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あきたの民謡 秋田おばこ節全国大会(2023.6.4)

2023-06-05 23:30:31 | 日記
令和5年6月3日付けの秋田魁新報に載っていた「2023年度、県内の民謡全国大会の開催予定」によると、今年4年ぶりに多くの大会が復活するそう。
~秋田魁新報紙より~
秋田おばこ節 大仙市 6月4日
秋田港の唄  秋田市 6月25日
秋田おはら節 大仙市 9月2日
三吉節    秋田市 9月17日
生保内節   仙北市 9月24日
秋田追分   五城目町 10月1日
長者の山   美郷町 10月14日、15日
秋田船方節  男鹿市 11月19日
秋田飴売り節 大仙市 11月23日

秋田長持唄  秋田市 中止
(秋田長持唄は、旧雄和町出身の民謡歌手・故長谷川久子さんが、同町の旧戸米川村、旧種平村で唄われていた「箪笥担ぎ唄」を編曲した民謡。大会は伝承と普及を目的に1994年から開かれてきた。実行委員会の渡辺和弘事務局長(68)は「地域の人から開催を求める声があり実施したかったが、中止せざるを得なかった。来年度以降、再開できるように模索していきたい」と話した。)

令和5年6月4日(日)
2023年の大会の皮切り「第32回秋田おばこ節全国大会」が、大仙市大曲市民会館で開催されました。










秋田おばこ節の歌詞を記しておきます。
秋田おばこ節
1 おばアーこナー 何んぼになる
  此の年 暮らせば十と七つ
2 十七ナー おばこなら
  何しに花コなど咲かねどナー
3 咲けばナー 実もやなる
  咲かねば日蔭の色もみじ
4 おばこナー どこさ行く
  うしろの小山コさほんなコ折りに
5 ほなコナー 若いとて
  こだしコ枕コに 沢なりに






「大賞の部」出場者 48名。
「熟年の部」出場者 45名。
「年少の部」出場者 12名。
(出典:大会プログラム)




「大賞の部」の予選を勝ち抜いた上位20名により決勝戦の歌順抽選会。


1番くじを引いた男鹿市の髙橋真理香さん。
三姉妹の長女で、姉妹全員が民謡の歌い手です。







大仙市大曲市民会館の緞帳。
さすが花火の街です。すごい迫力。



そして、成績発表・表彰式。


優勝は1番手に唄った髙橋真理香さん。
彼女の喜びの涙にこちらももらい泣き。それはそれは想像できないプレッシャーだったと思います。


優勝旗を持っての勝者の歌声。




民謡「秋田おばこ節」
言わずと知れた”民謡王国”秋田。その名声の礎となるべく全国に「秋田民謡」の名を轟かせたのが「秋田おばこの貞子か、貞子の秋田おばこか」と言わせた佐藤貞子。(仙北市田沢湖神代出身)
現在の「秋田おばこ」は、彼女の父、笛の名人である笛王斎が角館の祭典の舞台にあげる為にそれまであった「神代おばこ」に大幅に手を加えたもので、節回し豊かに創意工夫されてあります。
大正11年、全国芸能共演大会(東京)において「秋田おばこ節」で日本一の栄誉を勝ち得た貞子は、民謡といえば「江差追分」と「秋田おばこ節」をひっさげ巡演し、A面に「秋田おばこ節」B面に「秋田甚句」を吹き込んだレコードを出したところ、なんと60万枚以上の大ヒットとなりました。手回し蓄音機の大正年間の話です。今ならミリオンセラー以上の爆発的なヒットといえるでしょう。
こうして県内各地に点在していた「〇〇おばこ」は、”貞子のおばこ調”一色になり現在まで全国で愛され唄い継がれてきたのです。
また、唄にまつわるこんな悲恋伝説も残っています。
『昔、上野国から弥生兵庫之助という浪人が流れて来て、名を上野門太と改め田沢村近くに住みついた。その息子に弥兵衛という若者がいた。
又、この田沢村には源七という豪農がいて、その末娘すなわち「おばこ」とこの弥兵衛はいつの間にか相思相愛の仲になった。娘が逢曳に出かけるところを見つけて村人が「おばこどこさいく」と言って尋ねると「うしろの小沢さ、ほん菜コ折りに」と答えた。だがいつも手ぶらで帰ってくるのを見つけて「なぜほん菜コ折ってこないのだ」と聞くと「まだ若かったから」と答え、こだしを枕に、沢地で寝てきたというのである。やがて二人はいよいよ祝言を挙げることとなった。しかし弥兵衛は先ずその娘の真情を試そうとして、五月の節句に餅つきの臼を持って来てほしいとたのんだ。翌日おばこは重い臼を背負って山坂を越えてくる途中に、荷なわがほどけ、臼もろとも谷底へ落ちてしまった。そのおばこのいたましい死を見て、恋人のこころを試そうとしたことを後悔し、弥兵衛もあとを追うように自刃してしまった。その谷は臼沢として、またその石(うす)はおばこ石として今も伝えられている。』
出典:大会プログラム





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