あさねぼう

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社会心理学の概要・理念

2020-05-30 19:30:49 | 日記
社会心理学は社会科学の一分野として位置づけられている学問です。
たとえば恋愛や犯罪といった現象は人が一人で生じることはなく、必ず2人以上が関わることで発生します。
このように、2人以上の人間が関わって生じる心理現象や行動特性について研究するのが社会心理学です。
心理学が一個人の心理現象や社会行動とは関係なく生理的な過程での心理現象を研究対象とすることも少なくないのに対して、社会心理学は人と人との間で起こる社会的な事象を研究対象としているのが大きな特徴の1つです。
そのため、社会心理学の研究過程においては理論的な考察に終始することなく、実地での調査や実験を通じて仮説を実証する形で進められることが少なくありません。
もともとは心理学と社会学を合わせた学問として誕生したと考えられており、集団心理や対人認知といった現代社会においても多方面から関心を寄せられている分野となっています。
複雑化する現代社会における課題やそれらに対する解決策を提唱する上で、重要な学問分野といえるでしょう。

社会心理学で学ぶこと
社会心理学の研究分野には、大きく分けて次の4つがあります。
・社会の中における個人の心理
・個人と個人の対人認知
・集団心理と行動
・社会現象、社会問題
人が2人以上関わるところには、必ずと言っていいほど社会心理学による考察が可能な事象が隠れていると言ってもいいでしょう。
いずれも心理学の定説や過去の研究を参照しながら、今現在の社会において見られる現象や課題を心理学の手法を用いて実証していきます。
実験の過程においては、必要に応じて被験者に実験の真意を伝えないまま進めたり、架空の実験目的を伝えたりすることも少なくないため、被験者の心証にも配慮する倫理観が求められることがあります。
こうした実証を積み重ねることによって、実社会で応用可能な理論や法則を見出していきます。

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