川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

売木村「山村留学センター」

2012-04-13 12:36:30 | 出会いの旅

4月13日(金)☼

昨夕、5時過ぎ、川越に帰着しました。一週間にわたる三遠南信の旅を無事終えることができました。

これから娘が生活することになる三河の地の人々にお会いして親しくなれたことは何よりの喜びです。はからずも三河の各地を訪ねて天神地祇・諸仏に祈願する旅にもなりました。柄にもないことですが他郷に娘を嫁がせる親の心情が発露したのでしょう。

春爛漫、これ以上はない天候にも恵まれ、ただただ感謝あるのみです。おかげさまで体調も徐々に回復し、食欲旺盛で妻や娘を驚かせました。昨朝、朝風呂で体重を測ったら65Kg、出かける前より2kgは増えていました。抗生剤の服用の成果か、顔面や頭皮の湿疹・カサブタの状態もずいぶん改善されたので気分も良くなってきました。我が身にもめぐってきた春の日々を元気に過ごせそうです。

 旅のメモ。

11日(水)☂

 愛知県最高峰の茶臼山の真下に広がる茶臼山高原の標高は1200mあまり。しのつく雨の朝だが幾重にも重なる山並みが水墨画のようだ。スキー場にはまだ雪。朝風呂の後をゆっくり過ごして、信州(長野県)側に下る。

売木(うるぎ)村の「山村留学センター」を訪ねた。

ここに留学していたSさんのお孫さんのことを「川越だより」に書いたことがある。4年前のことだ。

 「山村留学を国策に」●http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/3640b42b594788f6670639b40abca9b4

突然の訪問だったが、教育委員会の「山村留学センター長」の村松松美さんが応対してくれた。途中からは指導員の若い女性お二人も加わってくれる。6人いる中学生は当然のことながら登校中でセンターは静寂。

     

(こどもたちはここで生活する。月に7日は農家にホームステイ)

 

 長く「育てる会」というNPO法人が運営してきた売木の山村留学は今春から売木村教育委員会の直営事業となったという。

村松さんは役場の職員をしながら長く留学生の「里親」を務めてきた。Sさんのお孫さんも世話したというので話は弾んだ。今は東京の高校2年生だが、売木中学留学中には長野県中学生弁論大会で一位になったとか。

 面白かったのはSさんとの縁。Sさんのお孫さんがホームステイしたときに「おじいちゃんの本がなぜここにあるの?」と聞いたらしい。村松さんはもともとSさんの本の愛読者で、奇縁に驚いた。祖父の本は読んだことがないというのでこども向きの本を買い求めてプレゼントしたという。『北朝鮮による拉致を考える : 中学生・高校生に知ってほしいこと』(明成社)、かな。

 ご両親にはお会いしたことがあるがSさんにも是非ここを訪ねてもらいたいと言っておられた。Sさんは僕が在日コリアン問題に気づいたとき、一緒に歩きながら道筋を教えてくれた大先輩。時に意見は違うことがあっても僕の感謝と尊敬の念が消えたことはない。

村松さんの人生話を少しだけ伺った。改めて、できればSさんと一緒にこういう機会を作りたいものだ。

僕は4年前に書いたと同じことを力説していた。現実は厳しく、なかなか「国策」にはなりそうもない。福島の原発事故があった昨年はなんと留学生は一人だけだったとか。村の呼びかけに応えて定員オーバーしているのかと僕は勝手に思っていた。

「集団疎開と山村留学」●http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/40743c8eb453ff8041ba55cd215f6c4a

指導員のお二人はそれぞれ東京と大阪の出身で子どもの時に山村留学を体験したという。こういう人はこの時代の「寳」。思い切り働けるように国策を樹立するのが火急の課題だ。

山村留学●http://www.sodateru.or.jp/blog/jimukyoku/archives/2012/02/post_41.html

12日(木)☼ 暖かい

伊那市の羽広荘。雨上がりの青空、南アルプス連峰の眺めが凄い。朝一のイチゴをお土産に買い込んだあと高遠の「国立少年自然の家」へ。広大で立派な施設。いつか、利用する日があるか。

昼食は白樺湖畔。オカズは鯉の旨煮(うまに)。昨日の夕食の「残り」を妻が大事に持ってきた。羽広荘の夕食は豪華でとても食べきれない。

信濃路はまだ「冬」だが今日は湖畔も暖かい。佐久から群馬県下仁田に降りる。峠を下って街に近づくにつれて春景色が広がる。

 

 

 


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