終わらない演奏会

不惑の道を歩みながらも未だ惑いっぱなしの筋肉おばはん帯の、ヘヴィーでメタルでどうでしょうな日常です。

Rest In Peace

2006-05-21 16:10:02 | 音楽
レスト・イン・ピース ~サンクス・トゥ・コージー ~
オムニバス, 坂本英三, 横関敦, 柴田直人, 増田隆宣, 本間大嗣, 高谷“ANNIE”学, 白田一秀, 瀬上純, 高浜祐輔
ビクターエンタテインメント

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以前購入してから行方がわからなくなっていたのですが、最近になってどうしてもまた聞きたくなってしまいまして、悩んだ挙句再度購入してしまいました。

これを初めて聞いた時には、COZYのトリビュートといいつつアンセム歴代メンバー(ギター除く)の競演という印象が強すぎて、あまり聴きこんではいなかったのですが、ここにきてちょっと、ちゃんと聴いてみたいと思ったのです。

   1.KILL THE KING
   2.SLIDE IT IN
   3.KILLER
   4.HEADLESS CROSS
   5.GATES OF BABYLON
   6.DEFINITELY MAYBE
   7.STARGAZER
   8.ON AND ON
   9.EL SID
   10.OUVERTURE SOLENNELLE`1812`
   11.THE MESSIAH WILL COME AGAIN

1曲目のKILL THE KINGは、ちゃんとOVER THE RAINBOWから始まりまして、ここで一気にテンション上がりました。

個人的な好みで言うと、4、8、10あたりが好きです。

2で久々に白田一秀氏のギターを聴きましたが、なんか聴いたとたんに学生時代の自分に戻ったようで、ちょっと胸キュンでした。

4なんかはボーカルの小野正利さんハマリすぎです。
小野さんだとキレイすぎるかな・・・と思ったのですが、なんのなんの見事にハマリました。
ギターの和嶋慎治氏も、人間椅子とは違った、でもギターソロの端々に彼とわかるニュアンスがあります。
和製ブラックサバスと世間で言われている人間椅子のギタリストがブラックサバスの曲で参加するというベタな人選ではありますが、ファンとしてはこれ以上ない喜びです。
好きなミュージシャンのルーツともいえる曲をその人が演奏してるのをちゃんと聞けるなんて、めったにない喜びです。

8では久々に足立祐治様のギターを聴くことができまして、ああやっぱり彼はマイケルシェンカーが好きなんだなあ・・・と。
しかし、ボーカル森川之雄氏、これは本家MSGよりウマいのではないかい?
坂本英三氏の歌はあくまでも坂本英三で、坂本英三以外の何者でもありません。トリビュートというのはコピーではないからして、これはこれでいいと思いますね。

それから、やっぱり横関敦氏のギターも良かったし、本間大嗣氏の完全にCOZYといえる渾身のドラムも、COZYへの思いが溢れているようで感動的でありました。

ベースは全曲柴田直人氏です。
久々に三柴理氏のピアノを聴けたのもよかった。

ここに書いてないメンバーの方も、とにかく日本のHR/HM界を支えてきたベテランばかりで、これは???という点はあまりありません。もとアンセムのメンバーが多いということもあり、お互いの出す音とか理解できてたという部分もあるかと思います。

最近のトリビュート流行で、そこらへんの若いバンドがトリビュートとは名ばかりのコピー合戦をやってるのとは一線を画しています。

私と同年代のHR/HM好きの友人もよく言っていますが、やっぱりこの人たち世代の音楽を聞くのが一番心が安らぎます。

きっと最近の新しいバンドの中にも、いいバンドはたくさんあるんだとは思いますが、やっぱり自分が高校生から大学生あたりにリアルで聞いていたバンドが、一番すきなのです。

おばはんのノスタルジーなのです。

これからもっとおばはんになって、ばーさんになっても、きっと聴きつづけるだろうし、私と同世代のHR/HMファンは、きっとみんなそうだと思うのです。
この世代の音楽を聴くことで、あの時の空気のにおいとか、集まっては飲んでた安いクラブハウスとかいうウイスキーの味や、肩に食い込むレスポールの重さや、そんなものを思い出すことができるタイムマシーンなのです。

おばはんのノスタルジーというよりは、おっさんのノスタルジーっぽくなりました。

私はもしかすると、おばはんではなく、おっさんなのかもしれません。




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