金さんの「あっちこっち」Hot Line

大好きな奈良を走る金さんの東奔西走の日常活動録。家庭菜園や地域活動や、学校支援に走ります。

検討委員会と称するもの何! NO401

2007年08月07日 | 過去の記事
手帳が無いのに気づいたのは月曜日でしたが、公民館は月曜日は休館日。「もしなくなっていたらどうしよう」と思いながら公民館に行くと厨房の片隅においてくれていました。幻灯会の片付けをしてくたくたで帰宅したもので思考能力が無くて、無事に終わったことに満足して荷物のことをすっかり忘れていました。
 トンマなことでした。


 今日の厚生委員会では、冒頭市役所側から資料の説明が約50分間に渡ってありました。内容は、
 「奈良市人権文化センター等のあり方に関する検討委員会」
 「新潟県中越地震に伴う保健師の派遣について」
 「ならまちセンター駐車場平面整備計画案」
 「国民健康保険のコンビニ、郵便局での収納について」
 「私立奈良病院運営市民会議報告書」私立奈良病院の将来について
 「奈良市危機管理指針」
 「安全・安心に関する市民アンケート調査 結果」
 「奈良市老春手帳優遇制度検討委員会 第1回報告書」

 というものでした。これらの報告の中で、ブルーやレッドで示した項目は検討過程や議事録の公開をすべきだといつも奈良市側に要求をしていますが、なかなか出来ません。ただ、「安全・安心に関する市民アンケート調査」については結果をホームページにも掲載されていますので参考にしてください。

 厚生委員会のメンバーは1週間前ぐらいに資料として示されますが、資料を読んで質問原稿を作るというのには時間が不足します。ですから、今日の厚生委員会でも十分な議論をされませんでした。

 特にその中でも、「奈良市老春手帳優遇制度検討委員会 第1回報告書」にたいする質問は我が党委員だけで、ほとんどありませんでした。

 提出された検討委員会の議事録の問題は、議論をするにしても検討委員会の議事録を読み検討をするには時間が無さ過ぎるということです。

 この検討委員会の中で、今後のスケジュールと検討する時には3月議会までには一定の方向性を出したいと奈良市側は委員に説明をしておられます。

そして、この第1回会議が、6月の29日に開催され、その席上で、保健福祉部長は、「今日委員会を開催していただいた後、出来ましたらもう1度ぐらい、7月中ごろくらいには出来ましたらお願いできますと、基本的には8月の7日ぐらいに厚生委員会が予定されておりますので、そこで議論の内容なり説明させていただけるのかなという風に思っております」

 と厚生委員会を意識して次回の開催を7月27日と決定されています。

この保健福祉部長の趣旨は、検討委員会での議論を厚生委員会にも示し、厚生委員の意見も反映させることを基本的に考慮されているのではないかと思いますが、議事録が示されたのが4~5日前であったり、27日の議事録は公表されていません。

 これでは、議論をするにも時間的にも不足で、不十分な資料で厚生委員には満足な質問や議論は出来ないと思います。結果、今日の委員会での質問もほとんどなかったと行ってよい結果になっています。

 もしこれで、奈良市側が「厚生委員会にも提案をしたが意見が無かった」というのであれば、ちょっとおかしいのではないでしょうか。

 また、検討委員会議事録の中で、高齢者優遇施策については、中核市等の他市の例などを参考にしてもいくつかの選択肢がありなかなか決めるのが困難との委員の発言を受けて、保健福祉部長は「ひとつの方法としては事務局で(奈良市)作るというのもひとつの方法だと思うんです。」と提案をすると、ある委員は、「だから市から提案されたものについては、賛成いや反対、いやもっとこんな方法もあるということの討議になるように資料(事務局案)を出してもらったらいい」と安易な意見もありました。

    結局奈良市の案で物事が進むのか???

