」
大戦争ってほどのこともなかったけど、愛と勇気は平和を守るってお決まりのテーマにも関わらず、退屈せずに見られる映画だと思う。
寝てしまった私が言うのも、説得力ゼロな感じがするけど・・・。Σ( ̄口 ̄*)とほほ・・・
またコメディータッチが所々あって、それも嫌味にならず素直に笑えてしまった。

妖怪プロデューサーの作家さんたち、水木しげるや宮部みゆき、京極夏彦さんらも出演していたらしいんだけど、水木さん以外は、誰がどこでどの役をしていたのか全然分からず終いだったのが、悔やまれるなああ・・・。
DVDがでたら、絶対見ちゃおうっと!!
♪((O(〃⌒∇⌒〃)O))♪わくわく

マダガスカル

2005-08-23 00:52:29 | 映画・芝居
映画「マダガスカル」を観てきました。

全CGIでアニメーションを描き出す映画会社として、有名なのは「ピクサー」と今作品を手掛けた「ドリームワークス社」があるけど、私個人的には「ピクサー」のほうが実は好き。
どちらも子供対象に作られているのだけど、「ドリームワークス社」は、どこか皮肉めいたメッセージがこめられてることが多いような気がする。。。
ま、それはそれでイイんだけど、あまり多くを考えず、ホットな気持ちになれることを求めて映画館に行ったときは、ちょっとがっかりすることがある。
2001年作品の「シュレック」のときがそうだったかな・・・。
ロマンチックでドラマチックで乙女チックなエンディングを期待していただけに、ああいう形でのハッピーエンドは、どちらかというと私の好みではない・・・。

「マダガスカル」かああ!!
映画の宣伝ポスターをみると、可愛らしい動物たちが愉快な表情を浮かべて楽しげに笑っている。動物大好きな私としては、見逃したくない映画の一つだったけど、「ドリームワークス社」ってことで、実はちょっとためらっていた・・・。
最近、近所に(っつっても車で30分くらいのとこだけど)ムービックスができた。
チャンスがあったら行ってみようと思っていたので、夕方から時間が空いたある日の土曜日に、ま、あまり期待をせず「マダガスカル」を観にいくことにした。

o(〃^▽^〃)oあははっ♪
でもでも!!見終わったあとの最初の感想は「観にきてよかったあああ!!」っていうものだった。

表情豊かにスクリーンの中を動きまわる動物たちに2時間釘付けになってしまった。

最初の舞台は、USAニューヨークのセンタラルパークZOO。
ショータイムで、百獣の王の威厳をたっぷりと観客に魅せつけ、人気者になっているライオンの「アレックス」。
おしゃべり好きで陽気なシマウマの「マーティー」。
姉御肌でいつも冷静な判断で仲間を励ましていくカバの「グロリア」。
虚弱体質で内気なキリン「メルマン」。
この仲良し四頭が繰り出す友情の物語だ。

<<ネタばれあります>>

都会の動物園で快適な生活を送っている4頭の仲間たち。
館内には消灯時間があったりして、かなり文明的な生活を満喫している。
そんな時、ペンギンたちの無謀な脱出作戦に心を奪われてしまうシマウマのマーティー。
野生ってどんなだろう?パラダイスってどこだろう??
親友のアレックスに相談するも、動物園の生活に満足している彼には、マーティーの野生に憧れる気持ちを理解することができない。
アレックスはマーティーの計画を一笑し、たしなめただけだった。
しかし、諦め切れないマーティーは、1人でパラダイスを目指すことに。
夜に出て、朝には戻ってくるつもりのマーティーの足取りは軽く、ウキウキとしている。そんなシマウマが都会の真ん中を闊歩している姿は、なんともおかしく笑いをそそる。
1人で脱出したことを知った残りの3頭は、マーティーを心配して追いかけることに。
街中を歩き、エスカレーターに乗り、地下鉄に乗り、目指すはセントラルパーク駅。
無事にマーティーに逢えたのはいいが、人間たちは大騒ぎ。
逃げ回る人間たちの中に、勇気リンリンで手ごわいお婆さんさんが1人いる。
鞄を片手にブンブンと振り回し、ライオンのアレックスに一撃をお見舞い。
確かに笑えるサブキャラの一人だけど、私はこのお婆さんが好きではない。
だって、身に危険が迫っているわけではないのに、相手が動物ということで攻撃するのはフェアじゃないと思うからだ。
動物園を逃げ出した動物たちに愛の手を!ということで、勘違いな「動物愛護団体」が彼等をアフリカに送り返すことにした。
都会の生活を満喫していた4頭にとっては大迷惑な話だ。
一度野生から離れてしまった動物が自然に返るのは、並大抵のことではないし、そこに待っているのは死だけなのに・・・。
な、なんて、シビアなことも頭を掠めたが、ま、アニメだし。。。っとそのことはあまり深く考えず、次の展開にワクワク。

