
3連休の中日。休日の「ならまち」に行くのは久しぶりだが、「木奥宅」に行くのに他府県ナンバーの車で東行きや、やすらぎの道より車が動かない。
私がJR奈良駅前付近に住んでいた頃の秋の交通渋滞の印象は、大型バスが数珠繋ぎになって車が動かないというものだったが、社会の変化で最近はマイカーの渋滞に変化してきた。
今日も、予想をしていなかった渋滞に引っかかり会合に遅れるところだった。
木奥家の「大工道具展」パンフより
木奥宅の大工道具が奈良市指定文化財に指定されたのを記念して行われた、「春日座大工木奥家に残る資料と歴史的意義」(ー木の建築をつくる工人の技と道具ー)の講演会に参加した。
建築技術史研究所長の渡邊 晶さん。(元竹中大工道具館の学芸員)
18世紀から19世紀の現存する大工道具は世界でも500点ぐらい。日本では、周防国分寺(藤井家旧蔵大工道具)で32点、桃山天満宮で59点、神戸の西浦家で108点。木奥宅から152点が発見されたことはすごいらしい。国外では、オランダのライデン国立博物館所蔵で(プロムホフ36点、フィッセル46点、シーボルト65点)らしい。
発見された道具の保存状況もよく、特に貴重なのは春日社造営の寸法絵図などがあり貴重なものらしい。
ならまちの蔵の中にはまだまだ歴史の証明役が眠っているようだ