川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

寄稿  「私の生まれた故郷」

2009-06-16 17:34:39 | 友人たち
 A君の日本語作文特訓の2回目です。ぼくの添削はずいぶん減りました。ふるさとの情景が目に浮かんできます。もう30年も昔の風景です。今はどうなっているのでしょう。  


      私の生まれた故郷    A

 故郷と言えばこんな言葉を思い出します。「山秀水清・四季分明・空気清澄」。

 私の故郷は空気が新鮮で水が清麗で、とっても素晴らしい町です。そこに私の童年の夢・足跡があります。

 夜空の星が綺麗で見るのが大好きでした。一番よく輝いているのは北斗七星です。星の中で一番好きでした。

 
 春夏秋冬がはっきりしています。

 

 春。山雪や河の氷がとけ、水が流れ、植物の新しい芽がでます。河原や山が緑一面になります。
 農民たちには畑仕事が忙しい時期です。玉米(トウモロコシ)、大豆、小麦、ジャガ芋、ナスなどの産地です。

 夏は大好きな季節です。食べ物がとってもおいしいです。
 キュウリは味噌をつけて食べます。ほかの野菜も全部、生で食べることが出来ます。私は河で遊んだり、小魚を捕まえたり、山で山菜を採ったりします。

 秋がもっとも忙しい時期です。農民たちは収穫に入り、一般の家では冬の食物の備蓄の準備に入ります。

 私の家はいつも庭畑に穴を掘り、冬の何ヶ月分かの野菜の貯蔵庫を造ります。とっても大変な仕事で2・3日かかります。私もいつも手伝います。
 地面に約4~5M四方の穴を掘り、そこに冬期間・何ヶ月分かの野菜を入れ蓋をし、出入り口を作って保存します。
 そのほかにも家族が冬を越せるだけの酸菜などの漬け物を作り、数ヶ月分の石炭やマキなども準備します。


 冬はとっても寒くて長いです。河が凍り、車が河の上を走ります。山や道も積雪し、すべてが真っ白で銀の世界になります。
 人々は綿衣、綿褲(綿入れのズボン)を着て冬を越します。
 
 私は小さいとき、パーリーという手製のスケートを作って遊びました。足の長さの板のウラに鉄線を二本付けたものを両足にヒモで縛り付け、雪道を滑るのです。今でもその楽しさが忘れられません。

 人々は決して豊かではないが、みんな充実して暮らしています。
 それが、私の生まれた故郷・中国黒竜江省林口県でした。



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