ここで再登場するのが、意外な人気を誇っている「ペンギンズ」。
ミッション・イン・ポッシブルや007風のBGMがよく似合う彼らは、大活躍なのか、大迷惑なのか??
とにかく、めちゃくちゃイイ味を出している。
南極に行きたかったはずなのに、輸送船の行く先は「アフリカ」
Σ('◇'*)エェッ!?っつううことで、船をのっとり、勝手に行く先を南極に変更してしまった挙句、、、船は難破、座礁。
木箱ごと海に放り出されてしまった四頭が行き着いた先は!!
そう、そこが「マダガスカル」だったのです。(*^ч^*)ぷぷっ。。(*^ч^*)

動物園に移送されるとばかり思っていた彼等は、そこをサンディエゴ動物園と勘違いし、人間たちがお出迎えにきてくれるのを待っている。が当然そこには誰も来るはずなく、仕方なく、森深く足を踏み入れてみることにした。
初めて踏みしめる野生の緑のなか、嬉しく飛び回っているのはマーティーだけ。
アレックスに至っては、くもの巣に引っかかり、蜘蛛に睨まれ、逃げ回ると突き出ている大きな木の根につまずきゴロゴロと転がってしまったりしている。
都会で育ったアレックスには、百獣の王として野生動物から恐れられている威厳のあるライオンの姿はない。ε=( ̄。 ̄;A フゥ…。。。

森の奥まで行ってみると、先住民のお猿さんたちが!
「踊るのぉ、好き好き!!♪~(^0^)~♪♪~(^0^)~♪♪」
っと、陽気に踊りまくっていた。
王冠を頭にかぶっているのはキツネザル。その横にいる宰相みたいな猿は・・・、なんだったんだろう??ま、いいや。
ライオンの姿を見て一時は驚いたものの、すぐに彼がヘナチョコ肉食動物だと気付き、ある作戦にアレックスを利用することを考える。
ある作戦とは!!
島に住んでいる「フォッサ」と呼ばれる肉食獣から、自分たちの安全を守ってもらうというものだ。
「フォッサ」??ハイエナみたいな生き物だったけど、一体彼等は何者だったんだろう??マダガスカルと言えば、お猿たちの楽園の地で、島にはマダガスカルにしか生息しない特有の進化を遂げたお猿を含めて、96種類のお猿がいる。そんな彼らの楽園に肉食獣が生息していたなんて・・・??(ー'‘ー;) ウーン知らなかった。
ま、いいや。

お猿たちに、ここはサンディエゴではないことを知らされ4頭は愕然。茫然自失・・・。と思いきや、次なる行動は浜辺で救助隊を待つことに。
「帰りたい」「ステーキ食べたい」というアレックスとは対照的にマーティーは、自由を手にいれ、浮かれ気分。浜辺にログハウスを建てるなど、この窮地を彼なりに楽しんでいる。そんなアレックスとマーティーの意見の相違で仲間われの一幕もあったけど、すぐに仲直り。

仲直りしたのはイイけどおおおおおおお・・・・。
草食動物のマーティーとメルマンとグロリアとは決定的な違いのあるアレックス。
そう、アレックスは肉食獣なのだ。
アレックスは日を追うごとに空腹に耐えられなくなっていき、夢にみるのは動物園のあの「ステーキ」のことばかり。
そして夢見心地で噛み付いたものは、マーティーのお尻だった。
「な、なにしてるの??」と怪訝な顔でアレックスをみるマーティー。
ハッと我に返り、後悔の念と目覚めそうな野性の血に苦しむアレックス。
この二頭の異種族の友情がこの映画の大きなテーマだ。

