記念すべき、10回目のフルマラソンでした。
ちょっとおさらいしてみたら、実は11回目の参加でした。
というのは、一度だけ、完走できなかった大会があります。2015年の「さいたま」でした。
埼玉から世界へ、と大会は高らかにうたっており、関門の制限時間が厳しかったのです。
私は確か、35キロ付近でしたか、突如現れたバリケードによって、人生初、無念の強制DNF(DO NOT FINISH)。
屈辱的な出来事は、思い出したくないのかもしれません……。
さて、当日は曇り、気温は15度くらいで湿度が80%。北西の風が2メートルくらい。
走りやすかったけど、湿度が高かったのですぐに汗をかきました。
汗をかいたのは、湿度のためだけじゃありません。
実は、足を痛めていたのです。
いつ痛くなるか、ヒヤヒヤしていました。
右のふくらはぎ。当日は痛みはなかったけど、走って5キロくらいでしょうか、痛みが再発。
痛みがあると、その患部は十分に使えません。ランニングは全身のバランスで前に進みます。なので、他の箇所に負担がかかっていったのでしょう。
自分でも変な走りになっている自覚はありました。
それでも痛みは、走れないほどではありませんでした。
我慢して、20キロまでは何とか、当初の予定通り、1キロ5分ペースをキープできました。
余裕は全然なかった。橋のアップダウンで、普段なら大したことはないのですが、消耗していきました。
ラップを見ていると明らかですね。
ハーフを過ぎてからは、ずるずると後退。
25キロ付近では、ついに右足の太ももがつりました。
つってしまうと止まらざるを得ません。手で叩いて、足を伸ばしたりもして、何とかまた走り出せるようにはなりますが、またいつつるかわかりません。
30キロも行ってないのに、もうつるのか。自発的DNFも頭をよぎりました。
記録はもうあきらめていました。仕方ない、切り替えて、とにかく最後まで行こうと。
足がつりそうになったら歩き、休めたらまた小走り。そんなことを繰り返して、少しずつ前へ。
助けになったのは、応援の数々。
地元の名産をたくさん提供していただきました。
笹かまに牛タン、岩手は高田のおにぎり、荒浜のりんご、ずんだのお菓子、パッションサイダー、バウムクーヘン、他にもたくさん。
ゆっくりだったから、歩きもしたから、そこにいる人たちの顔が見えた。声が届いた。
辛いのは足だけだった。顔は笑ってた。気持ちは軽やかだった。
ゴールタイムは、歴代下から3番目の4時間11分1秒。
でも、記憶という意味では、一番上かもしれません。
フィニッシュして、振り返って、帽子をとって一礼するのですが、毎回込み上げますが、今回は溢れる涙を堪えられませんでした。
完走メダルは、石巻市の雄勝石。小さな子供にかけてもらうのですが、今回ほどうれしかったこともありません。
本番を終えてみないとわからないことがあります。
今回は、足の痛みのこと。
振り返れば、暑くて、十分に長距離走を積むことができていませんでした。
合わせて、使い慣れていたランニングシューズが累積走行距離1200キロを超えて、さすがに消耗していたので買い替えていました。
新しいシューズは初めてのカーボンシューズ。反発が強くて硬い印象でした。
その靴を初めて履いて、いきなり30キロ走ったのでした。そして右足を痛めた。それが10月の始めくらい。
たったのひと月では、新しい靴を履きならすこともできず、足の治癒も完了できなかった。
疲れを取るために通っている温泉施設が臨時休業というアクシデントもありました。
他のランナーたちも、ずいぶん足がつっていたようでした。
暑さによる練習不足、これが一番大きかったのでしょう。
暑さには勝てません。
でも、私は私にできることを積み重ねた。
だからこそ涙は溢れた。
応援を受けて、初めてフルマラソンは完走することができます。
絶対に、一人では走り切ることはできません。
私が一人で走っているのは事実ですが、たくさんの人たちに支えられていることを実感できるのがマラソンの醍醐味です。
かの地で、完走できたこと。
地元の人たちと、ささやかだけども確かに交流できたこと。
また一つ、宝物ができました。
あと、写真のアスリートビブス。
せっかく思いを書いたのに、前につけて走ってました。
腹じゃなかなか見てもらえないよね。背中につけておけばよかった。
二人のランナーには声をかけてもらえましたが、もっと増えていたかも。反省……。
ちょっとおさらいしてみたら、実は11回目の参加でした。
というのは、一度だけ、完走できなかった大会があります。2015年の「さいたま」でした。
埼玉から世界へ、と大会は高らかにうたっており、関門の制限時間が厳しかったのです。
私は確か、35キロ付近でしたか、突如現れたバリケードによって、人生初、無念の強制DNF(DO NOT FINISH)。
