かざぐるまの呟き

宮古吟詠会で詩吟を楽しんでいます。詩吟のこと日常のことなど呟いていきます。

万葉集人気ベストテン

2014-07-07 16:22:53 | 日記
 今日は八位と九位を紹介します。

 第八位

 熱田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかないぬ 今は漕ぎ出でな

 (巻一・八 額田王)
 「にきたつに ふなのりせんと つきまてば しおもかないぬ いまはこぎいでな」
 百済救済のため、朝鮮半島の白村江へ向かって
まさに出航しようとしている時の歌。女帝斉明天皇が
西下し、月待、潮待でいたようです。額田王も同席し
伊予国の石湯で詠んだそうです。この歌には、一同を
鼓舞するような力強さを感じます。

 結句が八音で終わっていますが「」が勢いを付けて
いるということです。私は第一位の「茜さす----より
この歌が好きです。

   小山硬 万葉画の世界 熱田津に

 
 第九位

 銀も 金も玉も なにせむに 優れる宝 子に及かめやも (巻五・八〇三 山上憶良)
 「しろがねも くがねもたまも なにせむに まされるたから こにしかめやも」
 私たちの詩吟の教本では巻五の八〇二の、長歌 
瓜食めば---の後に続けて吟ずるようになっています。
 山折哲雄先生は、この歌は子守唄の原型のようだと
言っています。

     人間も動物も同じですね

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