当院は住宅街とその最寄駅に近い場所にあります。
ここは県の中心部に位置しているため、会社勤めの家庭のベッドタウンになっております。
郊外であるために土地が豊富で、戸建住宅群が広範囲に町を成しています。
その上、子供を育てるには十分なショッピングモールも数多く存在し、
これから家庭を持つ育児に入る皆様に人気の町です。
そのためもあり、ここは少子化という言葉が似合わないほど、一家庭の子供の数が多いです。
当院に通院していらっしゃるご家庭も、平均 2.5~3人のお子さんがいらっしゃいます。
昨今のご時世の少子化で子供のデータが何かと不足しているなら、
この地域でデータをとるとよいのではないか?と思うほどです。
(そういう私もいつの間にか3人の子供の母となっていますが・・・。)
つい先日、女の子3人のお母さんが長女と三女ちゃんを予防に連れていらっしゃいました。
いつも虫歯になりやすいのは次女ちゃんで、次女ちゃんのみを連れて来られるのですが、
その日は次女ちゃん一年生は、今日は自分の番はない、と余裕の笑み!
いち早く察知した私が
「〇ちゃん、余裕やろ?今日は!」
と言うと、にまにま。笑。
ちょうどスタッフさんも子供三人の方がアシストでしたので、
その患児さんのお母さん(以下”母”)とちょっとした談笑になりました。
私 「もう、三人目とか、正直、三つのお手玉やってるみたいになってきません?
最初の子の時は本人に丁寧に一つずつ説明しながら育てていたのに、三人目は
どうやって育てたかもわからないでしょ?
手だけでなくて、まるで足までも使ってお手玉回してるような感覚・・・。」
母 「笑!そうです。あんなに一人目は一個一個教えたことが、三人目は
あんた、あれやっとき!で済みます」
スタッフさん 「ほんとです。上の子見て学んで育ちますしね。”三番目には甘い!”
って上の子は言いますが、上の子見て学んでるから、まず怒られることをしないし。笑。
代わりに上の子達からしょっ中ケンカで怒られてるケド・・・」
私「三人目と変な信頼関係生まれません?笑!
よし、この子は”これやってて!”でついてくる、とか、この子ならこれはしない、とか。
上の子では到底考えられない年齢で様々なことやらせてるし実際やってのけるし。」
母「そう・・!なんであんなに丁寧に育ててたのか?という感じです。笑」
私、スタッフさん「そうそう!上の子は比べるといつまでも弱い。笑」
こう書くと、三人目だけ育児放棄か?と思われるかもしれませんが、そうではありません。
おそらく一人目、二人目と育ててみて、私達の方に育児の免疫がつき、育児の勘所が
わかった、という感じです。
育児に対して必要なことと、過剰だったことの分類ができたのだと思います。
子供は三人育ててみなければわからない、ということは本当だと思います。