佐賀城下ひなまつりに行って来ました。今回はJRを利用しましたが。鳥栖からでも各駅停車で30分と近かったです。
佐賀のひなまつりは、商家が自宅の古いお雛様を公開する例は少なく、旧家を利用した市の歴史民俗館で創作雛や人形を展示するのが多かったですね。
旧古賀銀行です。ここはお菓子のひなまつりでした。
佐賀市は長崎街道が通っており、街道沿いに旧家が点在しています。また江戸時代、長崎街道を通して西洋の砂糖を運んでおり、街道沿いの町ではお菓子づくりが盛んになりました。地元ではシュガーロードとも呼んでいます。
長崎カステラや、今や東京銘菓となったひよこ饅頭などは全国ブランドだと思いますが、丸ぼうろ、小城羊羹、千鳥饅頭となるとどうでしょうか。
会場では佐賀の色々なお菓子が販売されていますし、お菓子細工も展示されています。右手では丸ぼうろの実演販売があっていました。2階では創作人形やビロード工芸の展示があっていましたが、撮影は御遠慮下さいということでした。
旧古賀家、旧三省銀行、旧福田家は3か所合わせて市の歴史民俗館となっています。
旧古賀家です。内部は創作人形が展示されていました。玄関前の花のひな壇です。
旧古賀家ではこれだけが撮影できました。明治期のひな壇だそうです。
旧福田家では佐賀錦の創作雛の展示です。これも玄関前の花のひな壇です。
一番見応えがあったのが徴古館の「鍋島家の雛祭」です。徴古館は旧佐賀藩主・鍋島家の歴史資料や美術工芸品を保存展示しています。昭和2年の開設で国登録有形文化財です。
今回は鍋島家の雛人形、雛道具が500点展示されています。さすがに大名家の道具だけあって、漆や蒔絵、銀製のミニチュア道具、磁器など見事なものです。小さな道具が多かったですね。撮影は不可です。歴史民俗館と徴古館は共通の入場券が売られています。
佐賀市は地方都市の例にもれず、旧中心市街地は櫛の歯が抜けるようになって厳しい状況ですが、どこか旧城下町の風格があります。掘割も残されており旧街道沿いには古い家が残っています。JR駅の北側は大規模区画整理が行われて、何の面白みもありませんが、駅南の旧市街地は昔日の面影を感じます。
佐賀市には800体以上の恵比須さんがあり、日本一だそうです。恵比須さんを幾つか写真に撮ったので、近いうちに紹介します。
おまけです。川の向こうは市中心部にある松原・佐嘉神社境内です。神社の境内に洒落たカフェがあると思って、よく見たら公衆トイレでした。
人形とは趣が変りきれいなものですね。
結構、洒落ていました。
中は写真が駄目なので、これで我慢です。