5月18日(土)梅田はドラマシティ―にて『木の上の軍隊』観劇。
『木の上の軍隊』
2010年4月に他界した日本を代表する劇作家、井上ひさしは、
亡くなる直前まで、ある1本の作品を執筆しようとしていた。
その作品が、「木の上の軍隊」である。
戦争時、沖縄県・伊江島で、戦争が終わったのを知らぬまま、
2年もの間、ガジュマルの木の上で生活をした2人の日本兵の物語が
描かれるはずであったが、井上氏の急逝により、
この舞台はその初日を迎えることはなかった…。
本作品は、この実在のエピソードをもとに、
才能溢れる若手作家の蓬莱竜太が新たな戯曲を書き下ろし、
井上ひさしが最も信頼を寄せた栗山民也が演出を手掛ける、
井上ひさしに捧げるオマージュ作品である。(梅芸公式HPより)
舞台美術は、ガジュマルの木が一本・・・
かなり大きくほとんど天井近くまで。
若干斜めに傾斜する木の上で、藤原君演じる新兵と
上官の山西惇さんが
セリフを言いながら上がったり下りたり・・・
木の下では片平なぎささん演じるガジュマルの木の精(・・のような人)が
淡々とセリフを言われる・・・。
そんな舞台。
実話・・・・だけに、深い舞台でした。
伊江島出身の新兵(藤原君)の
なんとかく朗らかであっけらかんとした演技が
舞台終盤から、ガラッと変わるのが怖かった・・・。
逆に、張リつめ続けのどこかいけすかない上官(山西さん)が
舞台終盤から・・・考え方は変わらないんだけど
明るく笑ってる姿に『ほっ』とできるものを感じたりして・・・。
だけど・・・
過酷な状況の木の上に2人の人間・・・。
地元の、本来呑気で明るい青年と、
内地からやってきた『お国の為に・・』で
思考をがんじがらめにされてる人間とでは・・・
最後まで、打ち解けあう事もできず・・・
しかも・・
お互いがお互いを「殺したかった・・」と
打ち明けるシーンでは、もの凄く怖くなった・・・。
・・・そうなんだ!!交わる事はないんだ・・・!!
新兵の・・・
自分が暮らした素敵な思い出のある景色も
「これまでと同じように見ることができない・・
なぜなら、そこで自分は人を殺し、殺されるところを
見たから・・・」というセリフ・・・。
人が人を殺して、殺された所(戦争)では・・・
人と人とが繋がる事も
景色の見え方も・・・違ってしまわざるを得ない。
もとにはもどりえない!!
新兵の・・・・沖縄方言での語りで・・・泣けた。
犠牲になったこの島の、それでも最後のあの新兵のセリフに泣けた。
「守られるものにすがり
すがるものに怯え
怯えるものを憎み
憎みながら信じる・・・」
学生時代に、沖縄の米軍基地の下に行ったことがあるのだけど
・・・酷い!!
