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Hina Sagami ' s

沙神 妃梛の赤裸々プライベート日記(*^ч^*)   

ブレイブ・ストーリー

2006-07-10 12:25:48 | 小説・マンガ
ブレイブ・ストーリー(上・中・下)読み終わりました!!

最近は映画化される小説を手にとることが多く、この『ブレイブ・ストーリ』も深く考えることなく、店頭に並んでいる新刊から選び出したものです。

痛快無比のファンタジー冒険ものなので、なんの戸惑いもなくすんりと物語に溶け込むことができちゃいました。o(〃^▽^〃)oあははっ♪
なので、ま、なかなか面白かったっというべきなのでしょうね。

正義と勇気と熱い友情。
現実離れした不思議な世界。
そこに住む動物もどきの姿の可愛らしく逞しい住人たち。
魔道士のじいさんや帝国の王族、皇女。
いやしい魔族。
伝説の生き物ドラゴン。
勇者の剣と捜し求める宝玉。
運命の女神。
まだまだあるけど・・・。
そして、次々と襲ってくる過酷な試練。

っと、ファンタジーならではの要素がふんだんに織り込まれている。

ストーリーはとっても簡単っていうか、かなり単純。
小学5年生の主人公‘ワタル‘が、自分では抗することのできない突然訪れた不幸な運命を変えるために、幻界(ヴィジョン)と呼ばれる不思議な世界を旅するというお話し。
旅の仲間は、ヴィジョンの住人のとかげに良く似た姿をした水人族のキ・キーマと猫の耳としっぽ、しなやかな身体をもつネ族の娘、ミーナ。
目指すは、運命の塔におわすという『運命の女神』のもと。
そして、欠かせない存在のライバルには、同じ学校に通っていた‘ミツル‘という少年が登場する。
彼もまた、悲痛な運命に翻弄され、その運命を変えるために幻界を旅している。

物語は現世(うつしよ)からはじまり、物語の三分の一を使って、丁寧に‘ワタル‘の感性と人物像、そして彼を取り巻く小学生の目から見える世界を描いている。
そこにいる‘ワタル‘は、どこにでもいるゲーム好きの普通の男の子だ。
そして、彼が訪れることになった『幻界』こそ、ゲームのような世界なのです。
物語を読んでいるうちに、あたかもRPGのゲームをしているような感覚になる。
ひとつをクリアして、次のステージへっと言った具合。

私はもともとゲームはほとんどしない。
ちょっと前に「ドラクエ」にはまっていたこともあったんだけど、あっという間に飽きてしまった。
ま、暇つぶしにはなかなか面白いと思ったけど、そこには息づく生気のようなものが感じられなくなってしまったのだ。
なんていいながら、「攻略本」なんかも買ったりして、夢中になっていた時期もあるんだけどね。。。(〃∇〃) てれっ☆

っというわけで、「ブレイブ・ストーリー」はなかなか面白かったし、それなりに夢中になることもできたのけど、ゲームに親しみのない私には、どこか物語自体に違和感を感じてしまったというのが、正直な感想です。
それでも飽きさせず、読み進むことができたのは、「宮部みゆき」の描写力の素晴らしさによるものなのかな!!!
科白ひとつひとつに、共鳴できることや新しい発見があったり、想像力をかきたてる文章と次のページを思わず捲ってしまうというストーリー展開は、さすがだなあああ。。。
っと思います。

さて、原作も読んだことだし、映画でもみにいきましょうか!!
っと思っているのだけど、書評をみると、これがあまり評判がよろしくない。
ちらほら見る「映画の宣伝」を見ても、原作とは随分異なるっぽい。
(ー'`ー;) ウーン・・・・。
原作と違う映画ってのは、好きじゃないんだよなあ。。。
映画を観ながら
「あ、これって違う」とか
「ここはもっと複雑な感情があるのに」とか
「感動するところはそこだけじゃないのに!!」とか思ってしまう。
ひどいときには、登場人物が摩り替わっていたり、2人を1人にくっつけちゃたりとか、もっともっとひどいときには、結末まで違ってしまうときがある。

