サラシマソウマ(キンポウゲ科)花言葉は、雰囲気の良い人。一般的にはあまり知れわたってわいないようである。日本の特産で一属一種、東北地方南部から近畿地方までの太平洋側の山地で見られる多年草。学名Anemonopsis macrophylla Sieboldedといい、Anemonopsisはイチリンソウ属Anemoneに似たものという意味。茎は直立し高さ40cmから70cm位。三回以上の三出複葉となり、小葉は長卵形で先が尖がった大きな鋸葉がある。盛夏から初秋のころに、茎端にまばら総状花序をのばし、細長い花梗のある数個の花を下向きにつける。花はが美しい淡紅色で、直径3,4cmぐらい、花弁状をした萼片が7~10個ある。ほんとうの花弁も同じ色をしている小形で、これも数が多く、直立してふっくらと集まっている。基部に密腺がある。雄蕊は多数、花弁の中から数個の雌蕊がのぞいている。花の形や色が小型ながらハスの花。即ち蓮華に似ており、属は違うが葉が同じキンポウゲ科のサラシマショウマなどに似ているので、この和名がつけられた。(ほのぼのと 蓮華升麻の花 浮かびけり ケイスケ)。10月8日は、二十四節気の一つ、『寒露』「此月冷寒次第につのり露凝んで霜とならんとする」『改正月令博物筌』(文化5年・1808年)。大気は急に冷え、燕が南へ帰り、雁が北から飛来するころ。日中と夜間の気温の差が大きくなるので、山の紅葉が進む。和服もこれに応じてセルから袷となり、やがて上着が手離せなくなる。「茶の木咲きいしぶみ古ぶ寒露かな 飯田蛇笏」「湖深く見えすぎる日の寒露かな 鷲谷七菜子」。(俄かなる よべの寒露に 身がすくむ ケイスケ)