2020年2月27日 21時55分
人間の内面を見つめた作風から「内向の世代」の代表的作家と評され、小説や随筆など数多くの作品を残してきた芥川賞作家の古井由吉さんが、今月18日、肝細胞がんのため、東京都内の自宅で亡くなりました。82歳でした。
古井由吉さんは東京の出身で、東京大学でドイツ文学を学び、修士課程を修了したあと立教大学などで教べんを執りながら、ドイツ文学の翻訳や小説の執筆を続けました。
大学を退職して創作に専念するようになり、神経を病んだ女子大学生を描いた「杳子(ようこ)」で昭和46年に芥川賞を受賞しました。
社会的なイデオロギーからは距離を置き、自我の内面を見つめた作風から、同時代の作家たちとともに「内向の世代」と評されるようになり、その後も中年男女のエロスを描いた「槿(あさがお)」で谷崎潤一郎賞を受賞するなど数々の文学賞を受賞したほか、すぐれた随筆も数多く発表してきました。
また昭和61年からは芥川賞の選考委員を務め、昭和から平成へと時代が移り変わる世相の中で、19年にわたって選考に携わりました。
出版関係者によりますと、古井さんは、ことしに入っても執筆を続けていましたが、今月18日、肝細胞がんのため東京都内の自宅で亡くなったということです。82歳でした。
人間の内面を見つめた作風から「内向の世代」の代表的作家と評され、小説や随筆など数多くの作品を残してきた芥川賞作家の古井由吉さんが、今月18日、肝細胞がんのため、東京都内の自宅で亡くなりました。82歳でした。
古井由吉さんは東京の出身で、東京大学でドイツ文学を学び、修士課程を修了したあと立教大学などで教べんを執りながら、ドイツ文学の翻訳や小説の執筆を続けました。
大学を退職して創作に専念するようになり、神経を病んだ女子大学生を描いた「杳子(ようこ)」で昭和46年に芥川賞を受賞しました。
社会的なイデオロギーからは距離を置き、自我の内面を見つめた作風から、同時代の作家たちとともに「内向の世代」と評されるようになり、その後も中年男女のエロスを描いた「槿(あさがお)」で谷崎潤一郎賞を受賞するなど数々の文学賞を受賞したほか、すぐれた随筆も数多く発表してきました。
また昭和61年からは芥川賞の選考委員を務め、昭和から平成へと時代が移り変わる世相の中で、19年にわたって選考に携わりました。
出版関係者によりますと、古井さんは、ことしに入っても執筆を続けていましたが、今月18日、肝細胞がんのため東京都内の自宅で亡くなったということです。82歳でした。
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