Keisuke Kimura 『勇気凛輪』

SHIMANO Racing  木村圭佑のブログ

ツールド熊野 第2〜第3ステージ

2016-06-21 13:46:39 | 日記
ツールド熊野第2ステージ
熊野山岳コースを走る109キロのレース。
アップダウンしかなく、千枚田を二回と札立峠の上りが厳しく、下りもテクニカルなことがポイント。
札立峠の上りで日本チーム所属の外国人選手にどれだけ食らいつけるかチャレンジする事を意識しスタート。
スタート後、アタック合戦になり、その中で入部キャプテンがアタックを決め、複数人の逃げグループを作りレースをリードして行きました。
逃げがきまった後は、集団をコントロールするチームがなく、ゆっくりペースで一回目の千枚田の上りへ突入。
他チームのペースアップに備え、集団前方で位置取りし、上りました。
結局、それほどのペースアップがなく千枚田KOMポイント1キロ前まで来たので、例年落車が起きる、テクニカルな下りを前でこなしたかったので、集団から少し飛び出した状態で下りに入っていきました。
下りきった所で、集団に戻り、勝負所の札立峠に備えました。
札立峠の上り口に向けての位置取りが始まり、西村選手と上り口に集団前方付近で入ることができました。
上りはじめからペースは早く、集団はバラバラになっていました。
その中で遅れることなく、キツイがなんとか着いて行く。
札立峠頂上まで2キロ程の所での日本チーム所属の海外人選手達のペースアップに着いていけず、そこからはできるだけ遅れないように、走り頂上を超えていきました。
下りに入り、先に行っている上りで抜け出した8名程のグループに追いつきたいが、テクニカルな下りに手こずり、前のグループには追いつけず、落車などもあり、下りきった所では前のグループとは1分程のタイムギャップがありました。
下り区間で後ろからきた、BSの初山選手とマトリックス土井選手と一緒に前のグループを追走。
しかしタイム差をつめられないまま、二回目の千枚田に突入。
千枚田の頂上で、後ろからきた20名程のグループに吸収され、そのままゴールへ。
上り基調のゴールへとスプリントし、15位でゴールしました。
今日のレースは、札立峠でのペースアップについていく力がなかったことが全てでした。

第3ステージ
太地半島の10キロ×10周の100キロのアップダウン周回のレースでした。
第2ステージ終了時点でトップから4分47秒遅れの総合16位。
UCIポイント圏内の総合10位には約4分の差がありました。
天気予報では、レースが始まってから雨になるという感じ。
総合10位以内は、厳しいが、ステージ3位以内でもUCIポイントが獲得できるので、逃げを作り、逃げ切りにチャレンジしようと考えスタート。
スタート後からアタック合戦に参加。
2周目に入った所で、BSのダミアン選手が飛び出していたので、集団からアタックしブリッジ成功。
逃げを決めるべく、全開で踏んでいく。
後ろから、マトリックスのアイラン選手、ブリッツェン阿部選手、大久保選手も追いつきローテーション。
しかし、下り区間を終わった所で集団に追いつかれてしまう。
その後も諦めず、先頭で踏んで集団を伸ばした状態にする。
そこから、阿部選手が再度アタックし、そのアタックに反応。
逃げメンバーは、さっきと同じメンバープラス、ステイトオブマターの選手。
はじめは集団との差があまり開かなかったが、その後、1分以上の差になり、逃げグループでレースを進めていく事に成功。
順調にローテーションしていく中で、予報通り雨が降ってきました。
雨になれば、集団よりも逃げグループの方が走りやすく、逃げ切りの可能性がでてきました。
その後も、雨は強くなり、嵐のような天候へ。
逃げグループには、ジロデイタリアでも逃げ切り勝利を決めたこともあるダミアン選手、逃げ職人の阿部選手がいるので、逃げグループとメイン集団とのタイム差のページングは上手なので、僕はローテーションを乱さないような意識して周回を重ねていく。
タイム差をつめられながらも、なんとかラスト周回に40秒程の差で入ることができました。
逃げグループでレースを進めていく中で、KOMポイントが設置されている上りでは、周りに比べて余裕があり、昨日の札立峠の上りでも、逃げグループメンバーでは、一番登れていたので、逃げグループの人数を減らしたいと思い、ゴール前8キロのKOMの上りで全開アタック。
後ろを振り返ると逃げグループがバラけている。
上り切りでは、後ろと離れていたので、そのまま独走でゴールを目指そうとしたが、後ろから、マトリックスのアイラン選手、そしてブリッツェンの大久保選手に追いつかれてしまう。
アイラン選手は想定内だったが、僕としては一番振り落したいと思っていた、スプリンターの大久保選手に追いつかれたのは大誤算。
このまま行けば勝つのは厳しい…
しかし、逃げ切りは確実にしたいので、そのままゴール前まで協力する。
ゴール前300メートルを切り、後ろを確認し逃げ切れると確信する。
そこからは3人で牽制しながら、残り200メートルへ。
僕が先頭に出される形になり、後ろから大久保選手がスプリントを開始し、二人に着いていけず、3位でのゴールとなりました。
ゴール後は自身初のUCIポイントを獲得できた事で嬉かったが、その後、じわじわとステージ優勝を逃した悔しさがでてきました。
チームとしては、入部キャプテンも総合9位となりUCIポイントを獲得できたので良かったです。
こうして、日本開催のUCIレースで日本人選手としてUCIポイントを獲得できたという点も良かったです。


オフからこの時期に合わせて計画的にトレーニングし、野寺監督の経験をふまえた、トレーニングや体の絞り方、コンディショニング方法を参考にし、自分の中での調子が良いという感覚だけでなく、UCIポイント獲得という、一つの結果として残せた事は自分にとって良かったと思います。
今レースも、選手に最大のサポートをしていただいた、チームスタッフには感謝です。
大会期間中に応援していただいた皆様もありがとうございました。

そして、今週末にはシーズン最大の目標である全日本選手権TT、ロードが行われます。
全日本選手権は、全選手が高いモチベーションで臨む大会です。
その中で結果を残すことは簡単ではありませんが、全日本選手権に向けて準備してきたので、全日本選手権で今ある力をを出し切れるように、万全のコンディションにしていきたいと思います。


phot hideaki TAKAGI 第2ステージ


phot hideaki TAKAGI 第2ステージゴール


phot hideaki TAKAGI 第3ステージ


phot hideaki TAKAGI 第3ステージ ラストラップへ


phot hideaki TAKAGI 第3ステージ ラスト周回KOM アタック


phot hideaki TAKAGI 第3ステージ ゴール


phot hideaki TAKAGI 第3ステージ 表彰式






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