金さんの「あっちこっち」Hot Line

大好きな奈良を走る金さんの東奔西走の日常活動録。家庭菜園や地域活動や、学校支援に走ります。

NO151 (社)奈良県経済倶楽部主催セミナー

2006年09月24日 | 過去の記事
今回は、菰川に団子や活性液の投入は行いませんでした。川の水量はほとんどなく、浮遊物も増加していました。悪化は増加しているようでした。川の状況を見た感じと、今日の新聞で「大和川がまた全国ワーストワン』との報道がされていましたが納得をしました。

         
先日の「大和川サミット』で河川浄化と美化がうたわれましたが、市民の日常生活の変革を行わないかぎり水量の少ない奈良の河川では解決は困難だと思います。また水の循環システムを構築するには数百億円がかかります。今の財政厳しいおりには無理です。そこで、行政も真摯に各地でのEM菌活用事例を学習し、公民館等を活用して市民啓発を行う事が重要ではないかと思います。
         
人間は順応性の動物ともいわれますが、環境が悪化していてもその影響が自分の身に直接関係しないと行動を起こそうとしない事は非常に残念です。科学的という言葉が全てと思われていますが、科学ってなんでしょうか?
「同じような条件で同じような結果が出ること』といわれていますが、仏教哲学には、宗教批判原理のひとつとして「文証・理証・現証」というのがあります。「文証とは、文献があるか』「理証とは、文献に書かれている事が道理にかなっているか」「現証とは、文章に示され、それが道理にかなっていてそれを実践したときの結果はどうか』というのがあります。

この例から考えると、EM菌の活用についても、現実の証拠はどうなのか。河川浄化が出来たのか出来ないのか!作物の育成はどうなのか!!その結果で判断をしてはどうなのだろうか。私は、生活のさまざまな所で活用をしています。一例を紹介しますと、お風呂で、「EM米のとぎ汁』を活用しています。家内は、翌朝風呂の湯で洗濯に使います。○ ○ を入れなくてもふんわりと仕上がるとの事。また、毎朝、4枚羽のひげ剃りを使っていますが、4ヶ月同じ羽で十分痛みもなくひげ剃りをしていますし、その後アフターシェブローションがわりに、「EM米のとぎ汁』ローションを使っています。

また、油でこてこての換気扇や犬の悪臭除去のために廊下や部屋の中にも散布します。当然、ガーデニングに活用する事によって、草木の生長も違いますし、花の色艶が違います。また生ゴミの堆肥化にも活用しています。まだまだ学習しなければならない事もありますが、毎日の活用の中で、EMの効用を実感しています。

         
菰川の浄化のためには、上流の家庭から生活の中で流しつづけていただく事によって可能だという事は、この2年間の投入で実感が出来ますが、今はまだ汚染水の分量が多く目覚ましい結果にはなっていません。今後更に参加者の増加と協力者をふやす活動に取り組んでいきたいと思います。


(社)奈良県経済倶楽部主催の「奈良の経済活性化の可能性を探る』セミナー
荒井参議院議員と新エネルギー・産業技術総合開発機構 山本健介総務部長との座談会でした。
荒井氏の質問骨子は、(1)奈良の活性化のために企業誘致は可能か (2)地域経済の活性化方策について (3)観光振興策について、でありこれらについて山本健介総務部長より考えを示されました。

         

山本健介総務部長は、
経済産業省では、新経済成長戦略について取り組んでいるが、その中で「国際競争力の強化」と「地域経済の活性化」を二本柱とし、継続的に人口が減少するという逆風の下でも「新しい成長」が可能なことを示す「新経済成長戦略」をとりまとめましたので、その内容を公表致していますので、HPで見ていただきたいとの話がありました。
 http://www.meti.go.jp/press/20060609004/20060609004.html

(1)奈良の活性化のために企業誘致は可能か  
   「企業誘致の条件は、1、安くて広い土地があるか 2、労働力があるか 3、研究機関や下請けが集約されているか。
    そして、高速交通機関があるか。 最大の要因は、地域自治体の熱意があるか? 市長のトップセールス(熱意)です。
  
  奈良に何があるのか寂しい気持ちがしました。単純に経済活性化のために企業誘致を求める人がいますが、今日の話を聞いて肌寒い気がしました。

(2)地域経済の活性化方策について 
    「日本経済の牽引力は、自動車・電気・電子等の産業であったが、今後アメリカ経済が下降線をたどると予想されているし、その事によって中国経済もおかしくなる。だから今後期待されるのは、地域に根ざした産業に国際競争力をつける(在来型産業の復興)繊維・家具・食品分野での輸出を奨励していく事が重要。問題は、中国の安い人件費ではなく、(日本の製品に占める人件費割合は、20~25パーセント)流通管理(コスト)や、従来型の商習慣が原価を上げている。無駄なコストを掛け過ぎている事を改善する事

繊維・家具・食品分野党の製造業では、「生産数量を追わないで、粗利益を上げる、少量少品種付加価値を上げる』か「大規模量販店に販売していくかの選択が重要。 「特に製造業では、社長や、息子は、工場経営は、番頭さんに任せて、週の半分は、東京、半分は、海外へ行かなければいけない。」マーケット情報をもっと捕まえ経営判断をしなければならない事を訴えられました。(マーケティング力強化)

