うっちーのお気楽日記

お気楽主婦の日常、日々雑感。

信じられない出来事 3

2005年07月06日 | Weblog
家に戻ると、娘が1人でいた。

「おばあちゃんが急に具合が悪くなったから、病院から帰れない」とメールしておいたが
そのあと、ケイタイの電源も切ってたから、娘からは連絡も取れなかったのである。
いつもなら車で駅まで迎えに行くのだが、娘は歩いて家まで帰ってきたらしい。

疲れ果てて帰ってきた私を見て、「どうしたの?」
私は堰を切ったように喋り始めた。
まだ興奮状態の私は一気にこの数時間の出来事を話し
「はぁー、疲れた」とソファに横になった。

「何だか気持ち悪い。。。」
家に戻り、緊張がほぐれたのか、冷や汗のような汗と気分の悪さ。
ソファから起き上がる気力が湧かない。
今夜のご飯は中華の出前~!そう決めてソファに居座りつづける。

夫の帰宅はいつもより遅い。
帰ってきた夫は仕事でも突発的なことがあったらしく疲れていた。
私が今日の出来事を報告すると、怒り始めた。
「そのミスってのは何でなんだ、誰もついてなかったら命が危なかったんだろう」
「誰のミスなんだ」
母親の命にかかわることだから当然の怒りだと思う。
私も「薬が合わなかったのかも・・・」と言った看護婦さんに不信感。
合わなかったんじゃなくて間違っていたんじゃない!
その時は投与ミスだってわかっていたはず、
それが医師の指示ミスだったのか、看護婦さんのミスだったのか・・・



                              つづく

信じられない出来事 2

2005年07月06日 | Weblog
電話をして、病室に戻ると、
新たに点滴の針が入れられているところだった。
先ほどまでしていた点滴ははずされている。
ドクターが処置を終え、病室から出て行く。

ほんの20分前まで元気に話していた義母に何が起こったというのか。
義母と同居している家族が来るまでは、
とにかく、息をしていてよねと真剣に心に願っていた。
最後の状態を家族に報告するような状況には絶対なりたくない。
「お義母さん、頑張って」ベッドのそばで声を掛け続けた。

少し様子が落ち着いてきたように思えた頃、
「薬が合わなかったのかもしれません」看護婦さんがそう言った。
「今してる点滴で、薬を薄め、体外に出るようにしていますから」
「家族には連絡して、もうすぐ病院に来ますから」と、私。
「ではご家族がいらっしゃったら、先生からお話があると思いますので、ナースセンターに声をかけてください」
そう言ってナースも処置用のワゴンを病室から運び出しに出て行った。

病室に入ってくる足音、振り返ると兄嫁の姿。
義兄も一緒に来ていると言う。「今、車を駐車場に入れてるから」
兄嫁は車を降り一足先に病室に急いできたらしい。

「今、少し落ち着いてきているようです」と報告しながら
私は目に涙がにじんできた。
ずっと「どうしよう、どうしよう、早く誰か来て」と思っていたのだ。
この1時間の出来事のおおよそを話し、先生からお話があるそうですから
ナースセンターに行って下さいと伝えた。

主治医の話を聞き終えた義兄夫婦は、私の所に来て、
投薬ミスだったと教えてくれた。
点滴で投与してはいけない薬を点滴してしまったのです。
脊椎からのチューブでごく少量ずつ入れる薬を点滴してしまったので
ショックを起こしたとのことでした。

私が病室に着いたのが点滴を始めた頃でしたから
もし30分遅れて病室に行っていたらどうなっていたでしょう。
車椅子の上で意識がなくなっている母を発見していたかもしれません。
義兄ももし誰かがそばにいなかったら手遅れで助かっても植物状態になっていたかもしれないといっておりました。

義母は次第に意識がはっきりしてきて、「○○さんが(私のこと)いてくれて良かったよ」といってくれました。
自分に何が起こったのか解ってはいないでしょうけれど。

義兄夫婦と義母の付き添いを代わり、家に戻った私は、疲れ果てていました。   




                                        つづく