泡盛なかゆくい

第一期・泡盛マイスターがお届けする、沖縄やアルコールに関する日々雑感。

2010年 新しい酒器を入手

2010年01月02日 | 泡盛
あけましておめでとうございます。本年も泡盛なかゆくいをお願いいたします。
前に勤めていた会社の同僚たちが、このブログの更新頻度を見て「忙しすぎて死んでるのか」と心配してくださっているようですが、いたって普通に生活しておりますのでご安心ください。更新ペースは落ち気味ですが、相変わらずの飲みっぷりは引き続き書いて行こうと思っております。

さて、もう昨年になってしまいましたが、12月25日から3日間ほど那覇に遊びに行ってきました。沖縄にはなんだかんだと年に2度は訪れているのですが、本島に行くのは2年ぶりのことです。今回はレンタカーも借りずに、ゆいレールとタクシーと徒歩で移動できる範囲をウロウロするだけの沖縄滞在となりました。本土出発のときは厚いコートを着込んでいたのですが、那覇空港に到着すると気温20度、もうTシャツの上にちょっと厚手のシャツ1枚着たら充分という気候でした。

「もうカラカラはたくさん持ってて置き場ないでしょ」と初日から妻にたしなめられっぱなしの私でしたが、いろんな店に立ち寄ると、やはり目移りするのはたくさんの個性的なカラカラたち。「そうだよね、もう置けないよね。だから今回はカラカラは買わないよ」と言いつつも、大嶺實清さんの作品となればもうトキメキ度がまるで違います。2年ぶりに出会ったペルシャブルーの六角形の酒器には、わずか3秒で惚れこんでしまいました。しかし、初日にいきなり買っては、予算はもちろん、このあといかなる陶器に出会っても検討すらままなりません。「陶器は一期一会だから、気に入ったものを見つけたら買っておきなさい」とは、他界した私の母の名言。もし再び戻ってきて、誰かに買われて無くなっていたら、それは縁がなかったのだと、あきらめる決意で店を離れました。

翌日に壺屋周辺を半日かけて散策して、さまざまな陶器を見てまわりました。とある陶器店で、かっこいいカタチ、いい焼き締めの一斗甕を発見するも、これを買って帰っても約18リットル分の泡盛を別途買う予算もなければ、甕の置き場もないという事実に気がついて冷静に。その陶器店のオバちゃんは目で「買いなさい」と強力な念を送ってきましたが、18リットルもの泡盛を詰めてしまったら、甕はもはや独りで移動させることもできないでしょうし、とても今の住宅事情では所有できないと判断するに至りました。

妻とひとしきりの陶器を眺めた後、再び大嶺實清さんの六角形の酒器を見に行きました。カラカラは注ぎ口がすぼまっていて、いまどれぐらい入っているのかが見にくいものが多いのですが、この六角形の酒器は注ぎ口の部分がやや広めに取られていて、注ぎながらあふれさせてしまう心配もありません。また、空気に触れやすいことから、この酒器で泡盛を開かせることも容易いのではないか、いろんな言い訳を考えながら気持ちがピークになったところで、クレジットカードを財布から出してしまいました。「カラカラはもう買わないから」と言っていたわけですが、妻は陶器の買い物については少々甘いところもありまして、しょうがないなぁという顔をしておりました。

大晦日の酒宴では8年古酒をひっぱりだしてきて、この酒器になみなみと注ぎ、古酒の香りいっぱいの幸せな気持ちで年越しをすることができました。今年2010年は、私は大厄の年。日々いろんなことがありますから、多少の波風はあたったとしても、大事に至るような出来事が起きませんように...。
このブログをご覧の皆様も、平穏無事に過ごせる2010年でありますように!

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