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おっぱいバイバイ 素敵な本です。

2016-10-31 | 筑紫野市 小児歯科
全員がそうとは言い切れないところがあります。

人それぞれの在り方

という見方もあるものですが、
大体離乳食が始まってしばらくする頃、どちらかと言えば早いほうのお子さん、
6-7カ月で下の前歯が生えてきます。

子供さんの歯の健康や成長を見守る小児歯科的な観点からは、離乳食が始まったら卒乳を視野に入れ始めることをオススメします。
各々皆さん様々な事情があると思いますが、
1歳〜1歳半をメドに卒乳しましょう。

卒乳...と切り出すと、

っていうか〜

だって〜


という反発の声が聞こえてきますが、
むしろ、こちらの方から再度

っていうか〜

だって〜

と返しちゃいますよ〜...?


卒乳していないことが、乳幼児さん=低年齢の
虫歯の原因になりやすいのです。
そういう理由で虫歯になってしまった残念なお子さん達を私達は沢山診ています。

授乳の成分自体は虫歯になりにくいとされています。
ただ、離乳食を始めて、きちんとケアができないまま夜中も授乳をすると、
夜中の唾液の分泌が少ない時に授乳を毎日することで、
虫歯になりやすい成分を歯に停滞させやすいのです。

しっかりケアしてるから大丈夫!
と返されそうですが...
もう一度お子さんの歯を確認して下さいね。

こういうケアすれば卒乳しなくて大丈夫、という歯科医もいるかもしれません。
そう優しく言われ、安心してしまうママ達もいるかもしれませんが、そのケアを忙しい生活の中で完璧にこなすのは、ママ達には大変困難に見受けます。


離乳食って、離乳、乳離れです。
吸てつ、という赤ちゃんの時代の口で吸うしかない口腔機能を一本進め、噛むことを覚えたり味覚を覚える大切な成長段階のことです。

離乳食も進み栄養も採れ始めている、お茶も飲めているにもかかわらず、
むしろママ達のほうが残念ながら踏ん切りがつかない場合が多いように感じます。

歯が生えて来たならば、
ママ達がまず離乳していきましょう。

虫歯になる前に卒乳しますか?
または、虫歯になったら卒乳しますか?
もちろん、虫歯になる前に卒乳させてあげたいですよね...。

卒乳は、虫歯になるから、というだけの観点ではなく、口腔感覚の育ち、成長をもたらす、という点も大切なのです。

卒乳をゆっくりすれば口腔機能が育ち、精神が安定するという見方もありますが、少し赤ちゃん扱いしすぎていて、現実離れしている気がします。

現実、赤ちゃんは虫歯になって来られるのですから...
むしろ卒乳はゆっくりで良いということを
優しさだけで言うのは気がひけます。
放任し過ぎてる気がします...。

子供は日々成長していくものです。
つまり、その子供さんの成長にあった卒乳は徐々に必要不可欠だということです...。
(これはまた別にお話しますが...。)

なので...
安易に虫歯予防だけで卒乳を勧めているわけではありません。
子供さんのお口の成長、精神の成長を視野に入れているからこそ、卒乳の時期には卒乳したほうが良いと言うのです。

視点には性差もありますので、女性歯科医、母親としての視点から、
この子供さんのお口や精神の成長を、安全に進めながら見守りたい、という感覚が出ているかもしれません...。


最近、お子さんの大切な五感&身体感覚や心の発達は成長させないまま、無理しないで良い、幼さを残し未熟でも良い、と優しさやいたわりだけをかけ、
逆にファッションの見た目のほうは、必要以上に大人びた服装、ヘアスタイルやネイル、を成長をさせ過ぎてる傾向も多いようです。

個々のお子さんの成長の段階を見守り育てることとが大切ではないかと考えます。

優しさというものを勘違いしていては、将来、外見は大人となっていても心身は生まれたのままのような、大人が増えてしまう気がします。

生まれたそのお子さん一人一人に合わせ、可能な限り成長させることが大人の役目ではないでしょうか...。


離乳に話を戻して...

授乳することだけが母性ではありません。
ママがたっぷりと夜に睡眠時間がとれ、
時間にゆとりを持ち、心もイライラが減り落ち着くことができること...
お子さんとじゅうぶんに関われるようになること、お子さんの離乳という成長段階を助けることも母親としての母性と言えるのではないでしょうか。

繰り返し...
卒乳について思い切って話すならば、あくまで歯科の立場としてのお話に限局し、
様々な考え方、様々な生活環境、立場を理解したいと思っています...。
しかしやはりどこか、お子さんの発育成長にたどり着いてしまうものです。


卒乳がとても難しいとも言われます。
ただ、卒乳を目指すならば1歳台の早めのほうがわりと時間がかからない場合が多いようです。
2歳さんのイヤイヤ期は知恵もついてるので手強いタイプのお子さんも時にはいらっしゃいますよ...。


そんな小さなお子さんをまだ"赤ちゃん"と呼べる時代にも、言葉は伝わります。

繰り返し繰り返し、
呪文のように読み聞かせることで、
卒乳の手助けになる本を見つけました。

実は、今回はそのご紹介です。