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"Suspend'n R" ただ今、レアレアオールジャンル飛び入りdayにてアドリブセッション楽しんでます!

音はそこそこなんだけど...~最近のFXボード ~その4 BOSS GP-20編

2006-09-11 19:27:55 | music side equipment
今回はJC-120を使う際の要とも言える「プリ・アンプ」についてです。

BOSS GP-20
…BOSSお得意のツイン・ペダルシリーズのプリアンプ。OD-20が割と気に入ったので勢いで買いました。プリ・アンとしては安かったのでね(笑)。
これって結構短命だったモデルで、私がこれを買おうって意識した時にはもう作ってませんでした...。
そこで中古で購入するしかなかったんですが、このGP-20、売ってるところによってプレミア付きで販売されてるようですね。
オークションでの平均落札価格の三倍で店頭に並んでるのを見ましたが、私の場合、平均金額より安いくらいで購入(落札)しました(笑)。
使ってみた印象は、なかなか雰囲気捉えてるなぁーって感じで、特にブギーやフェンダーのツインなんかのサウンドは結構使えます。

しかし1番目当てだったフェンダー・ツィードのサウンドはちょっと....。でもこのアンプのサウンドって他のマルチやプリ・アンプでもなかなかきれいに鳴っているのを聞いたことないので、再現するのは難しいのかもしれませんね。
全体的にいえるのは、どのアンプのモデリングもうまく特徴を捉えていると言えるんですが、やっぱりそこには「真空管」がないんですよね。
ぶっちゃけ、どこまでいっても「真空管」のないツイン・リバーブ、「真空管」のないブギー、「真空管」のないマーシャル、なわけです。
サウンドの特徴はよく捉えてるんですけどチューブ独特の暖かみがない、とんがったサウンドなんですよね。
これがデジタル化の限界なのかも知れませんね...。
まぁ真空管についてはしかたないとして、サウンド自体はかなり良い線行ってます。
最後の最後までこだわらなければ「ああ、ツインってこんな音やったなぁ」と納得できるサウンドは出ていますよ。

しばらくはツインのモデリングをメインに使っていたんですが、このGP-20オリジナルサウンドの「クランチ」というチャンネルが、なかなかにいい味を出しているのに気がつきました。これが1番チューブ・アンプっぽい、暖かみのあるサウンドがでるんですよね。近頃ではこの「クランチ」をベースにサウンドを作っています。
なんていうんですか、やっぱりエンジニアさん的には、既存のアンプのサウンドを再現という枠で作っていくのよりも、なにもないところから新たに音を作っていく方が、結局はのびのびとしたサウンドが製作できるのかも知れませんね(笑)。

さて、音的にはそこそこ納得できるGP-20なんですが、ちょっと使い勝手が悪すぎるように思います。
なによりも一つのサウンドしか使えない!!。
音色はメモリーもできるんですが、これがゲインはともかく、マスターまでメモリーされてしまうんでよね。
これって宅録で使うならば問題ないのかも知れませんが、ライブの場合ゲイン&マスターは状況によって変えていかなければなりません。メモリー側に入れてしまったサウンドは、その場その場でアクティブに音量が変えられないんですよ。
アクティブ側とメモリー側のサウンドをきちっとセッティングして、音量合わせしないと音量差が出まくります。
そんなの、ただでさえドタバタしてるライブ前の限られたリハ時間内で、調整してメモリーの登録なんていちいちやってられません。
結局はアクティブ側を使用し、基本クリーンサウンドでエフェクトを使い、音色をセッティングしていくことになるんですよね。これってせっかく2つペダルが付いて切り替えやすくなっているのに、あんまり意味ないとおもいませんか?。
このことから、実はGP-20ってライブでの使い勝手を考えて作られてないのかなって思ったりするんですけど、なら宅録メインに考えて作られているのならば、なぜヘッドフォン・ジャックは装備されていない!!??。
同じくツインペダル・シリーズの、ただのオーバードライブであるOD-20にはなぜかヘッドフォン・ジャックが付いてるというのに....?。

というわけで、どこか中途半端な香りがするGP-20ツインペダル。
まぁサウンド的にはなかなか合格点は出てると思いますが、正直、ここ最近のマルチは凄いものが出できてる中で、そういうのとため張るにはこのサウンドと使い勝手では厳しいのではないかと。
…この辺がこのモデルが短命で終わった理由かも知れませんね....。

しかし、以上の点を理解した上でもし安くで売っていたならば、お買い得だと思いますが、過剰分払ってまで購入するようなモデルではないように思います。
プレミア販売なんてもってのほかだと思うんだけど...。
なんか廃盤になったら、なんでもプレミア付けて売ればいいってもんじゃないと思うんですけどねぇ....。


というわけで、プリアンプ GP-20についてでした。
次回は空間系で最後ですね~。


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