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泡盛なかゆくい

第一期・泡盛マイスターがお届けする、沖縄やアルコールに関する日々雑感。

米島酒造所 久米島30度・角瓶

2007年09月12日 | 泡盛
遅めの夏休みで2年ぶりに久米島に出かけてきました。水平線まで落ちる満天の星空を眺めるべく、わざわざ月齢を調べて限りなく新月に近い週末に休みをくっつけてみたのですが、なんと熱帯低気圧にどっぷりと巻き込まれ、大雨注意報が出る中の久米島滞在となりました。これまでの沖縄旅行は天候に恵まれてきたのですが、今回ばかりは雨雲のせいでまったく星空を見上げることもできず、キレイな海もわずかな晴れ間を見計らって畳石付近でシュノーケリングをして楽しむ程度でした。小一時間のシュノーケリングでも、後頭部が真っ赤になるぐらい日焼けしてしまうあたり、さすが沖縄というところでしょうか。

すでに3度目の久米島滞在ということもあり、道路は頭に入っているので、カーナビを使わずとも自由自在に移動できます。しかし土砂降りということもあり観光名所を回ることもなく、ひたすら穏やか気ままに過ごすことになりました。仕事で疲れ果てての夏休みということもあり、どこぞの神様が「うろうろせずにのんびり休みなさい」と休息を仕向けたのかもしれません。

そんな久米島には2つの酒造所があります。久米島の久米仙と、米島酒造です。かたや近代的な工場設備をもった有名な酒造所に対し、米島酒造はこじんまりとした手作業中心の酒造所です。久米島の久米仙は2003年に見学をしているので、今回は米島酒造を見学することにしました。若い社員の方が、日曜日だというのにお相手してくださり、とても親切にしていただきました。

米島酒造が造る泡盛の銘柄は、「久米島」「美ら蛍」。「美ら蛍」は2006年7月17日のエントリーでもご紹介したことがあります(新書版「泡盛なかゆくい」をお持ちの方は、208ページをご覧ください)。「久米島」という銘柄でも、一般酒から古酒までいくつかに分かれています。もともと生産した泡盛の90%は久米島内で消費されるそうで、注文が多い月でも500本を出荷するかしないかだそうです。瓶は徹底してリサイクルを利用しているそうで、写真にある角瓶はリサイクルで回収するのが難しくなってきたので製造を止めてしまったとのこと。まだ久米島のスーパーには、900円程度で何本か置いてありました。じきに売り切れて終了となってしまう商品です。

この久米島30度・角瓶は、1:1の水割りでふくよかな甘みを堪能するに尽きるのですが、オツなスタイルは、やはりラベルの「砂浜を歩く美しい女性」の姿を眺めつつという感じでしょうか(ちょっとオヤジくさい?)。久米島で手に入れた角瓶の女性は、手に赤いバラを持っているのですが、以前は麦わら帽子をかぶっていたのだとか。いつかどこかのお店などで、ばったり「麦わら帽子の彼女」に出会えたらいいなぁ、なんてオヤジ風にトキメいた夏休みの久米島でした。


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