この「ブレイブ・ストーリー」には、そんないやあ~~な予感の香りがプンプンと漂っている・・・。Σ( ̄口 ̄*)とほほ・・・

様々な考え方があると思うけど、私は原作に忠実な映画が好きだ。
余計な手を加えて欲しくないし、大事なところを省かないで欲しい。
って、いつも思うのよねえ~。
そうそう、こないだ観た「ダヴィンチ・コード」は、すっごくよかった。
なにがよかったって!!!
原作に忠実だったんですもの!(ΦωΦ)ふふふ・・・・。

ん~~~。。。んで、話は戻るけど、映画どうしよっかな・・・。
TVアニメ並だってウワサも聞こえてくるし、試写会でよかったって(無料だから)話もきこえてくる。
アニメーションがTV並なら、DVDでもいいっかな??って思っている今日この頃です。
(*^ч^*)ぷぷっ。。(*^ч^*)


ハリーポッターと謎のプリンス

2006-05-23 15:11:01 | 小説・マンガ
ついに出ました~~~!!!
待望の第6巻「ハリーポッターと謎のプリンス」

数ヶ月前の「予約開始」の時に既に予約をしていたので、発売当日の三省堂へ駆け込んで、ついにゲットしてきましたああ~~!
それも先行予約オリジナル特典つきなので喜びも倍増。
O(≧▽≦)O ワーイ♪

待っていたのよおお~~~!

しっかしいいいい~~!!
すぐには読みはじめない。 ( ̄∀ ̄) フフフ
まずはベットサイドに真新しい本を飾り、手にとるのは前巻の「不死鳥の騎士団」。
「不死鳥の騎士団」が出たときにもそうしたのだけど、まずは前のストーリーを呼び起こす必要がある。
なんてったって、読んだのはもう1年半以上前。
すっかり忘れている・・・。
それを証拠に、上巻を読んでいる今、次々に起こる不思議なことやドキドキすることやワクワクすることなどに新鮮さを感じてしまう。
新刊がでたことによって、前に読んだ本も楽しめちゃうってのが「ハリーポッター」の魅力のひとつ。2度美味しいってやつです!!o(〃^▽^〃)oあははっ♪

全7巻で物語られる不思議な世界の物語「ハリーポッター」もいよいよクライマックスに向かって発動しはじめた。
ハリーの行く末は?恋人は?ホグワーツは???ロンやハーマイオニーは??
そして、ヴォルデモードとの対決は??
手に汗握る興奮の連続が私を待っているわ~~!!

このところ、5月だというのに五月晴れという言葉が辞書から消えてしまうんじゃないかと思うほど、毎日すっきりしないお天気が続いている。。。
そうそう、こんな日の午後は、読書に限るわよね~~っと、今日もこれから「ハリーポッター」の世界へレッツゴーです!


しゃばけ

2005-11-29 23:44:18 | 小説・マンガ
私が最近出会った、一押しの小説です!!
「しゃばけ」

★しゃばけ★
俗世間における、名誉、利得などの様々な欲望にとらわれる心
(国語辞典『言泉』(小学館)より)

もともとは「おまけのこ」という小説を手にとってから始まったことです。
「おまけの子」は、アウトライン(登場人物、設定など)が決まっている短編集になっています。
はてはて、これって絶対、前作品があるわ!と思い、探し当てたのがこの一冊なのです。

前述したとおり、私は物の怪とか妖怪といった類が大好き!!
西洋に伝わるファンタスティックなお話しに必ず登場する「エルフ」や「ドワーフ」、「魔法使い」や「悪魔」とはまた一味違った風情や昔ながらの粋さをどこかしら感じさせるからです。

このお話しは将軍のお膝元、花のお江戸が舞台になっています。
豪商、廻船問屋の「若旦那」と呼ばれる、若干17歳の少年主人公の周りで起きる、殺人事件をめぐっての物語。
そして、この「若旦那」こと一太郎は、なんと、おばあさんに妖怪をもっているという、いわば、妖怪と人間のクオーターという稀少稀な存在なのです。

それゆえ、彼には人ならぬ者の姿を観る事ができちゃったりするのです。
そうそう、まさに私はこんな存在に憧れを抱いているのです。

彼は、17歳という年齢にも関わらず、異常に(非常に、ではなく異常に!です)体が弱く、風が吹くからといい暖かい部屋に追いやられ、ちょっと走ったからといって滋養の薬をたんまりと飲まされてしまう、筋金入りの虚弱体質。
そんな彼は、廻船問屋の跡取ということだけでなく、体の弱さゆえ、周りの人々から大事に大事に守られています。
そして彼の一番の世話役は、妖怪「白沢」と「犬神」。
もちろん、人の世に暮している彼らは、人の姿をとってはいるけど、その正体は実のところ「妖怪」だったりするのです。
白沢

