木のぼり男爵の生涯と意見

いい加減な映画鑑賞術と行き当たりばったりな読書によって導かれる雑多な世界。

《プレイヤー》

2012-12-26 14:30:36 | 日記


プレイヤー(2012年フランス)

ジャン・デュジャルダンとジル・ルルーシュ。
おっさん二人が悪ノリでお届けする浮気のお話。
ふたりして、裸で熱演、の頑張りを見せる。
共同監督も努めたとのこと、意気込みの表れか?

オムニバス形式で綴る懲りない浮気症の男ども。
ってオムニバスと知らず。
戸惑うこと、ひとしお。
ん?ジャンの様子が違うぞ…
過去なん?違う次元か?
ただのオムニバス。
何種類かの違う女好きを演じてるジャンなのでした。
そいう事は早く言ってよね。。。
いや、まぁ、言ってたんでしょうけど。

『アーチスト』のジャンと『この愛のために撃て』のジル主演というだけで、
観るの決めたので、他の情報を追求せず。
ある意味、即決。


中でも、浮気症を治すお手伝いをします、というエピソードが笑える。
セラピー形式(やっぱコントに向いてるんだな、セラピーって)の浮気卒業教室。
明らかに、直す気ないだろう、な男ども相手に頑張る先生。
それぞれやる気のない生徒ぶりが可笑しい。
やる気ある人は、それはそれで可笑しい。

このセラピー参加者のプチエピソードが2話あり。
(1話は久しぶりのギョーム・カネが演じてます)

ジャンが演じる、女好きなのに全然もてない男のエピソード。
何故って、話が面白くないから。
その場をうんざりさせる話しぶり。
このさい、女なら誰だっていいや!
トホホな展開。

ジルが女子大生に夢中になり、振り回されるエピソード。
今さら学生の輪には、入れん辛さ。
ジャンも学生役(マジで?マジで!)で登場。

おしどり夫婦が、浮気の話題から泥沼にはまるエピソード。
問いただしだしたら、後には引けず。
シリアスドラマ。
よくまとまってます。

オープニングとエンディングエピソードは、
ジャンとジルの生粋のプレイボーイ2人のお話。
夜遊びが止まらない親友どうしのふたり。
ついに、ラスベガスへ乗り込むことに。
そして、パーティー騒ぎのあとに、
本当の愛に気付くという…

物凄い大サービスなオチになってます。
ベガスでは、奇跡が起こるんですな。
この愛、気付くべくか、気付かざるべきか。
それが、問題だ。。。

全体的にラテン的なノリを感じさせる映画。
若干、ドギつい箇所もあるため要注意。
笑い飛ばせるお国がらが、羨ましいような、薄ら寒いような。。。


プレイヤー(2012年フランス)R15+ 
監督:ミシェル・アザナヴィシウス、フレッド・カヴァイエ他
出演:ジャン・デュジャルダン、ジル・ルルーシュ、ギョーム・カネ、サンドリーヌ・キベルラン