友情をとるか、わが身をとるか??
究極の選択だ。

アレックスはみるみる毛ツヤも悪くなり、自慢のたてがみもボサボサになってやせ衰えている。一方、マーティーのほうは、自分が食べられてしまうかもしれないという恐怖が微塵もなく、陽気なものだ。

さてさて、あのペンギンズたちの方は??
無事に南極にたどり着いたが、そこは白く煙るブリザードの世界だった。
故郷楽園を夢みて南極にやってきた彼らがこぼした一言は、
「最悪だ・・・」という言葉だった。
あははは(_≧Д≦)ノ彡☆ばんばん(_≧Д≦)ノ彡☆ばんばん。
これには思わず笑いがこぼれ、椅子からずり落ちるかと思ってしまった。
「皇帝ペンギン」を観てきたあとだったので、なおさらだ。
確かに、南極はペンギンズたちが考えるようなパラダイスではないのだから。

さあ、アレックスの苦悩はどうなったか??
仲間を食べるくらいならと、1人(一頭)寂しく、フォッサたちのいる肉食獣ゾーンで暮らすことを決意する。
自分で作った檻に閉じこもり、食べるものもなく仲間もいない場所で。
もちろんマーティー側にも葛藤はある。
だけど、「自分を食べて」とは当然いえるわけもない・・・。
そんな中、地平線に船が見えるじゃないか!!
「帰れる!!」と思ったマーティーは、急いでアレックスを迎えにいくことにした。

マーティーを待っていたのは、凶暴な(っていってもかなり愛嬌のある顔をしているけど)フォッサたちだった。
逃げ惑うマーティーを助けたのは、もちろん仲間のアレックス。
そこでまた、二人(二頭)の友情は固く結ぶばれることになる。
あ~~、よかった!!≡^エ^≡にこっ☆≡^エ^≡
これで無事に帰れれば言う事ないわ!!
っと思っていたら、船に乗ってやってきたのは。。。
お騒がせ軍団のペンギンズたちだった。
アレックスの食糧問題は、ペンギンズたちが魚を捕って、刺身にしてくれたことで無事解決。
ま、確かに、ライオンっていっても猫に変りはないんだから、それもありでしょう!
問題解決!!よかったよかった。o(〃^▽^〃)oあははっ♪

さてエンディングは?!
友情を取り戻し、NYへ戻ろうと船に乗り込んでいる4頭の仲間たち。
夢見る楽園にたどり着き、サングラスをかけ片手にトロピカルフルーツジュースをもってデッキチェアーで寛ぐペンギンズたち。
一件落着のようにみえたけど・・・。

ペンギンズが仲間の1人につぶやく
「隊長・・・、船に燃料が入ってないこと言ったほうがいいんじゃないですか?」
だって!!!
。゜(゜ノ∀`゜)゜。アヒャヒャ☆☆'・;'アヒャヒャ

なかなかホットな映画でした。
「モンスターズインク」や「ニモ」を観た後に思う「ピュアだったなああ、」って気持ちとはちがう感情がこみ上げてくるのは、2社とも独自の感性が出来上がって完成しているからなんだと思う。
ディズニーとも違う。ピクサーとも違う。ドリームワークス独特のユーモアがたっぷり味わえるこの映画は、久々に私の中ではヒット作品です。

種族を超えた友情、というテーマにも心を大きく動かされた。
わが身を捨ててでも友情を取るアレックスの勇気は、子供だけでなく、渇いてしまった心をもっている大人たちにもきっと心に響くものがあると思う。
同種族で殺しあうのは、地球上においては人間だけだ。
(ま、例外もあるけど)
知性や教育や文化や科学よりももっともっと大切なものがあるということに気付かされた気がした。

そうそう、我が家では異種族の動物が毎日じゃれあい、お互いを尊重(って、偉いもんジャないとおもうけど)しあって仲良くくらしている。
言わずと知れた、私の愛猫きららと愛兎しっぽなだ。
ウサギの飼い方って本と読んでみると、ウサギと同居可能なのは犬だけで、猫は適さないと書いてある。
でも、我が家では、猫もうさぎも私の部屋を自由に動き回り、寝そびり、寄り添って寝ている。
よく考えたら、ものすごく不思議な光景なのかもしれないな・・・。