犬神


白沢は「仁吉」という名前で廻船問屋の番頭を担い、歌舞伎役者さながらの容姿で、知的で思慮深く、店を切り盛りするできる男。
犬神は「佐助」という名前で奉公頭を担い、力持ちで強い味方の頼れる男。
そんな二人を先頭に、あまたの妖怪たちを従えている。
まるで、妖怪の国の王子様のようだ。
その他にも、幼馴染の菓子やの跡取「栄吉」や岡引「清七」など、個性豊かなキャラクターたちが一太郎を囲んで、盛り上げている。

物語は、ある殺人事件から始まります。
よくあるミステリーの一つだとは思うけど、摩訶不思議な妖怪たちに助けを借りて推理し、解決していう様は、ファンスティックで心躍るテンポのいい作品に仕上がっていると思う。
またその犯人を追い詰め、クライマックスのシーンも奇想天外な展開だ!

さてさて、妖怪とは一体全体なんぞや??
花や草や動物だけでなく、日常の物品にさえ魂が宿り、時を経て、妖(あやかし)のたぐいへと変化していく。その中には邪心を抱いたものもあれば、伏神(つくもがみ)と呼ばれる、神に仕える妖怪も生まれでてきたりするのだ。
そう、妖怪とは、森羅万象を生き物たちの総計として見立てようとした、優しく、賑やかな自然観の賜物ではないでしょうか?
このお話しに登場する妖怪たちも、まさにそんな存在です。
人の言葉を解し、人とふれあい、はっきりと自分たちの存在を人に誇示したい、可愛らしい妖怪たちがたくさん登場します。

しかし、今回の連続殺人事件のような悲しい結末を迎えてしまう妖怪がいることも否めません。人の世に接してしまったばかりに、欲や恩讐に身をやつしてしまうものもいるのです。そんな妖怪の、もう一つの悲しい物語が見え隠れしています。

この物語は、実際の殺人事件の謎解きばかりでなく、妖怪自体の謎解きをも含んでいます。幻想と怪奇と推理を面白いように混合させ、ダイナミックに描ききっていると思います。

この他にも何冊か続編が出版されています。
日本古来から異形な姿で伝えられてきている妖怪たちを表情豊かに、生き生きと描いているこんなお話しを待っていました!!
折りをみて、ゆっくりと読破していこうと思います。

ご興味のあるかたは、是非一度手にとってみてください!!!



あしたのジョー

2005-06-12 16:51:22 | 小説・マンガ
ロフトの上が私のベットルームになっている。
ベットルームと言っても、衣服やぬいぐるみ、化粧品など雑多な私物が幅をきかせ、私の寝床がだんだん狭くなってきた。とりわけ一番場所をとっているのが、本だ!!
お気に入りの本や漫画は実家に置いて来てあるのだが、独り暮らしが長くなると自然と本が増えてくる。
枕もとや足元、ベットサイドは本棚に入りきらない本で溢れかえってしまっい、ベットルームと言うよりも、物置小屋に寝ているような有様だ。
ま、もともと狭いスペースの上に片付け下手の私が住人なのだから、仕方がないといえば仕方がないが・・・。
枕もとに置いてある本に至っては、なんの秩序もなく乱雑に山積みされているので、軽い地震がきただけでもドサドサと頭の上に降ってくるに違いない・・・。
「(ー'‘ー;) ウーン。このままではダメだわ・・・」
っ、一念発起の思いで片付けを決行することにした。
とにかく!!この本たちをなんとかしなくては・・・。
もう要らないっと思う本を順々に紙袋に入れていく。
手順だけを考えれば、あっという間に終わってしかるべく作業なのに、一冊一冊それぞれを読み返したり、思い出に浸ってポアンっとなったりで、作業は思ったよりも倍以上の時間が掛かってしまった・・・。
((((o ̄. ̄)o ・・・・・・・・ミ(ノ;_ _)ノ =3

一度紙袋に入れた本をやはり捨てるのが忍びなくなり、また本棚に戻したりしているうちに、結局「要らない本」として紙袋に入れた本は紙袋2つにしかならなかった。
ま、それでも少しは片付いたし。。。
それを持って「BOOK OFF」へ行こう!

