終わらない演奏会

不惑の道を歩みながらも未だ惑いっぱなしの筋肉おばはん帯の、ヘヴィーでメタルでどうでしょうな日常です。

ロマンチスト

2006-09-17 17:53:03 | 
連休2日目とはいうものの、我が家では私と入れ替わるように子どもが風邪をひきまして、熱もあるので家族3人どこにも行かず、家でぼーっとしています

夕方になって急に天気も台風らしい空模様になってきました

子どもというのは、多少熱があったところでゆっくり寝ていたりする生き物ではないので、一日中退屈退屈と騒ぎ立てては私に叱られるという繰り返しです。

あんまり退屈なようなので、起きて騒がれるよりは・・・と思い、本でも読ませておくことにしました。

すると子どもが
「おかあさんが小学生の時は、何の本が好きやったん?」
と聞いてきました。

はて・・・
どんな本を読んでいたのか・・・

と、考えるうちに、低学年の時にものすごくはまった本があったことを思い出しました

わたしがふたりいた話

あらすじは、一人の女の子がちょっとしたイタズラで自分の家の電話から、自分の家の電話番号に電話してみると、もう一人の自分につながってしまう・・・というお話です。

私はこの本にすっかり魅せられてしまい、図書室で借りては返却期限に一旦返し、また同じのを借りる・・・といった感じで、かなり長い間手元に置いていました。

小学校低学年の頃って、なんというか妄想することを覚える年頃なんですよね。

自分と他何人かの限られた友達にしか見えない妖精が自分と一緒に暮らしている・・・とかそういう妄想をしては、自分の分身のように自分と分かり合えて絶対自分を裏切らない存在に憧れる時期なのかもしれません。

ミルモでポンとか、そういうコミックが人気がある理由も何となく解る気がします。

おそらく、もっと小さい頃、そういう存在は母親なんだと思います。

しかし、少しずつ大きくなるにつれて、母親も一人の独立した人間であって、自分の体の一部ではないという事に気が付くのでしょう。
でも、まだ人間はみんな一人なんだ・・・という事を受け入れるのは怖いから、そういう妄想の世界に入っていくのでしょう。

そして、少しずつ成長するにつれ、一人を受け入れる強さを持てたときにそういう妄想の世界から卒業できるのかもしれません。

子どもと、この本の話をしているうちに、なんとなくまた読んでみたくなりました。

学校の図書室にあればいいのですが・・・

それにしても、自分が子どもの時に大好きで読んでいた本とか、感動した本などを、自分の子どもも読んで何かを感じてくれると、なんとなく嬉しい気がします。





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2 Comments

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おおぉ~! (みきにょ)
2006-09-18 17:45:13
筋肉おばはん帯さんがはまった本に

ものすごく反応しちゃった!

持ってたんです!「わたしがふたりいた話」

多分、実家の本棚に眠ってるんじゃないかなぁ。



小さい頃、誕生日プレゼントをくれた友達に

〝お礼〟として母が渡していたのが

「青い鳥文庫」の本でした。

その中の1冊に「わたし~」があり、

私用の本として母からもらいました。



なつかしい~
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みきにょさんへ (筋肉おばはん帯)
2006-09-18 22:13:53
嬉しいです~

同じものに反応してくれる人がいて。



なんだか、おとぎ話の裏に壮大な宇宙を感じさせるお話だったような記憶があります。

ものすごく読みたくなってしまいました。
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