これは、委員のサボタージュではないのか。奈良市が作った提案に意見を言うだけでこの委員会の目的は達せられるのかはなはだ疑問に思いました。

 私が心配するのは、この「奈良市老春手帳優遇制度検討委員会」は何を検討する所なのか。ということです。
 問題点を明確にしないで、ただ今後高齢者が増加して財政的に現制度では奈良市が費用負担できない。ということで設置されたと思いますが、奈良市側から提出された資料は財政負担と高齢者人口の増加資料ばかりです。(といっても皆さんには資料が分からないと思いますが)

 奈良市老春手帳優遇制度の問題点が費用負担以外明確にされていない。現状の問題点は何か、外出手段としてバスだけで良いのか、タクシーや近鉄やJRの利用は?また、不正使用に対する現状把握は?(委員の皆さんはご存じないのではないかと思います)等々、費用だけの問題ではないのです。
 また、奈良市老春手帳優遇制度の費用の削減というのであれば、「いくら削減すればようの」かという目標も示されていない。
 (こうしたことに対する議論がされたという議事録の内容はありませんでした)

 また私が危惧するのは、過去にも書きましたが、奈良市側の資料(高齢者人口の推移の予測間違い)に対する信用性を委員の方々はどれくらいご存知なのか。(今年の予算委員会でも私は指摘しましたし、産業文教委員会での資料の誤りを発見して指摘をしてきました。)(資料の検証はされているのか)

 学識経験者や専門委員と言ってもどれほどこの問題に対する認識があるのか、市民参加で参加されている人たちの意見も大切だと思いますが、どれほどの意見を持って参加されているのか心配です。

 少なくとも、今日まで委員会や本会議での質疑の議事録は読んでこられているのでしょうか??この問題については、もうすでに様々な角度から議論がされてきています。

こうした危惧を持つ中で、
議事録で、奈良市は過去2年間で2度提案をしてきましたが、まるで議会だけが反対をして制度変更が出来なかったような発言までありました。

内容は、
 ある委員が、「18年、19年も申し出されてだめやったと、それは議会がだめということやったんですよね。理由というのはどうなんでしょう。」という問いかけに、政策監は「やっぱり制度改正に実績もないのと、市民にまだ伺えてないという意見」があったので、「今回は実績も取り、委員会も開き、アンケートもとるという形で声も聞いて行く形を取らせていただきました。」(要旨)

 この委員の質問や政策監の発言には、今回の問題の誤解があるのではないかと思います。議会が反対したから改正が出来なかったようにとらえられますが、議会が何でも反対をしているのではありません。

 もともと2年に渡り議会の反対にあったのは、奈良市側が、財政改革の名目のもとに福祉宣言都市を標榜している奈良市の制度変更をいきなり市民に示したことであり、また、制度の矛盾に対する検討もすること無く、ただただ財政的理由を持って市民に示したことに対する市民の反対であり、議会は市民の声を反映をしたのです。

 制度の変更が出来なかった理由とは、奈良市の提案が未熟であったこと。市民(高齢者)の立場を無視したこと。今、この反省が無いのが行政です。

 奈良交通との交渉も出来ない。間違った資料を新聞報道する。実態調査もしない。自分たちの都合だけで制度の変更しようとした奈良市側の責任について、市側からの反省の弁が、検討委員会ではどこにも見えないのが残念です。

 議員は、様々な市民の声を議会を通して意見を反映するのが目的です。「サイレントマジョリティー」と言われる市民の声無き声を市政に反映させて行くことが我々の目的だと思っています。

 また、奈良市側から提示される制度について検証し、市民の目線で判断して行くことを求められていると思います。行財政改革についても議会からは様々な提案もされてきています。しかしそれらを実行できないのが行政です。

 行財政改革の必要性は十分理解をしています。しかし何でもかんでも市民に負担をかけることには賛同をしかねます。行政コスト削減に対する切り込みや、施策の選択や方法についての不十分なことに対する指摘について行政はもっと真剣に創意工夫をすべきです。