「BOOK・OFF」はいつ行っても楽しい。
時間の許す限り、気の済むまで立ち読みができるからだ。
私の持ち込んだ本たちは、何冊かは「古くて価値なし」の評価で買取は不可能と言われてしまったが、それ以外の本たちは全部で¥1560になった。
・・・、勇気をだして処分を決めた本なのに・・・、たったそれだけの価値かああ・・・。っと、ちょっとがっかりした。

さてさて気を取り直して、では手に入れた¥1560でまた新しい中古の本を買おう!
中古やさんなので、さすがに新刊は置いていないけど、懐かしい本がたくさんあって本選びも楽しい。
そこで目についたのは、豪華愛蔵版「あしたのジョー」1・2巻だ!!

私はボクシングマンガが大好きで、特に「あしたのジョー」は好きなアニメの中でも群を抜いたお気に入りの作品の一つだ。
いつかDVDでも全巻揃えたいと常々思っている。
そおだ!DVDで揃えるのはもうちょっと後にして、これをきっかけに愛蔵版を揃えちゃうおう!
o(〃^▽^〃)oあははっ♪

アニメでは何度も見ているジョーにも、コミックでのジョーを見るのは初めてだ。
ジョーが山谷、泪橋に現れたのは彼が15歳の時だった。
さて?一番最初にジョーをアニメで見たときは、一体私は何歳だったんだろう??
少なくとも、彼がすごく大人に感じていたんだから当時のジョーよりは年下だったと思う。
「トコトン不良少年」の矢吹ジョーは、幼い私から見ても、危うく、危険な香りのする魅力的な男性だった。1・2巻でのジョーはまだまだほんの子供で典型的な不良少年だ。泪橋で丹下段平に会い、鑑別所で「マンモス西」に会う。鑑別所で繰り広げられる「新入りリンチ」にも見覚えがあった。
口に雑巾を押し込む『ねじりん棒』や2段ベットの上から下に寝かされているジョーに向かって飛び降りる『パラシュート部隊』など。こうして読み返してみると、アニメはかなり原作に忠実に描かれたものだったんだなぁ、とあの頃みたTVの映像を思い返す。
鑑別所に入ったきっかけは、ジョーお得意の喧嘩大立ち回りだと思っていたけど、そうではなかった。。。
そうそう、もうその時点で、運命の女性「白木洋子」と会っていたのだ。

そして、宿命のライバル『力石徹』も2巻で登場してくる。
登場のシーンもアニメとまったく同じだったし、豚の暴走を利用した脱走劇も私の記憶のままだった。
コミックや原作を先に呼んでからアニメを見ると、自分の描いていたイメージ像とはまることが少なく、違和感を感じてしまうことが多いのだけど、アニメを見てからコミックを読むのは、なかなか面白い。
どんな作品でも、原作に勝るものはないと感じている私にとっては、新鮮でなおかつ満足のいく展開だ。

さて、ここでちょっとしたウンチク談。
「あしたのジョー」は原作者と漫画家が違う。
漫画家は言わずとも有名なちばてつや氏で原作は「巨人の星」の梶原一騎氏だ。
この二人のゴールデンコンビが「あしたのジョー」を作り上げていくうえで、様々な葛藤や行き違いによる喧嘩が多々発生していたというのだ。
一番大きな事件は、力石徹のキャラクター設定だ。
原作を読んだちばてつや氏は、ボクシングについてあまり知識がなかったため、力石徹をジョーよりも一回りも二周りも大きく屈強に描いてしまったのだ。
梶原氏の構想としては、物語の展開上、力石徹とジョーは同じバンタム級でなければいけないと考えていた。梶原氏は、発行されたマンガをみて「えらいことをやってくれたなぁ・・・」っと困り果てたらしい。
(しかし、発行前に原稿を確認しなかったんだろうか??)
とにかく!!描いてしまったものはしょうがない!
二人を戦わせるためには、力石に減量してもらう他はないと考え、かの有名な力石徹の過酷で辛い減量シーンが出来上がったというのだ。
そう、この二人の行き違いが元で、もともとのストーリーとは大幅に方向が変わってきてしまったのだ。
その減量がもとで力石徹に死が訪れてしまうのだから。
はて?ここで疑問なのは、もともとのストーリー(梶原氏が考えていた)は一体どんなストーリーだったんだろう??
「あしたのジョー」といえば、数々の名シーンの中でも力石徹の減量シーンは、絶対に外せない重要なシーンだし、その後のジョーにとっても大きく影響している。そのシーンがない「もともとのストーリー」というのを是非とも知りたいところである。