そして、地域経済活性化のためには、(1)核になる店舗が必要(2)まちとしての付加価値をつける(3)独自性を考えるなどのトータルコンセプトが必要との話もありました。

(3)観光振興策について
  各地とも、東京に営業に来られたいますよ。奈良は、全国的に見て豊かなんですよ。全国ランキングでは、大学・短大進学率5位、海外渡航数(人口千人当り)4位、家計消費支出額(全世帯、1世帯あたり1ヶ月)4位、個人預貯金残高(人口1人あたり)6位、あまり実感がありませんが???
他所とはレベルが違う。ゆっくりされているのではないですか? との発言には、納得と、残念な気持ちを持ちながらその指摘の的確さに関心をしていました。


セミナーを聴き終えた実感ですが、新政権が「経済成長なくして改革なし」を掲げておられますが、今朝の経済予測でも今後アメリカ経済や中国経済が減速すると予測されていました。すると、現在の輸出産業にかげりが見えてくることになるわけですが、そこで「新経済成長戦略』に示されたように、地域に根ざした産業の国際競争力をつける事が大事との指摘は的を得ていると思いますが、奈良市にはこんな産業があるのでしょうか?また企業誘致に対してはそのインフラが何もないと行って良いほどですからこれも厳しい。
  救いは、企業誘致も、観光振興も、TOPのマーケッティングにかかっているという事です。市長のマニフェストのひとつに、「誘客』というのがあります。このためにトップがどれだけ自らが行動(トップセールス)するかが、今後の奈良市の経済が左右されるという事になりますね




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2 コメント

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観光戦略とは (金田充史)
2006-09-27 00:52:19
以前にもコメント致しましたが、観光とは一体何を指して居るのでしょうか。何でもそうだと思うのですが、物の売れる・・・此が、事観光という事になると、地域が売れる・・という事に成るのでしょうが、物の売れる大原則が、

1消費者の欲しい物が・・・

2消費者の目の前に有り、

3消費者の欲しい価格で並んでいる

という事で有ります。

此を観光に当てはめると、

1消費者の行きたい所が・・・

2消費者の目の前に有り、

3消費者の欲しい価格で並んでいる

という、旅行商品と成ります。



まず、

1の行きたい所というのは、行政や団体のプロモーションや、民間の出すローカルイベントとでも云う物でしょうか。此を生きたプロモーションにするためには、点在している物ではなく、これらをきちんとつないで、エリアにするという手法も必要で有ります。たとえば、なら燈花会が、これだけの市民権を得たのは、大文字や万灯籠などの点をつないで、エリアにした事も要因の一つで有ろうと考察します。



2の目の前・・・は正に売り方で有ります。今、旅をオーダーする手段として、一大市場に成長したのが、ネットエージェントという物で有ります。無論、旧来の旅行会社を無視する訳では有りませんが、リアルタイムに適した情報を出せるでしょうか。販売元のプロモーションが、優先されないでしょうか。例えば、夏の奈良は、旅行会社にとって、魅力の無い地区で有ります。航空各社が、競って北海道・沖縄・九州のプロモーションに入り、鉄道は海水浴主流です。此方が売れて、また売りやすい点を考えると、当然の事で有ります。しかし我々、奈良の観光従事者から見れば、決して魅力の無い所では無い事もまた事実なので有ります。では、どうするか?自分で消費者に直接、奈良を見せる、という事で有ります。今年の「なら燈花会」のネットエージェントのプロモーション参画施設の予約人員が80%の伸びを示した事が、この最たる所以でしょうか。こういう事が施設自らで出来る環境に成っている事を自覚しないといけない、と思います。自分達の商品が旅行会社というフィルターを通さずとも、適切な時、ブラッシュアップした商品を消費者の目の前にリアルタイムに出せる状況が出来た事は、喜ぶべき事だと思います。何百万円も払って、旅行会社に商品開発を頼むより、少しの考えで効果が出ます。



3の欲しい価格は、これぞ民間、とでも云う物でしょうか。商品価格を適切に、は当然で、間違うと市場からはねられてしまうでしょう。



また、一部に「湯布院」の話も出ていた様ですが、此処は、100年後の街作りを目指した地区です。しかし、当初は、「奥別府」という名でしか存在を示せなかった時期もあった事もまた事実なのです。当初、地区の旅館は、旅行会社へ販売依頼を掛けました。答えは?「宴会場有りますか?」「二次会コーナー有りますか」「バスの入れる駐車場は有りますか」当時の「湯布院」は、全てNOで有りました。その結果、旅行会社の答えは、「こんな地区には、送れません!」でした。この地区が、今どの様になっているか、は、周知の事実でしょう。旅行会社に、何百万円も払って商品を作らせて・・・という事より、観光戦略とは何かを「湯布院」は教えてくれている様な気がします。



おーい!早いこと気ぃつけよーっ!旅館のおっさん軍団!
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観光戦略とは (kin3)
2006-09-28 02:02:59
昨日は長時間ありがとうございました。

お互いにだいぶ熱の入った議論になりましたが、みなさんにも理解していただけるように頑張りましょう
返信する

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