私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

袁夫泥都羅羅玖

2015-06-26 08:16:14 | 日記
 「袁夫泥都羅羅玖<オブネツララク>」

 天皇は黒日売の船出を宮殿の高台に登って、密かに見送ります。その時、咄嗟に口から出たのでしょう、兎に角、そんなの大声で歌ったのではないと思いますが、口吟みます。
 その歌を紹介します。

 “游岐幣邇波<オキヘニハ> 袁夫泥都羅羅玖<オブネツララク> 久漏邪夜能<クロザキノ>
摩佐豆古和芸毛<マサヅコワギモ> 玖邇幣玖陀良須<クニヘクダラス>”

 です。
 内容はそれほど込み入ったものではありません。摩佐豆古<マサヅコ>は「美児」であって、大変に美しい女性の事です。「ワギモ」は「私の愛しい人よ」ぐらいの意味です。なお、都羅羅玖は、<ツララク>で、本居宣長によると、「玖」は[かきくけ、と活用(はたら)かす辞なり]と説明しております。要するに、沖の方には、沢山の船(小さなん船だけとは限らない)がつらなって見える、という位の意味であるとしております。

 「久漏邪夜能」は、少々長くなりますので、又、明日にでも。

  

 なお、昨日の絵ですが、「何処から拾って来たのか」というお尋ねがありましたが、天保年間に出た葛飾北斎の「富嶽百景」初版本の絵です。大変な貴重本を私は持っております。それからご紹介しました。

  


 


 一番最後にある絵です。

  

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