もうひとつ、1巻を読んで時代を感じてしまったのは、泪橋に現れたジョーが一晩の宿にと転々と宿屋を歩き回るシーン。
「なあ、頼むよ。土間でも物置でも夜露のしのげるところで寝かせてくれよぉ」
「あ~いいよ。土間でも廊下でも好きなところで寝るがいいさ」
「ありがてぇ、感謝するぜ、おやじ!」
「ただし、それ相応の値段があるよ」
「・・・ん??」
「土間は30円、物置は50円、廊下は70円ってところだね」
だって!!!
このマンガが発行されたのは、昭和43年。
そのころから35年くらいしか経っていないのに、今との貨幣価値の違いに驚いてしまった。

今でも山谷、泪橋には宿屋があるらしい。
昨今では、外国人観光客が大半らしく、ツアーでやってくるのではなく、航空券だけを買って日本旅行を楽しんでいる外国人観光客らしい。
ドヤ街と言っても、ここは世界一治安がいい日本!
観光客が泊まっても、さして危険は無いのだろう。
しかし、そこだけ時代に乗り遅れてしまったような雰囲気があるらしく、宿賃は素泊まりで¥3000前後。宿屋の看板には、「カラーテレビあります」とか書かれているらしい・・・。
今度、ちょこっと行ってみよっかな・・・。

私のベットルームに、豪華愛蔵版「あしたのジョー」が全巻揃うのも、
そう遠い日ではないでしょう!!O(≧▽≦)O ワーイ♪
・・・。???
あれ?で、でも・・・。
本を減らす為の『BOOK・OFF』作戦だったのに、
これじゃぁ、本末転倒だわ《>_<》》
減るどころか、増えることになるんだから・・・。


終戦のローレライ

2005-04-12 03:10:33 | 小説・マンガ
いやああ、長かった・・・。∑(゜∇゜|||)福井晴敏著の「終戦のローレライ」をようやく読み終えた。読み慣れない戦争物の小説に最初は戸惑い気味だったけど、読み進めていくと結構ハマる、ハマる。小説を読みながら目尻が熱くなったり、胸がキュンっとなったりするのは久々のことだ。もともと読み始めたきっかけは映画を観るのが目的だったので、それぞれの登場人物に役者さんたちを重ねて読んでいた為イメージはかなり掴みやすかった。しかし主要人物の配役はわかっていても、脇役たちの配役までは知らない。かなり個性豊かな人物たちを、誰がどの役をやるのか興味をそそられながら読み進められるこの小説は、私にとって大変興味く読むことができた。さてはて、この物語をどうやって2時間強に収め、観客を感動へと導いてくれるのかと思うと今から映画を観にいく日が楽しみになってくる!!もちろん今月中には映画を観に行く予定(チケットは購入済み)。
正直言って、第2次世界大戦については映画やドラマ・アニメ・漫画などでしか触れたことがなく、最低限の知識しか持っていない。
戦うことの意味や生きていくことの意味を深く問いているこの作品には大いに感銘を受けた。
ただの戦争ものではなく、SFチックなシーンやラブストーリーも織り込まれているのもこの作品の魅力のひとつだと思う。
しかし、潜水艦を実際にみたこともないし乗ったこともない私にとっては、それぞれの機器の名前などに馴染みがなく、想像もしにくいし、溶け込みにくかったのが残念だった。

人を信じられなくなり、頑なに心を閉ざし続けているフリッツとパオラ兄妹が、<伊570>の乗員と触れ合っていくなか、人が人として大事な何かを得て「故郷」を見つけ出すまでの経緯。主人公のひとりである折笠征人くんとパオラの悲しくも切なく、また忘れかけているピュアな恋愛物語。「勝手な大人たち」が始めた戦争という名の地獄。などなど・・・。この物語にはたくさんの考えなければいけない、忘れてはいけない、様々なテーマが隠されている。
また機会があったら、ゆっくりと感想文を書いてみたいと思う。
もちろん、映画の感想文も含めて・・・・。