泡盛なかゆくい

第一期・泡盛マイスターがお届けする、沖縄やアルコールに関する日々雑感。

宮の華酒造 うでぃさんの酒

2009年10月18日 | 泡盛
昨年に宮古島に行った際に、伊良部島に渡りました。宮の華酒造に立ち寄るもちょうど年末出荷分の繁忙期とのことで、勝手に問題のなさそうな範囲でちょっとだけ中を覗かせてもらった後、事務所の売店で手にしたのが、無肥料・無農薬・無たい肥の原料米を使用した泡盛「うでぃさんの酒」でした。最初、この独特の字が読めず「うでーさんですか? うでっさんですか?」と聞いてみるも、事務所の女性に迷惑そうな表情で「うでぃさんの酒です」とピシャリと言われてしまい、本当に忙しいときにお邪魔してしまったのだなと。ホントすみません...。

30度で容量500mlほどの泡盛にしてはいい値段だったので買うのをためらったのですが「滅多に来られないからねー」という理解ある妻の一言で、財布の口が心地よく開きました。過去に飲んだことがあれば、あと数年寝かせておきたいところですが、初めての銘柄でもありますので、ずっと寝かせておいてもあとで比較もできませんから開けてみることにしました。

原料米に相当こだわっていることが特長の銘柄ですが、普通に食べる米でも無農薬というのはよく見かけても、無肥料・無たい肥と3つの条件が揃った米を見た記憶がありません。化粧箱の中には、その思い入れたっぷりの米の生産者を紹介する紙が入っていました。この米農家がどこの地域で米作を営まれているのかまでは記されていませんが、さきほどネットで検索してみたところ、熊本県の米農家のようです。

濃紺の特徴的なボトルの封を開けると、もろみの香りが立ち上ってきます。やや繊細な甘い吟醸香で、上品な泡盛といった感じ。甘い香りとは打って変わって、味わいはとってもシャープ。切れ味のよい、泡盛にしては辛口の部類に入るようです。ロックにして、ちょっと薄まったぐらいで飲むのに適しています。この日、私は味噌だれをかけたキュウリに合わせて、食中酒としていただきましたが、食前酒としてもかなりイケると思いました。「うでぃさんの酒」は、もう少し寒くなってくるまで飲みきらないように残しておいて、お湯割りもやってみたいと考えています。きっと相当に美味いはずです。

「うでぃさんの酒」を手に入れた日、伊良部島は快晴で風も穏やかでした。隣接する下地島では、ちょうどジャンボジェット機のパイロット訓練の真っ最中で、時間を忘れるぐらい夢中になってタッチ&ゴーの様子を間近で眺めることができました。帰宅後にデジカメの写真をMacに取り込んだら、もう恐ろしい枚数の「ジェット機とエメラルドグリーンの海」の写真が!! いい歳してかなりはしゃいでいた様子が記録されていたのでした。

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2 コメント

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三拝云も試飲? (カクちゃん)
2010-05-22 05:02:29
 はじめまして

沖縄は八重山通いが高じて、福島米で泡盛を造っていただいて、5回目の仕込みが終わりました。
昨年夏に、浦添で泡盛マイスターの方々に試飲していただきました。
http://yuutai05021225.ti-da.net/e2567423.html

詳しい方々にご意見をいただく機会を作っていただいておりますので、是非のんでいただければと思います。

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三拝云 (きいとん)
2010-06-06 18:52:47
カクちゃんさん、こんにちは。
住職さんの記事を読むまで「三拝云」は存じ上げませんでした。ウチの近所では見かけたことがないので、やはり福島まで行かないと買えないのですかね。ぜひ試飲してみたいものです。
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