金さんの「あっちこっち」Hot Line

大好きな奈良を走る金さんの東奔西走の日常活動録。家庭菜園や地域活動や、学校支援に走ります。

さようなら 桜井さん

2006年08月10日 | 過去の記事
観光ボランティアガイドメンバーの第1期生で草創期からともに苦労をしていただいた,桜井さんの訃報が伝えられました。本当に残念です。
この会を立ち上げたときからいつも明るい笑顔でみんなを笑わせ、明るい雰囲気を作ってくださいました。また、初めての鹿せんべい飛ばしのイベントの応援に参加した時、若草山山麓で,桜井さんが『下るのもしんどいね』『桜井さん転がった方が早いよ』と私が言うと,『私を丸太と思ってるの、失礼やわ~~』を顔は笑いながら怒ってみせたり,最近は私も会合に参加する機会が少なくなっていたので,いつも私を見つけると抱きつくようにして,『私、金野さんが大好きやねん。』
と言いながら,鹿せんべい飛ばしの時のエピソードを、楽しそうに4期生や5期生の人に話して笑わせてくれました。

もう一人忘れることが出来ないのが,第1期生の『柳生さん』です。この方は,70歳をすぎておられましたが,『朱雀の会』がまだ建設期でガイドの人たちに十分なことが出来ていないにも関わらず,文句も言わず,無口にこつこつと指示されることを黙々とやってくださいました。何年かしてある日,柳生さんが交通事故を起こしたことを聞き、初めて,バイクで橿原市からずーっと通ってこられていたことを知りました。何ヶ月かして回復をされて出席された会合で『柳生さん無理をしないでくださいよ』と声をかけると『大丈夫ですよ,家のものはもう止めろというんやが,わしはこれが大好きやねん。金野さん,辞めよと言わんといてや』『でもバイクだけやめてくださいよ』『わかった,そうするわ』と言いながらバイクでいつも駆けつけてくれていたようです。

本当に、心から1期生の人には感謝します。60歳,70歳の人たちが,40代の若造の言うことを文句も言わず,足りない所はガイドメンバーで工夫をして自分たちのお金で本を買ったり,講習会に参加して勉強をしたり,ガイドをするときのツールも自分たちで工夫をして創り,お互いが,その工夫を持ち寄ったり,自分たちでガイド資料を創り,みんなに配ったり,スタッフの私達が気付かないことを黙ってカバーをしていただきました。

観光ボランティアガイド『朱雀の会』も来年で,10年を迎えようとしています。来年10年を迎えられるのも、現在約110名,第5期生のこうした人たちの献身的な行動と,『朱雀の会』にたいする愛情でここまで来れたと思います。

本当の,本当に心から感謝をします。あとに続く私達は,大好きな奈良のために『朱雀の会』を更に発展させるとともに,日本一のガイドの会をめざして頑張ります。

『稲原さん』『桜井さん』『柳生さん』そして多くの亡くなられた人や卒業をされた人たちの苦労に答えて行きます。

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