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想像以上に熱くなる○○

2020-08-26 | 住まいづくり

暑い日が続きますねー

現在の外気温は32℃のようです。
今週末は35℃の予想も出ています。いつまでこの暑さが続くのか・・

 

去年のブラインドの記事の時も書きましたが、
外の暑さが室内へ入ってくる熱エネルギーのうち約70%は窓から入ってきます。



実は、○○は普通以上に家の中に熱が入ってきやすくなるのです。
この○○とは?

 

「庇やオーニングが設置されていないウッドデッキ」です。

実は展示場にもあるんです
リフォームしたときに後付したもの。

このようなウッドデッキには、直射日光が当たります。その直射日光によって、ウッドデッキの床の表面温度が外気温より、ずっとずっと上がります。

何度になっているのか、表面温度を測れるの計測器で測ってみました。


何と62℃もありました。(現在の外気温は32℃)

この床にたまった熱が、放射によって飛び出して窓ガラスを直撃!
そしてその熱が窓ガラスにじわじわと吸収されます。
ちなみに外のガラスの温度もはかってみました。


外側のガラスの温度は38℃

 

このたまった熱が伝わり室内側のガラスの温度も上がります。その室内側の熱くなったガラス面から、室内に向かって再放射され、室内をより暑くするのです。


こんなイメージです

 

さて、もし庇やオーニングがあったらどうか?
展示場にはオーニングを設置しているので、オーニングで日陰になっている部分の温度を測ってみました。

日陰部分の表面温度は?・・


32℃かなりの温度差がありました。

日陰部分の窓ガラスの温度は?・・


見えにくいですか゛32℃

日陰部分のウッドデッキの温度と同じですね。しかも外気温も同じ

 

まとめると

こんな感じです。日陰を作ってあげることって大事ですよね。

 

さてさて室内側はどうなっているかというと・・

室内側の窓ガラスの表面温度を測ってみると??(直射日光が当たっている側です)

えっ、24℃?

あれ?熱が伝わって熱くなってるんじゃなかったの??

実はこの窓、トリプルガラス。
ガラスとガラスの間には空気層があり、その空気層にはアルゴンガスが封入されているので、断熱性能に優れているのです。

性能が良いサッシを使うことも大事なんです
(余談ですが、性能の良いサッシや断熱材を使うだけじゃダメきちんとした施工をしないと意味がないんです)

 

もしや室内のエアコン温度が低い設定になっているのではないかと確認。

なんと除湿のみ

 

家を新築してから、日曜大工でウッドデッキを作ったりする方も、いらっしゃると思います。
そんな時は、ぜひオーニングやサンシェードを設置すると、もっし省エネで快適な生活を送れますよ!(^^)!

昔の家は、庇がありました。今は家も洋風になり、庇のない家が多くなっています。
暑い日は窓にすだれをかけたり、打ち水をしたり・・新しいものの中に昔の良さを取り入れていきたいですね

 

 

 

 


発達障害の息子さんのために決断したリフォーム

2020-08-03 | 住まいづくり

1か月ぶりの投稿となってしまいました。

「早く更新しなきゃ」と思いつつ、じっくりと考えて文章を書く私は、いつもブログ更新に数時間かかります。

周りの若者は、素晴らしいスピードで文章を入力し、すぐにポチッと投稿しているのを見て、見習わなければ・・と思うのですが、・・何とも昭和人

言い訳はこのくらいにして

 

先週のことですが、

「性能向上リフォーム見学会」が終了しました。

性能向上リフォームとは、耐震性、暖かさ、涼しさ、安全、明るさ、風通しなど、住まいの「質」を向上させて、豊かで快適な暮らしを実現するリフォームです。

今回のお施主様は、

「発達障害を持つ40代の息子さんが、将来も自宅で安心して暮らせるように・・」

という母の想いで築42年の自宅のリフォームに踏み切りました。

 

間取りはほぼ変えずに、住みやすさはそのままに。

こうすることで、息子さんにも違和感なく安心して暮らせます。

 

また、冬寒く夏暑い!光熱費がもったいない。このような悩みに対し、夏涼しく冬暖かく過ごせるように断熱性能を向上させました。将来の息子さんへの負担を軽くすることにもつながります。

また、耐震性能も向上させたことで安心して暮らせます。

 

見学会の最中も息子さんが入ってきて、以前と変わらない間取りに違和感なく歩き回っていきました。

 

今回のリフォームで私がおススメしたいところは、昔の趣のある玄関戸や下駄箱などを残し、新しい無垢のスギたちとコラボさせたところです。古いものと新しいものとの融合が違和感なく目に入ってきます。

 

 


これは、今まで使っていたサッシの内側にもう一枚、内窓を付けました。
こうすることで、外窓と内窓の間に空気層ができます。この空気層が窓から入ってくる熱や冷気をシャットアウトしてくれるので断熱や気密性がUPします。
他にも防音効果もあります。

ちなみに、わんちゃんを飼っている方で「愛犬の吠え」でお悩みの飼い主さん、サッシを一枚追加することで吠え声が外に漏れることが少なくなります。

この内窓の取付、1か所につき約1時間くらいで設置完了するというから優れものですね。

 

実はうちの社長、お施主様が使っていらっしゃるものを、新しい家にうまく設置したり、加工して合わせるのが得意なんです。新しいものを勧めるだけではなく、「思い出のあるものを大切に・・」

昔の家の良いところは残し、使えるものは使う。

ココにも昭和の人が・・

でも、同じ年代から上の方には、とっても喜ばれています

 

そして、私の一番のお気に入りは・・キッチンから見える緑豊かな庭です。


キッチンから見みえる景色

 

住宅街に立つ家なのですが、まるで森の中にいるような雰囲気でした。手入れが行き届いている庭ではないのですが・・手つかずの自然って感じです。

真ん中には、ヒバの木も見えます(住宅街にヒバの木はすごっ)

 

今は住宅建築の際、地球・地域・周辺環境に配慮した設計が推奨され評価されます。

建て替えやリフォームの際は特に、従前の地形や表土、既存樹木を保全し、生態系を豊かにするということがとても高い評価を受けます。

これはもちろん地球温暖化防止対策の一つでもあります。


自然がいっぱいの庭で、鳥の囀りも聞こえます

 

 

 

 

外観は大きく変わりませんが、建物の中は新しくなり、木の香りで空気が以前と違います。

 

 

県産杉の床材と、畳、ガラス越しの緑が心地よく、穏やかな空間で見学会を終えることができました。

お施主様には、見学会を開催させていただいたことを感謝いたします。ありがとうございました。

これから、息子さんと一緒に穏やかで健康で過ごせる生活をおくってほしいと思います。