川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

奄美大島(2)カヌー

2008-02-19 07:22:34 | 出会いの旅
 18日(月)
 ホテルからホノホシ海岸まで歩く。奄美大島の東南端、北海道礼文島の桃岩を思い出させる岩の向こうに太平洋。波打ち際まで降りて潮をなめる。テーブルさんごのかけらを並べて浜辺に彼女(?)の名前を書いた人が居る。祷は通じただろうか。8月(旧)には海の向こうのネリヤカナヤから神様がやってきて村人と一緒になって踊るという。園地で野の花を観察し満たされた時を過ごす。

 ホノホシ海岸 http://amamicco.net/amami/amami05.html

 蘇刈(そかる)という集落に車を停め、村内を散策。菜尻(さいじり、自家用の畑)の手入れをするおばさんにあう。子供たちは古仁屋の町に住んでいて一人住まい。このあたりはにんにくの栽培が収入になるらしい。
 公民館の脇に立派な土俵がある。沖縄と同じで集落に神社がない。ここが村の行事のセンターなのであろうか。コロンビアの日本人学校の校長だった方が立てた二宮尊徳の像もある。前の浜は白砂の絶景。青松ではなく、アダンの巨木などが防潮林を形成している。森の中に入ると昼なお暗く、果物や野菜の倉庫として使われているようだった。

 蘇刈 http://pg.amaminchu.com/wankya/wankya_index.html


 古仁屋の町でご馳走を買って、高知山展望台へ。一気に400M余りを(車で)登る。コンクリート製の灯台のような建物を登る。目の前に広がるのは大島海峡。加計呂麻島。その向こうに徳之島が見えるというが今日はかすみの中。陽光燦燦、風もなし。
 この絶景の展望台で昼食。4人がすわればいっぱいになる。さっき、「つきあげ」を買った古仁屋の上原かまぼこ店が眼下に見える。展望台のすぐ下に、ヘゴの木が大きく葉を広げている。これから葉になっていく新芽のふくらみが柔らかそう。こうやってヘゴの大木を俯瞰する醍醐味。僕たちはただただ感動。油井岳展望台を経て今度は一気に下る。篠川湾に壁のようにそそり立つケーソン運搬船を見る。

 高知山展望台 http://amamicco.net/panorama/pan_kouchi.html

 役勝川の出口に広がるマングローブの森を訪ね、カヌーに乗る。妻と義母は遊覧船に。大島高校の卒業生だと言う青年が船頭とガイドを務めてくれた。
 カヌーは初めてだが流れに任せて漕ぐと自由自在に進む。やがてメヒルギの芽が川面に顔を出しているところに来る。発芽した種子が枝から落ちて泥に着床して成長するのだという。
 漕ぎ進むとトンネルのような所に出る。両岸に亜熱帯の森。
 数年前、西表島でもマングローブの森を見た事があるが、カヌーで水面から見るとまた格別の感じがする。
 このまま流されて太平洋に出てもいいかと思うくらい、気分のいい汽水域の風景である。自然と一体になった気がした。

(途中で腕時計を川の中に落としてしまった。拾おうとすればカヌーが転覆してしまうのであきらめていたら、船頭の青年が拾ってくれた)

 マングローブ茶屋 http://amamimangrove.blog62.fc2.com/blog-da200802.htmlte-
 古仁屋高校に勤めたことがあるTくんからホテルに電話を頂いた。今は鹿児島に住むが、かつて大島海峡の素晴らしさを教えてくれた友人である。
 昨日のことを話すと、とても喜んでくれた。


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1 コメント

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奄美紀行(実況中継)に驚喜! (カツヨシ)
2008-02-19 18:42:07
 ブログはお休みと思っていたら、現地直送の旅日記にびっくり。この世のものとも思えないような絶景やらカヌー体験やら(ぼくはカヌーがうまくまっすぐに進んでくれずに挫折しましたが)、陽光や木々や水しぶきや美味なるものまで届きました。楽しく読んでいます。
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