泉を聴く

徹底的に、個性にこだわります。銘々の個が、普遍に至ることを信じて。

新緑の美しさ

2022-04-11 19:02:18 | フォトエッセイ
 今日も走りましたが、今年走った中では一番の暑さだったと思います。
 内臓も神経も脳も、まだ慣れていない感じで、体はだるく、重かった。
 だから無理しないで、新緑を楽しみながら、休み休み走りました。
 新緑の美しさに何度目を奪われたでしょう。
 今日もたくさん写真を撮りましたが、この一枚が最後まで残りました。感じるままに写真は撮り、家に帰ってからじっくり見て、どんどん捨てていきます。一枚も残らない日もあります。
 新緑の美しさは、何物にもかえがたい希望なんだと、走りながら、写真を撮りながら思った。
 コロナ禍になり、ロシアの軍事侵攻も始まり、心に不快な圧力が増すたびに、より一層美しいもの、かけがえのないもの、愛おしいもの、必要なもの、親しいことのありがたさ、などなどの大切なものたちが輝いて見えるようになった。
 そして、私にできることをして、嫌なもの、許せないもの、ありえないものたちに抵抗していく。発信を続けることで、本当の信頼関係を作っていきたい。信頼できる人たちと連帯したい。連帯することで、お互いがよりよく生きていける助けになるから。そんな意思も、より強められてきました。
 美しさと希望というものも、つながっているのかもしれません。
 希望が意味するところは、その人によって異なるでしょうが、持続して発展する願いがこもっているのではないでしょうか。
 それは木々の葉っぱも同じ。これからどんどん大きくなって逞しくなって、光を浴びて呼吸を重ね、木の幹を太く丈夫にしていく。
 緑のない生活はもう考えられない。
 たくさんの新緑に、たくさんの希望を、それぞれが見ればいいのだと思った。
 その一枚一枚が、一人一人に重なって。
 新緑がなくなれば、人は簡単に希望も見失う。
 希望がなくなった世界には、美しさもない。
 そんな世界は、嫌だ。

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