オホクニは逃げ出し時、妻を背負い、さらに、弓矢、太刀、その上に琴まで持ってスサノヲの大室から逃げ出します。余程、力持ちだったのでしょうか???、そういえば、因幡の白ウサギの時も、♪大きな荷物を肩にかけ・・・♪で80人もの兄弟たちの荷物を全部一人で背負って旅していたのですから、相当な力持ちだったのでしょうね???そうでなかったなら、あの“五百引石<イホヒキイハ>”をスサノヲの部屋の戸口に置いてはこれなかったのだと思います。でも、此の琴が、とんでもない禍を引き起こす原因になります。泥棒ではないにしても、黙ってスサノヲの持ち物を持ちだすのです。それに対する神からの制裁でしょうか???その琴が道往きの途中にある木の枝に引っかかり、
“天詔琴払樹而地動鳴<アメノ ノリコト キニフレテ チチ トドロキキ>”
ます。
大きな音、どのくらいの大き坂と云えば、ただ、普通の琴であれば、小さく「ポロロン」と、美しい音色をその辺りだけに響かし終わったのでしょうが。でも、此の琴は、「ポロロン」ト鳴り響いたのではありません。地を動かし家をも倒さんばかりの大音響です。地震かと迷うぐらいの大きな音だけでなく、地をも動かすばかりの大音響です。そんな大きな音がしたものですから、ぐっすりと眠っていたスワノヲも飛び起きるのですが、どうしたことでしょうか、なんとご自分の体の自由が利きません。すぐには立ち上げれません。
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