あさねぼう

記録のように・備忘録のように、時間をみつけ、思いつくまま、気ままにブログをしたい。

失われた時を求めて

2019-12-12 18:21:15 | 日記
眠りと覚醒の間の曖昧な夢想状態の感覚、紅茶に浸った一片のプチット・マドレーヌの味覚から不意に蘇った幼少時代のあざやかな記憶、2つの散歩道の先の2家族との思い出から繰り広げられる挿話と社交界の人間模様、祖母の死、複雑な恋愛心理、芸術をめぐる思索など、難解で重層的なテーマが一人称で語られ、語り手自身の生きた19世紀末からベル・エポック時代のフランス社会の諸相も同時に活写されている作品である。

☆ 私も感覚の記憶が感、蘇った経験をしたことがある。一瞬だが、北海道の神楽の官舎の自分の部屋の臭いが蘇ったのだ。まさに、40年前の北海道の部屋の臭いであった。不思議な経験だった。人間にはまだまだ解明されていない未知の力があるのを実感した。(つかさ)

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