 まさに市長が管理職会議

『市政への「市民の参画と協働」』(5月の標語)
「活きる(いきる)」(6月の標語)
「身近なところに気配りを」(7月の標語)

「私も長い間まちづくりを担当してきましたが、まちづくりの原動力は、住んでいる人がまちに誇りをもっていることです。まちに誇りをもっていれば、こんなことができる、こんなことが考えられるなどといった熱意が出てきます。その意味では、市の事業や計画を進める私たち職員が、まちに誇りをもち、まちを愛して、市民を愛することが、これからの市政を進めるうえでは、大変大切なことだと思います。」

      職員の方は、市民をもっと愛してください。

 もっともっと、書きたいですが、9日に私の建設委員会がありますのでその原稿づくりがあるのでこの辺で!!!!



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2 コメント

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「御用組合」改め・・・ (金田充史)
2007-08-20 11:57:37
この内容を見させて頂いて、不謹慎乍ら、苦笑してしまいました。市役所官僚側が自分たちの不手際と説明不足を棚上げして、他人を悪者扱いし辻褄合わせをするのは、対民間だけかと思いきや、対議会にも合ったのですか!?不謹慎極まりないですねぇ。

以前、猿沢池温泉構想を前奈良市長がぶち上げて、結果頓挫してしまいました。頓挫の結果は、旅館組合が本気で乗り気にならなかった事が主たる原因で有る事を認めますが、行政側も本気では無かった様です。猿沢池周辺での用地買収に対して、説得力が有りませんでした。道路やダムを造ったり、今回のホテルを建てる時の様な強引さは有りませんでした。その結果、出来ない訳ですが、市役所側の言い分は「地元の地権者が反対した」と云う物で有りました。私の所へも来ましたが、反対も何も地所を分けてくれ、との相談では無く、候補地の一つとして、位の事でした。これを上記の様な説明で逃げて居ます。

また今回のホテル問題の際、奈良商工会議所に御用組合の様な組織を作って、「必要」との一文を書かせて、書かせる代わりに検討する予定も無い様な事を事細かに書いて納得させた、また納得した旅館関係者も何人か居り、彼らは会議所の役員の立場で・・・と云う詰まらない枠組みに対して、行政官吏の嗅覚は凄いです。またこういう事にホイホイで乗ってしまう経営者も多数居り、御用組合の構図が出来上がります。

この結果、ハタが何を言っても一緒だ、との悪い状況が出来上がって、一部の人間だけで進めていく構図が出来上がります。旅館青年部もこうなりつつ有りますし、旅館組合はその典型です。意見なんて出ませんし、出しても取り上げないのでシラケムードです。結果、役員だけの旅館組合に成って、出席率は悪くなり会費要員に成っています。

奈良市も基本的に、議員のフダに直接作用しない限り取り上げられません。今回のホテルが良い例ですが、旅館組合が特定の議員のフダに成っていないので、議員側も直接乗り気には成りませんし土建屋議員氏に至っては、自分達の仕事が増えるので大歓迎です。

「御用組合」と云うのは、こういう所で出来ていく余地が有る気がしています。

また過激に成りました。申し訳ありません。
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どんと晴れ (kin3)
2007-08-20 23:36:48
どんと晴れ、もいよいよ終盤戦になりましたね。
みちのくの歴史と格式のある旅館い起こった行革。

既存の価値観と革新の対立。NHkのドラマなので、ハッピィーエンドになるのでしょうが、古い価値観や慣習を打ち破るには、多くの挫折と大きな憤懣が必要なのでしょうね。

しかし、明確な目的と信頼する仲間とあれば壁を打ち破って行くことが出来るのですね。

そのためには批判を乗り越える情熱と戦略・戦術も必要ですね。

毎朝楽しみにしていたドラマがもうすぐ無くなるのが残念です。
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