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11月3日(火)のつぶやき

2015-11-04 05:39:04 | 日記

マリアナ・マッツカート著『企業家としての国家』読了。企業のイノベーションの前には、リスクを取った国家の研究開発があった、という本。iPhoneも国が投資した技術の組み合わせで、それなのに国には十分な還元がなされておらず、リスクテイカーとしての国の財政は悪化するばかりらしい。


再生可能エネルギーや生命科学の基礎研究は企業だけでは賄えず、事業として成長軌道にも乗せられない。国家と市場の役割分担、分前の取り方は今後ますます最重要テーマとして立ち上がってるのでしょうけど、どういう組織体に所属していようとも、イノベーション促進こそ最重要テーマなんですね。


イノベーションを成し遂げる仕事のあり方とはどんなものなのか、何を糧にイノベーションへと向かうのか、興味の本質はそこなんだけど、考えてわかるようなものというより、ルネサンスのように、もっと見たい知りたいという欲望を維持できるかどうか、そういう実感を持てるかどうかなんだろうなあ。