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あきたの民謡 第13回民謡「秋田飴売り節全国大会」(2023.11.23)

2023-11-24 12:31:00 | 日記
令和5年6月3日付けの秋田魁新報に載っていた「2023年度、県内の民謡全国大会の開催予定」によると、今年4年ぶりに多くの大会が復活するそう。
それ以来、できる限り県内で開催される全国大会に赴いてみたいと思い取組んでいます。

~秋田魁新報紙より~
秋田おばこ節 大仙市 6月4日
秋田港の唄  秋田市 6月25日
秋田おはら節 大仙市 9月2日
三吉節    秋田市 9月17日
生保内節   仙北市 9月24日
秋田追分   五城目町 10月1日
長者の山   美郷町 10月14日、15日
秋田船方節  男鹿市 11月19日
秋田飴売り節 大仙市 11月23日
秋田長持唄  秋田市 中止
(秋田長持唄は、旧雄和町出身の民謡歌手・故長谷川久子さんが、同町の旧戸米川村、旧種平村で唄われていた「箪笥担ぎ唄」を編曲した民謡。大会は伝承と普及を目的に1994年から開かれてきた。実行委員会の渡辺和弘事務局長(68)は「地域の人から開催を求める声があり実施したかったが、中止せざるを得なかった。来年度以降、再開できるように模索していきたい」と話した。)

今日伺ったのは、「第13回民謡「秋田飴売り節」全国大会」です。
今日のこの大会で、今年予定されている秋田の民謡全国大会は終了となります。
当初予定していた全大会への訪問は叶いませんでした。(残念)

会場の「大仙市神岡農村環境改善センター」。


誘導の幟も目立ちます。手書きPOPのスケジュールなども。運営側の心意気を感じます。
   



開会式の模様。
大会会長のあいさつに始まり、優勝旗返還と式が流れます。
その後、本部伴走奏者の紹介と続きます。
  

さあ、始まりました。
この大会では「秋田飴売り節の中から1番~3番と最後の節を唄うというルールで進められるとのこと。
ここで、「秋田飴売り節」の歌詞を残しておきたいと思います。
【秋田飴売り節】
ハアー 私しゃ商売 飴売り商売
鉦(かね)コたたいて 毎日まわる

ハアー 神宮寺新町(じんぐうじしんまち) 日暮れに通たば
姉と妹が 門立(かどだ)ちなさる

ハアー 姉も好よいども 妹に劣る
妹ほしさに 御立願(ごりょがん)かけた

ハアー 一にきのとの 大日如来(だいにちにょらい)
二に新潟の 白山さまよ

ハアー 三に讃岐(さぬき)の 琴平(こんぴら)さまよ
四に信濃の 善光寺さまよ

ハアー 五つ筏の仙人様よ
六に六角堂の 六地蔵様よ

ハアー 七つ成田のお不動様よ
八つ八幡の 八幡様よ

ハアー 九に熊野の権現様よ
十に所の 産土様よ

ハアー かけた御立願 叶はぬ時は
三十三尋(さんじゅうさんひろ)の大蛇(だいじゃ)となりて
詣まいる行者衆(ぎょしゃしゅう)の足止めなさる
               

私の最近の注目歌い手。
男鹿の髙橋三姉妹の長女、髙橋真理香様。


嵯峨泉稀様は三味線伴走も担って。


年少の部では、髙橋三姉妹の末っ子、髙橋杏里様。


山田千尋様は年少の部でのご出場。


嵯峨泉稀様。


ここで、一般の合間をぬって、年少の部の表彰式。
   

優勝は、男鹿市在住の髙橋三姉妹の三女、髙橋杏里様!!!
ここでも髙橋姉妹が栄冠を手に。


たった3人だけの年少の部でしたが、十分聞き応えのある熱唱でした。


そして引き続き一般の部の戦いが続きます。
    

ゲストアトラクション。
前回(第12回大会)一般の部優勝者、冨岡久美子様により歌唱。
「秋田飴売り節」と「本荘追分」の二曲をご披露されました。


 

アトラクションはこれだけでは終わりませんでした。
本部伴走を務めてくださっているプロの皆さんの歌唱。
第8回大会優勝者の深瀬康子様。「秋田馬子節」を披露。
そして、民謡日本一の熊谷信子様。「道南口説節」を熱唱。
  

熊谷信子さんの唄、好きだなあ。
きれいな声だし、明るく張りのある声で、その一方で、どこか哀愁があるような印象で。なぜか涙を催すような。。。
とにかく上手い。というか、感動する。


そして、成績発表となりました。
入賞者15名の名が呼ばれ登壇され、その中から優勝者が発表となりました。
     

今回、優勝の栄誉を勝ち取ったのは、田中恵様(秋田市)でした。


田中さんの感涙に浸る姿に感動。ここまでくるのにどれほどをご苦労を積み重ねてきたのだろう。



最後に、「秋田飴売り節」の由来など、うんちくをメモしておきたい思う。
奇抜な衣装を身にまとい、太鼓をたたきながら飴を売り歩く商人が客寄せの際に歌っていた歌です。新町飴売り節は旧神岡町北楢岡を舞台とした歌です。(出典:大仙市ホームページ)
旧神岡町の北楢岡地区を舞台にした大会で、飴売り節は、太鼓をたたきながら飴を売り歩く商人が客寄せの際に歌っていた。(出典:秋田魁新報)
大仙市北楢岡の発祥で、飴を売り歩く商人が客寄せの際に歌っていた歌。(出典:Wikipedia)


秋田に民謡数あれど、山や海、風などの自然や、人物を唄った歌が民謡かと思っていたが、「秋田飴売り節」は飴の売り手が客引きのために唄った歌という。
なんて、民謡って、奥深いんだろう。というか、それほどに人々の生活の中に民謡が身近なものだったということか。
ぜひ残したい民謡。遺したい民謡。秋田に生まれてよかったと思えるように。





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