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家具職人さんとのご縁

2020-12-09 | 住まいづくり

展示場内にあるドッグカフェのテーブルを加工していただいたことがきっかけで、その後もいろいろな小物を制作していただいている大鰐の「あじゃら工房」の前田さん。
とっても人柄がよく、家具職人としてのこだわりが強い方です。


左が家具職人の前田さん犬用のご飯台もつくってもらいました

 

前田さんは少し前まで、黒石市の「伝承工芸館」にも手作り品を

置いたり、修学旅行生を対象とした木工の体験教室も行って

いましたが、コロナの影響で伝承工芸館が閉店してまったので、

現在は工房でのみ仕事をされています。


家具以外の小物も制作しています

その前田さんとお話をした中でとても興味深い話があったので

紹介したいと思います。

 

 

青森の無垢の木で作った家具を、他の地域に持っていくと狂いが出る

前田さんが以前、群馬県のお客様から箪笥製作の依頼を受けた時の話です。

家具職人さんは一般的に地元の木で作った家具を他の地域に持っていくことを嫌がるそうです。

箪笥は特に、他地域に持っていくと「引き出しが開きにくくなる」「引き出しを閉めたとたん、他の引き出しが開く」などということが起きたりすることもあるということ。木の特性である調湿効果がその地域の気候を敏感に感じてしまうのが無垢の木。

前田さんはそれを防ぐために、材料の木がこれ以上狂わないというところまで低温で時間をかけ乾燥させてから加工し、箪笥の材料として使用したといいます。

この話を聞き、やはり「地元の木は地元の気候をよく知っている」ということを今回また納得しました。

建築材料として他地域の無垢材を使用する場合も、前田さんのように狂いが起きなくなるまで低温乾燥させればよいのでしょうが、家を一軒建てるくらいの材料を用意するには何年待てばよいのかわかりません。一般的には高温乾燥で短時間で仕上げる無垢の木が多い中で、後々を考えると地元の木が良いというのが納得です。

 

 

「職人」さん応援

 前田さんには小さい無垢の木のベンチ、ブナや山桜の木で作った犬用のごはん台も作っていただきました。
工房でもテーブルやベッド等いろいろ制作していらっしゃいます。

 

前田さん制作の杉のテーブル

 


こちらは天板がヒバ、足が杉のテーブル

 


見た目はもちろん手触りが違います。製作者の人柄が表れている感じです

ミニベンチをお願いしたときに感じたことですが、注文者の

要望を聞くだけでなく、より良くなるように提案や

アドバイスをしてくださいました。素晴らしい職人さんです。

特に建築業界での「職人」が少なくなっている今、このような方々を

大切にしていかなければならないと思います。

家具屋さんで気に入ったものを見つけるのもよいのですが、何か一つ家の中に自分のお気に入りの家具を置いておくのもよいのではないでしょうか?

あおもりの木を使い職人さんの仕事も増え、地域にお金が回る。

これだけで地域貢献できます。

前田さんの作品の価格は、家具屋さんと比較すると安くはありません。それなりの価値があるからです。(でも他の家具職人さんと比べるとずっとお手頃です)
良い材料を使い、手作業で心を込めて作る商品。そう考えると工業製品と同じ価格はあり得ないですよね。
弊社の建物も同じような理念で家づくりをしているので共感するところが多いのです。

そして何より前田さんの作品は購入後もメンテナンスしてくれるそうなんです。傷がついたりしたときはメンテナンスしてまた使う。これからの時代の目標とされていることです。(GDGSの12 作る責任、使う責任)

昔は当たり前だったことだと思いますが・・
これからは使い捨てではなく、良いものを長くメンテナンスしながら使い続けてくという、物の選び方もよいのではないでしょうか?

 

 

SDGSとは 

 

 

コロナ禍で飲食業の方も大変な思いをされていることと思います。

職人さんも大変です。できることなら地元で頑張ってくれている職人さんを応援しましょう

 

展示場にて12月いっぱい前田さんの作品(小物)を展示しております。もちろん気に入ったものは購入できます。

 


天然杉で作ったついたて

 


カッティングボードとスプーン(とーーってもおしゃれで使いやすそう)

 


構想10年で完成したきのこ🍄 
ストラップにどうぞ(^-^)とってもかわいいですよ

 


スタッキングできるイスしっかりしていて座りやすいです

 

ぜひ見に来てくださいね



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