どこの教科書にもまだあまり際立って書かれていないことですが、よく噛むことで歯のかみ合わせは出来上がってきます。
誰もそんなに気に留めず当たり前だったことだけれども、今あらためて注目すべき不思議な現象です。
当院は矯正治療も行なっていますが、それは最終手段で、なるべく保険治療や咀嚼指導でかみ合わせを改善させたい思いからそちらをまず優先的に行なっています。
患者さんの症例によってはどうしても矯正治療でしか治らないものもあります。
その時は手遅れにならないように早めに矯正治療が必要なことをお話ししてます。
矯正治療は自費診療ですのでご家族でよく話し合っていただく時間を取ってからの治療開始となります。
虫歯で早く歯の支えを失ってしまった場合は、保険治療で行える保隙(ほげき)装置を使えば良好な生え変わりやかみ合わせをサポートができます。
保険診療がステップに必要ならば、そちらから行っています。
なぜなら矯正治療を早く着手しすぎて急ぐことで治療期間が長すぎたり、費用が必要以上に増えれば、矯正治療を断念せざるを得ないことになりかねないからです。
矯正治療は矯正専門医に月に1回来ていただき行っています。
適切な時期に治療を開始し、期間はなるべく最短を考える…
これは矯正治療も通常の虫歯などの保険治療も当院では同じ姿勢です。
先日、小学校中学年から高学年にかけてかみ合わせがうまく行っていないお子さんに咀嚼指導をした結果がとても良い結果となりました。
咀嚼指導も保険の範囲と自費診療とがありますが、こちらは自費診療でした。
保険治療にかみ合わせを治す指導の治療項目が無いため自費診療扱いとなりますが、保険治療の一般的な金額ほどで指導を行っています。
お子さんもお母さんも結果をとても喜ばれていました。
よく噛める歯でよく噛んで食べることができると、胃腸の消化液も準備されることで胃腸も健康になります。
また、硬めの食材をよく咀嚼をすることで記憶力が良くなるということがマウスの実験で結果が発表されています。
よく噛んで食べることは、歯並びやかみ合わせだけでなく、全身の健康に役立ちます。
ダイエットにも役立ちますよ!
2018年に東京医科歯科大学で行われた研修会で健康咀嚼指導士の資格をとってから5年めになりますが、
あの時から1年ほどで世の中はコロナ生活に入り、3年も正常な生活を失ってしまいました。
そんな中、継続して当院で咀嚼についてを考え、指導をしてきた結果があちこちで芽が出始めています。
マスク生活もできれば早々に終わらせましょう。
マスク生活で歌えない、大声を出せない環境となり、開口出来ず、発話することさえ出来ずに弱くなってしまったお口の運動や筋肉を、咀嚼で取り戻し支えていくことも大切な時代だと感じます。
「歯のため」になる商品をご紹介する、ハノタメストア(仮称)を準備中です。
よく噛んで食べるために良い食品、カルシウムプラスが簡単に出来るものなどをご紹介出来ればと思っております。
お楽しみに🐟!
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市から譲ってもらった譲渡ネコ
1歳11ヶ月になりました。
長毛ネコの悩みどころ…抜け毛の春です。