屈辱的な出来事は、思い出したくないのかもしれません……。
さて、当日は曇り、気温は15度くらいで湿度が80%。北西の風が2メートルくらい。
走りやすかったけど、湿度が高かったのですぐに汗をかきました。
汗をかいたのは、湿度のためだけじゃありません。
実は、足を痛めていたのです。
いつ痛くなるか、ヒヤヒヤしていました。
右のふくらはぎ。当日は痛みはなかったけど、走って5キロくらいでしょうか、痛みが再発。
痛みがあると、その患部は十分に使えません。ランニングは全身のバランスで前に進みます。なので、他の箇所に負担がかかっていったのでしょう。
自分でも変な走りになっている自覚はありました。
それでも痛みは、走れないほどではありませんでした。
我慢して、20キロまでは何とか、当初の予定通り、1キロ5分ペースをキープできました。
余裕は全然なかった。橋のアップダウンで、普段なら大したことはないのですが、消耗していきました。
ラップを見ていると明らかですね。
ハーフを過ぎてからは、ずるずると後退。
25キロ付近では、ついに右足の太ももがつりました。
つってしまうと止まらざるを得ません。手で叩いて、足を伸ばしたりもして、何とかまた走り出せるようにはなりますが、またいつつるかわかりません。
30キロも行ってないのに、もうつるのか。自発的DNFも頭をよぎりました。
記録はもうあきらめていました。仕方ない、切り替えて、とにかく最後まで行こうと。
足がつりそうになったら歩き、休めたらまた小走り。そんなことを繰り返して、少しずつ前へ。
助けになったのは、応援の数々。
地元の名産をたくさん提供していただきました。
笹かまに牛タン、岩手は高田のおにぎり、荒浜のりんご、ずんだのお菓子、パッションサイダー、バウムクーヘン、他にもたくさん。
ゆっくりだったから、歩きもしたから、そこにいる人たちの顔が見えた。声が届いた。
辛いのは足だけだった。顔は笑ってた。気持ちは軽やかだった。
ゴールタイムは、歴代下から3番目の4時間11分1秒。
でも、記憶という意味では、一番上かもしれません。
フィニッシュして、振り返って、帽子をとって一礼するのですが、毎回込み上げますが、今回は溢れる涙を堪えられませんでした。
完走メダルは、石巻市の雄勝石。小さな子供にかけてもらうのですが、今回ほどうれしかったこともありません。
本番を終えてみないとわからないことがあります。
今回は、足の痛みのこと。
振り返れば、暑くて、十分に長距離走を積むことができていませんでした。
合わせて、使い慣れていたランニングシューズが累積走行距離1200キロを超えて、さすがに消耗していたので買い替えていました。
新しいシューズは初めてのカーボンシューズ。反発が強くて硬い印象でした。
その靴を初めて履いて、いきなり30キロ走ったのでした。そして右足を痛めた。それが10月の始めくらい。
たったのひと月では、新しい靴を履きならすこともできず、足の治癒も完了できなかった。
疲れを取るために通っている温泉施設が臨時休業というアクシデントもありました。
他のランナーたちも、ずいぶん足がつっていたようでした。
暑さによる練習不足、これが一番大きかったのでしょう。
暑さには勝てません。
でも、私は私にできることを積み重ねた。
だからこそ涙は溢れた。
応援を受けて、初めてフルマラソンは完走することができます。
絶対に、一人では走り切ることはできません。
私が一人で走っているのは事実ですが、たくさんの人たちに支えられていることを実感できるのがマラソンの醍醐味です。
かの地で、完走できたこと。
地元の人たちと、ささやかだけども確かに交流できたこと。
また一つ、宝物ができました。
あと、写真のアスリートビブス。
せっかく思いを書いたのに、前につけて走ってました。
腹じゃなかなか見てもらえないよね。背中につけておけばよかった。
二人のランナーには声をかけてもらえましたが、もっと増えていたかも。反省……。
ブログ読んでいて感動しました。
足が攣っても、なお、
まだ走れると判断したのは今までのマラソン経験値と、会場の声援の雰囲気と自身の諦めたくないと言う強いお気持ち、察知します。
わたしは、フルは走れないのでハーフですが、
昨年椎間板ヘルニアの手術3ヶ月後に
ハーフマラソン出場。
左足の末端まで痺れて手術したのですが、左足が15キロ地点で悲鳴を上げました。
しかしなんとかなんとか完走できたのは、
やはり主様と同じ気持ちでした。
ゴールした時の涙は今でも覚えています。
いい時もあればそうでない時もある、だからこそ、マラソンって楽しいですよね🩷🩷
SHIHO
椎間板ヘルニア、大変でしたね。
苦難を乗り越えての完走は、本当に格別です。
マラソンは楽しい! 苦しさも応援も努力も失敗も痛みも喜びも出会いも反省も成長も天気も全部込みで。
だから続けます。