話の聴き方(傾聴)教室 傾聴ハピネス

傾聴ハピネスは「聴くこと」(傾聴)の大切さ・素晴しさを皆様に発信していきます。聴き方が変われば生き方が変わります。

聴ける話と聴けない話

2018-06-06 | 日記
自分の心を真っ白にして相手の話しを聴きましょう。
自分の気持ちを脇に置いて相手の話しを聴きましょう。

傾聴の勉強ではよく言われるフレーズです。

しかし・・・。

聴けるようになればなるほど、相手の話しに自分の感情が揺れ動いているのが手に取るようにわかります。
わかればわかるほど、気持ちがそこに集中してしまい、相手の話しに耳を傾けることができなくなることも事実です。

まずは、自分の感情の動きに気付いていることが傾聴のスキルアップの出発点になります。

そこを踏まえて本題です。

話しを聴くうえで、相手に興味を持つ・相手を理解しようとすることはとても大切ですが、無理をしなくても興味を持つこともあれば、興味もわかなければ聴けば聴くほど聴きたくなくなることもあります。

最近のニュースやワイドショーや国会中継やその他もろもろから思うに、聴ける話は「告白もの」、聴けない話は「言い訳もの」に仕分けできそうです。

「実は…」とか「本当は…」とかは、興味をもって聴いてもらえます。
それに対して、「だって…」とか「○○のせいで…」という話は、頭から否定されるもしくは聴く耳を持ってもらえないことが多いように思います。

傾聴における「聴き手」も、「告白もの」か「言い訳もの」かで聴く耳シャッターを上げたり下ろしたりしてしまうのだと思うのです。
もちろん、聴き手にとって相手の話しが「告白」に聞こえるのか「言い訳」に聞こえるのかもその都度違うと思います。

「言い訳もの」を聴いていられなくなるのはなぜでしょう。
本人の行き詰まり感、後悔、何かを下げて自分を肯定することへの違和感、聴き手の正義感や性格・価値観などの違いetc.

誰しも、自分にとって嫌な話は聴きたくないものです。
聴きたくない話があることが悪いのではなく、それによって自分の感情が暴れだすことがあることに気付いていることが大切なのです。
聴き手の感情を相手にぶつけないようにしっかり意識したいものです。

そして、自己理解を深めるために「なぜあの時私は聴くのが嫌になったのか」など自分の湧き上がっていた感情を自分に問いかけ自己分析してください。
苦しいし、時間もかかるかもしれませんね。
でも、その作業が自分の気持ちを穏やかに、何かに縛られていた自分を解放するきっかけになることでしょう。

自己分析して見えてきた自分を素直に受けとめられたら、次はその話がしっかり聴けるようになります。
他者を受けとめるにはまず自分を受けとめてみることです。

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