行きゃ分かるのよ!!どんだけうるさくて
怖い所か・・・。
平和記念公園に修学旅行生を連れてくのもいいんだけど
基地の下で、みんなで一時間も座っていれば
あそこは人の居るとこじゃねえなあ・・って
本土の人間みんな一回行くべきとこに
しちゃえばいいのに・・・とか。
しかし・・沖縄楽しくて素敵な所・・。
・・・呑気に演劇見て日々送ってる人間が言ってもなあ・・
などなど考えたり・・。
こまつ座『木の上の軍隊』は素晴らしいお芝居であった・・。
全国の小中学校で上演しちゃえばいいのに・・。
こういう素晴らしい舞台は、
若い学生さんに無理無理見ていただくお芝居だと思います。
・・・無理なんかね~~?!(笑)
・・・とかなんとかは置いておいて・・・(置いとくのか・・)
藤原竜也君は・・・本当に素晴らしい俳優さんだ・・。
心がキュンキュンする・・・。
お話にもだけど・・・
竜也君のセリフ一言一言にきゅんきゅんしてしまった・・・♪
胸が締め付けられる役者さんだ・・・。
『木の上の軍隊』
2010年4月に他界した日本を代表する劇作家、井上ひさしは、
亡くなる直前まで、ある1本の作品を執筆しようとしていた。
その作品が、「木の上の軍隊」である。
戦争時、沖縄県・伊江島で、戦争が終わったのを知らぬまま、
2年もの間、ガジュマルの木の上で生活をした2人の日本兵の物語が
描かれるはずであったが、井上氏の急逝により、
この舞台はその初日を迎えることはなかった…。
本作品は、この実在のエピソードをもとに、
才能溢れる若手作家の蓬莱竜太が新たな戯曲を書き下ろし、
井上ひさしが最も信頼を寄せた栗山民也が演出を手掛ける、
井上ひさしに捧げるオマージュ作品である。(梅芸公式HPより)
舞台美術は、ガジュマルの木が一本・・・
かなり大きくほとんど天井近くまで。
若干斜めに傾斜する木の上で、藤原君演じる新兵と
上官の山西惇さんが
セリフを言いながら上がったり下りたり・・・
木の下では片平なぎささん演じるガジュマルの木の精(・・のような人)が
淡々とセリフを言われる・・・。
そんな舞台。
実話・・・・だけに、深い舞台でした。
伊江島出身の新兵(藤原君)の
なんとかく朗らかであっけらかんとした演技が
舞台終盤から、ガラッと変わるのが怖かった・・・。
逆に、張リつめ続けのどこかいけすかない上官(山西さん)が
舞台終盤から・・・考え方は変わらないんだけど
明るく笑ってる姿に『ほっ』とできるものを感じたりして・・・。
だけど・・・
過酷な状況の木の上に2人の人間・・・。
地元の、本来呑気で明るい青年と、
内地からやってきた『お国の為に・・』で
思考をがんじがらめにされてる人間とでは・・・
最後まで、打ち解けあう事もできず・・・
しかも・・
お互いがお互いを「殺したかった・・」と
打ち明けるシーンでは、もの凄く怖くなった・・・。
・・・そうなんだ!!交わる事はないんだ・・・!!
新兵の・・・
自分が暮らした素敵な思い出のある景色も
「これまでと同じように見ることができない・・
なぜなら、そこで自分は人を殺し、殺されるところを
見たから・・・」というセリフ・・・。
人が人を殺して、殺された所(戦争)では・・・
人と人とが繋がる事も
景色の見え方も・・・違ってしまわざるを得ない。
もとにはもどりえない!!
新兵の・・・・沖縄方言での語りで・・・泣けた。
犠牲になったこの島の、それでも最後のあの新兵のセリフに泣けた。
「守られるものにすがり
すがるものに怯え
怯えるものを憎み
憎みながら信じる・・・」
学生時代に、沖縄の米軍基地の下に行ったことがあるのだけど
・・・酷い!!
行きゃ分かるのよ!!どんだけうるさくて
怖い所か・・・。
平和記念公園に修学旅行生を連れてくのもいいんだけど
基地の下で、みんなで一時間も座っていれば
あそこは人の居るとこじゃねえなあ・・って
本土の人間みんな一回行くべきとこに
しちゃえばいいのに・・・とか。
しかし・・沖縄楽しくて素敵な所・・。
・・・呑気に演劇見て日々送ってる人間が言ってもなあ・・
などなど考えたり・・。
こまつ座『木の上の軍隊』は素晴らしいお芝居であった・・。
全国の小中学校で上演しちゃえばいいのに・・。
こういう素晴らしい舞台は、
若い学生さんに無理無理見ていただくお芝居だと思います。
・・・無理なんかね~~?!(笑)
・・・とかなんとかは置いておいて・・・(置いとくのか・・)
藤原竜也君は・・・本当に素晴らしい俳優さんだ・・。
心がキュンキュンする・・・。
お話にもだけど・・・
竜也君のセリフ一言一言にきゅんきゅんしてしまった・・・♪
胸が締め付けられる役者さんだ・・・。