言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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コピーライターになりたいか<28>

2011-10-03 10:42:26 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第28回目です。

28.ヘッドラインがすべてを語る

わたしは『ヘッドラインがすべてを語る』広告が理想です。
すべてのことを、たった一行、多くても三行ほどですべてを語ってしまう。
小説でいえば、短編のそのまた短編、ショートショートのそのまたショートストーリー。

硬くいえば、凝縮されたヘッドライン。
柔らかくいえば、煮詰められたキャッチコピー。
(ちなみに、僕、このキャッチコピーという言葉大嫌いなんです。こだわりですね。拘泥と書くネガティブなものですが。多分和製英語だと思います。キャッチとくれば、フレーズでしょう。またコピーというのは文章ですよね。

よくよく突き詰めて考えていけば、むちゃくちゃな言葉です。だからというわけではないけれど、何となく(大坂弁で)好かん、というだけですけど)
コピーライターとは、その一行から多くても数行のヘッドラインを案出することに頭を絞り、大げさにいえば、命を削る職業なんだな、と、まあ、ちょっと気取ってみました。

さて、『ヘッドラインがすべてを語る』です。

ヘッドラインさえ、ちゃんとお客様、ユーザーに読み抜いてもらえれば、それでこと足りるということですが、世の中そんなに簡単なものではありません。
さらにこの情報過多の時代、たった数行のヘッドラインだけで、理解してもらえる、判ってもらえるものなんてそうざらにはありません。
だから、理解してもらえるように、写真やイラスト、ときにはグラフまでつけて、その総合性で判ってもらおうと、デザイナーは苦労します。

それでもやはり、コピーライターは、たった数行のヘッドラインのために、神経をすり減らさなければなりません。それがコピーライターの使命ですから。

そのためにどうするか。
コピーをまさに煮詰めなければなりません。
いいたいこと、判ってもらいたいことをすべて書くだけ書いてから、今度はそれらを集めて、同じようなことを書いているなら、どの表現がこの広告には合っているのかを見極めたりしながら、取捨選択する。

そしてまたそれらを集めて、さらに練りこみを加えて、数行のヘッドラインに煮詰めていく。その結果、納得のいくヘッドラインができあがったら、それこそしめたものです。

なぜなら、それに続くボディコピーは、たいていスラスラ出てくるからです。その数行のヘッドラインが、優れたものならば、もしかしたら、ボディコピーも必要でないかも判らない。それだけ、念には念を入れて、ヘッドラインは作ってほしいのです。

いや、ヘッドラインは、念には念を入れて作らなければならないものなんです。
その仕事さえおろそかにしなければ、きっと素晴らしいコピーができます。
何も、賞を獲るようなヘッドラインを作れとは言ってません。
賞を獲るような独創的なものでなくてのいいのです。

そのヘッドラインで、広告しているものが一体なんであるのか、そしてその広告は何を言いたいのか、が、判ってもらえればいいんです。

そうでしょう。クライアントにしてみれば、別に賞なんて関係ないんですから。広告するものが消費者に認知され、さらにはたくさん売れてくれればいいんですから。
賞なんて狙ってヘッドラインを作るなんて、愚の骨頂です。
作った結果、賞をもらう。それでいいのではないでしょうか。賞穫りのために作るヘッドラインは、何かあざとい感じがします。

いかにも消費者に媚びているとか、クライアントに媚びているとか。そんな気持ちが感じられるものが多いようです。残念ながら。素人のとき、新人のときならそれもいいでしょう。ヘッドラインを作るためのいい勉強ですから。どんどんエチュードは作りましょう。

しかし、本当のプロになったら、賞獲りのためのヘッドライン作りは卒業して、実業としての、本当のコピーライターになりましょう。


<29>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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