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"Suspend'n R" ただ今、レアレアオールジャンル飛び入りdayにてアドリブセッション楽しんでます!

20年近いお付き合い...。 Fender Japan ST57-70

2005-11-17 01:46:49 | music side guitar
自分が所有している中で、一番長い付き合いなのが、このFender Japanのストラト。
購入してからもうすぐ20年になろうとしています(笑)。
そう思うと結構長い付き合いですよね。

こう書くと弾き込んでるように思われますが、
実はここ10年くらい、ほとんど弾いてなかったり(笑)。
ところが最近、自分の中でのブルースブーム(?)再来で、またまた弾きたくなってきたんですよね~(笑)。
でも良く使っていた頃からすでに、スイッチやジャックが怪しくなっていたものですから、
案の定、先日スタジオに持ち込んだものの、なんとか音が出るという状態でした。

それでもストラトらしい、枯れたトーンは健在で、なかなか雰囲気のあるサウンドは、
「やっぱストラトっていいなぁ~」と再認識させられました。
やっぱりギタリストとして、1本はストラト持ってなきゃダメじゃないですか(?)。
何度か手放そうと思ったんですけどね。残しておいて良かった(笑)。
そんなこと言ってるから、ギターの本数ばかり増えていくんですけどね....。

しかし、ここ数年はギブソン系のギターばっかり弾いてましたから、
スケールの違いに戸惑うこと!!。
それと、ミス・トーンが目立つ目立つ。
今回改めて自分のピッキングの荒さを再認識させられました。
なんかものすごくダイレクトにピッキング・ニュアンスがサウンドに反影されるんですよね。
いつもはJrやSGなんかで、ガッキーンと勢いで弾いてるだけですから。
まだまだへたっぴですね...(泣)。

逆にいえば、それは非常に表現力があるということなので、
ギターを歌わせることが出来るギタリストならば、たまらないでしょうね。
上手いギタリストが弾けば、思う表現をダイレクトに出せるんですね。
これがストラトが名器といわれる理由の一つなわけです。
エリック・クラプトンやジェフ・ベック、ロバート・クレイら、錚々たる面々が使用しているのも納得ですね。

さて、ギター本体についてですが。
プレCBSの57年モデルをリィシューした、当時の中堅モデルで、
メイプル1Pネックのアルダーボディといった、いわゆるストラトの標準的仕様ですね。
仕上げはラッカーではありませんが、ピックアップはUS製がマウントされています。
あと、トレモロは全く使用しませんから、トレモロブロックがボディに密着するように、裏側にはスプリングを5本フルに装着し、テンションを掛けています。
自分で施した改造としては、それぐらいですかね。

ただ、この当時は今程、厳密にリィシューしてませんでしたから、
57年モデルのネックならばバリバリのトライアングルシェイプ(Vネック)なはずなのに、62年のローズ指盤モデルと共通の、極普通の丸Uシェイプ(Uネック)となっています。
当時、プレCBSモデルとして、他に54年モデルも少し後から発売されたのですが、
ボディはアッシュを使用していたものの、ネックはこちらも同じく、Uネック仕様でした。
こちらは別にまちがってなく、オリジナルのストラトは、その後57年に近付く程、三角がきつくなっていくのです。
54モデルが発売されたことによって、57モデルとの違いは、はっきりいってボディ材とストリング・リテイナーの違いのみ、という中途半端な状態がしばらく続いていたのですが、
この辺は加工の簡素化というか、わざわざネックシェイプまで年式通りにリィシューする気はないんだろうななんて思ってました。
それに実際、当時オリジナルのギターは手作業に近い行程で作られてましたから、けっこうばらつきがあるそうですからね。だからどれをもって○○年モデルとは言えないんですよね。
ただ、トライアングルのメイプルネックは57年の最大の特徴だと思うんですよ。

ところが。
なにを思ったのかフェンダージャパン。
三角シェイプがバリバリのピークだった57年モデルではなく、
なぜか突然、54年製モデルにトライアングル・ネックを装着して発売し出したんですよ!!。
宣伝にも、“Vネックが特徴の54年製のストラト、完全復刻!!”。みたいなことを書いてたりして。
「いや、それは違うやろ?」と思いっきり突っ込んだのは私だけじゃないでしょう(笑)。
それまでの中途半端57モデルのユーザーとしては、「おいおい、それなら57に採用しろよ~」と思ったものですが、57の方は今まで通り、Uネックのまま。
…なんで??。

この時、しょせんフェンダーとはいえ、リィシューはやっぱりリィシューなんだな...と妙に醒めたのを憶えています。
当時のフェルナンデスの方がよっぽど細かくリィシューしてたんじゃないですかね?。
なぜか当時は、そのまま修正すること無くVネック54モデルで、ゴリ押しに突っ走っていきましたね、フェンダー・ジャパン。
今、現在はどうなってるんでしょかね?。

後に、当時のバンド・メンバーが、レースセンサーを搭載した54モデルを購入したので、
ちょっと弾き比べさせてもらったのですが、
けっこう弾きにくいものでしたね、三角ネック。
友人も、普通のネックがいい~とぼやいてましたから。
ま、味ということで(笑)。

話し戻って。
10年程前から、「ちょっとこのストラト、買った時より鳴ってきてるんちゃうん?」なんて思っていたのですが、さらに10年。
さすがに20年近い月日が経ってますから、ポリ仕上げの日本製とはいえ、これが結構鳴ってきてるんですよ。
その当時はジャパン・ビンテージなんて言葉は無く、
フェンダー・ジャパンとはいえ、やっぱり本家のUSA以外、相手もされない状態(今もか?)。
しかもラッカーではなくポリエステル・フィニッシュのギターが、経年変化により音が良くなるなんて思って無かったのですが、
現在、明らかに他のストラト、現行のフェンダーUSAより、鳴ってきてます。
やっぱりギターは成長するんですね。

これはなじみの楽器店、店員のK君にも弾いてもらったんですが、
生音で、こんな太い鳴りのストラト、弾いたことがない!!、と驚いてました。
実際、ストラトにしては中域がガッとくる、太い音が鳴るんですよ。
かといってレースセンサーのように強すぎず、いい感じに枯れたサウンドが出るんですよね。

ほんと何度も手放そうと考えたのですが、
あまりの成長振りに、ずっと手許に残しておくことにしました。
あんまり使わないでしょうけど…。
取りあえずは、問題なく使えるように、スイッチとジャックを交換ですね~。


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